川島真彩の幸せの部屋

「幸せは全て自分の心から生まれる」 ~元JW(エホバの証人)2世からのメッセージ

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離れても、孤独にもならないし、堕落もしない

ココナッツミルクさん 40代男性

僕は、自分が学齢期の時に母がエホバの証人になった、2世です。
やはり大学進学や、誕生日やクリスマスなどの行事やクラブ活動に参加することを禁止されました。
バプテスマを受けてからは、この組織の潮流に乗って、20代前半から開拓者や奉仕の僕として奉仕や大会に出たり、必要の大きな会衆に移動もして、それなりにこの組織で用いられていることに喜びを感じていました。
でも僕の場合、2度必要で出た先で、2度とも変な長老にいじめられ、この経験から「組織は、自分たちはエホバに仕えていると言うけれど、結局は長老に好かれないとこの組織では終わりなんだな」と感じるようになりました。

以後は紆余曲折を経て、2年ほど前に組織から離れました。
きっと皆さんも、「離れたら、エホバとの関係を失う。孤独になり利己的な願望を追い求め、道徳的に堕落する。」と教えられてきたと思います。でも決してそんなことにはなりません。
組織を離れてから、下記のようなメリットがありました。

経済的に回復する。

エホバの証人をやっていた頃は、集会や奉仕のために、また割り当ての準備のためにパートの仕事をして、残業も断っていましたが、今では残業ができるようになりました。
また、年に3回の大会出席のためにかかっていた(個人差はありますが)、1年間当たり数万円の出費がなくなりました。
そして、無理に信者仲間をもてなす必要もなくなるので、たとえ仕事を替えなくても、経済的にはV字回復すると思います。

一般の人を「この世・邪悪な世の人」と蔑まない、快さ。

エホバの証人になってからは、組織の教えによって知らず知らずのうちに、エホバの証人ではない人たちを「この世の人」と、蔑むようになりました。態度に表さなくとも、心ではそう思っていました。
組織を離れてからは、そうした人たちも「一生懸命に生きている愛すべき人たち」だと感じるようになり、心の壁がなくなり、真の友情も芽生えました。

無限の見聞録の拡大

ものみの塔組織は、自分たちの情報と教育だけが神からのもので、「この世」の情報や教育より優れていると教えています。
そのため、「この世」の読み物や映画など様々なことに関して、「あれはふさわしくない」、「これもつまづきのもとになる」と、介入してきます。
しかし、正直な感想ですが、ものみの塔組織の情報だけに頼ると、自分の今と将来を大切にしない、視野の狭い人間になります。
僕もまだまだ足りていませんが、何冊かの指南書を読んだり、JWにおいてふさわしくないと言われるであろう映画も観賞しました。
人間は愛や性があって、生(生命=自分の命)があります。組織の教えは、性をあまりにも汚らわしいものとしています。
この面だけでもバランスが取れていきます。
ちなみにこう述べたからと言って、猛獣のような人間に変わるわけでは決してありません。

孤独にはならない

確かに、突然排斥されたり離れたりしたら、物理的には孤独化します。
しかし、現代はインターネットという便利なツールがあります。
現在、元エホバの証人としてつらい人生を送ってきたことをブログに綴っている方々が多数いらっしゃいます。そうした方々とつながるのは、孤独を避ける手です。もちろん、インターネットは完全に安心できる世界とは言えないので、元JW間でもトラブルは起きるかもしれません。でもそのリスクを差し引いても、インターネットにはあなたのように葛藤し辛い思いをしてきた方々がたくさんいらっしゃるので、つながれば、全く孤独さを感じません。
実際、僕はインターネットをきっかけに、多くの元信者の方々と交流を持ち、リアルでもお会いするようになり、親友もできました。

組織のいう「離れることで放蕩の下劣のよどみ」のような人間にはならない。

ものみの塔組織にとっては、「離れた人が幸福になってもらうと困る」ので、出版物の挿絵などで描写されるように、離れた人は「夜な夜な飲んだくれ、麻薬をし、異性や賭け事に狂う」と刷り込まれます。
しかし僕は、そんな生き方になっていません。組織を離れたら、人間が堕落するなど絶対ありません。

6長老や開拓者といった階級社会のない、彼らと接する必要のない穏やかな毎日を送れる。

僕が、ろくでもない長老にばかり当たったせいもありますが、生活に長老は要りません。むしろ厄介とストレスの極みです。長老に接せず毎日が送れるのは本当に幸せです。

以上、簡単ではありますが、組織から離れる利点を列挙しました。
もちろん、親や配偶者など、親族にエホバの証人がいらっしゃる場合には、離れることは一筋縄には行かないと思います。
しかし犠牲を払ってでも、離れる価値はあります。
とにかく、組織から離れることで、自分の今と将来を大事にし、視野が広がる自分を好きになれることは間違いありません。
皆さんが「組織から離れたら滅ぶ」の呪縛から一日も早く解かれますように。

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このサイトについて

元エホバの証人(JW)2世です。2000年に脱会することができました。
現在は保育関係の仕事をしながら、病気も経験しつつも心穏やかな日々を送っています。
どんな過去があっても人は幸せになれる、ということを伝えていきたい、そして子どもたちの人権を踏みにじる行為を防ぐ力となりたいと思っています。
当サイトが、ものみの塔からの脱会と脱会後の助けになりましたら幸いです。

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