川島真彩の幸せの部屋

「幸せは全て自分の心から生まれる」 ~元JW(エホバの証人)2世からのメッセージ

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子どもたちへの虐待と宗教の強制

匿名希望さん 30代女性

私は母がエホバの証人信者でした。

現在は教義が変更されているようですが、私が子どもだった1980年代は、エホバの証人たちは子どもに対してひどい虐待を行なっていました。

エホバの証人たちが毎週集まってものみの塔の教義を学んでいた、王国会館と呼ばれる集会所には、体罰を与えるための防音の部屋がありました。
集会では、長老たちが「子どもの心には悪魔が入っている。悪魔を追い出すために、ムチでお尻を叩きなさい。」
「どんなに子どもが小さくても、集会中は静かにしなければならないことを教えましょう。小さい子をしっかり訓練しましょう。」
「体罰は子どもの命を救うものとなります。なぜなら、神のみ言葉聖書には『単なる少年から懲らしめを差し控えてはならない。あなたが彼を細棒でたたいても、彼は死なない。細棒をもってあなたは彼をたたくべきである。』とあるからです」
といった講演を行なっていました。

また、『あなたの家族生活を幸福なものにする』というものみの塔の出版物には「学齢期の時期は、生涯にわたって支えとなる一連の価値基準を子どもたちに植え付けることを始める絶好の機会です。子どもを訓練することはどんな職業よりも尊く、どんな仕事よりも重要です。そしてそれを始める時は、子どもの誕生直後、その幼い時です。」と書かれていました。

組織の指示は絶対でしたので、私の親を含め、周りの信者全員が幼い子どもたちに体罰を行なっていました。
地域によってはましなところもあったようですが、少なくとも私の会衆では、集会の度に体罰が行われており、これから行われるムチの恐怖で泣き叫ぶ子どもが、親に手で口をふさがれて力ずくで抱きかかえられてトイレや懲らしめ用の部屋に連れて行かれる光景は毎度のことでした。
迅速にムチが行えるよう、会場のドアの近くにいた信者がわざわざその母親のためにドアを開けてあげたりしていたので、会衆全体で体罰に加担していました。
犠牲者には、まだおむつをしている赤ちゃんも含まれていました。しかも、理由は、集会中にぐずった、声を出した、居眠りをした、出版物のページを破ってしまった(赤ちゃんなら誰でもすると思います)といったものがほとんどでした。
わけのわからない話がなされる長時間の集会中に、幼い子どもたちにこんな無理な要求を実行することができるとでも思っているのでしょうか?洗脳というのは本当に恐ろしいものだと思います。
長老に「ムチをされて泣くということは悔い改めていない証拠だ。泣くのをやめるまで叩きなさい」と言われたある女性信者は、わが子が声が出なくなるまで叩き続けました。

体罰を行うよう指示をしていたものみの塔にも、そしてその指示を末端信者に指導していた長老たちにも、虐待の責任はあると思います。
私は今でも「長老」「会衆」といった言葉に、激しい怒りと嫌悪感を持ちます。

体罰には、靴べら、革ベルト、ゴムホース、布団叩き、長い定規といったものが使われていました。
また、鉄のパイプや自転車のチェーンも使われていたという話を本で読んだことがあります。

また、私の家の近所に住んでいたある信者の親は、ムチをする時に子どもに自分から「ムチをお願いします」と言わせていました。そしてその子は自分でズボンと下着を脱いで、四つん這いにならなければいけませんでした。
そして一切声を出してはいけなく、ムチが終わると、その子は親に向かって「ありがとうございました。」とお礼を言わなければいけませんでした。
どうしてそのようなことをその子がするのかというと、まず自分から服を脱いでお尻を出すまで、その親はひたすら子どもを叩き続けたそうです。やがてその子はどんなに抵抗しても無駄だと悟り、自分からお尻を出すようになったそうです。
おとなしく従えばムチの回数は20回でしたが、ムチの最中に声を出すとどんどんムチの回数が増え、100回以上に及ぶこともあったそうです。

そのような話をその親は自慢げに周りの信者たちにし、「霊性が高い姉妹(信者の女性のこと)の訓練の仕方はさすがね~」と称賛されていました。そしてその隣でその子はうつむいていました。
親たちは自分たちの子どもたちにも、その姉妹の行なう体罰の様子を嬉々として伝えていましたので、子どもたちは、やがてそのやり方が自分の家でも始まるのではないかと怯えていました。

子どもの人権などまったく考えず、まるで動物を訓練するかのように子どもを鞭打つことが称賛されていたのです。
私も親にムチをされる時には「お尻を出しなさい」という命令が出され、抵抗することは一切許されませんでした。また兄弟喧嘩をしただけでも、問答無用で体罰を受けました。「もはや戦いを学ばない」という聖書の教えに反した、というのがその理由で、反論しようとすると「親に対して口答えをした」としてさらにムチの回数が増やされました。

鞭打つことをためらう人がいると「霊性が低い人」というレッテルを貼られるので、子どもを持つ親は誰もが体罰を行わなければいけないような状況でした。
また、鞭打ちだけでなく、「子どもの中からサタンが出るまで繰り返し子どもの顔を水につけなさい」と指導したベテランの信者もいたそうです。

大人になってから、ネットで「発言小町」の、元JW2世と思われる方の投稿を読んだ時、まさしく自分が体験してきたことと同じだと感じました。
この方と同じく、私も兄弟の前で下着を脱いで四つんばいにさせられ、鞭棒でお尻を叩かれていました。

今思えば、組織はそのような屈辱的な虐待をさせることによって、被害者たちが羞恥心から被害を言い出せないようにしていたのだと思います。
私も内容が内容なだけに、今まで誰にも話したことはありません。
また、この方と同じく、私もずっと自殺願望があり、異常に悲観的で自己否定や自己卑下が激しい性格です。これも、虐待とものみの塔の教義のせいだと思います。
私のいた会衆でも、未就学児を含む数人の人が精神の病を抱えていました。

また、ものみの塔の教理では、一般社会をサタンの支配下にある邪悪なものとみなしていて、集会や大会ではしばしば、絶対に協調したり倣ったりすべきではないと厳しく警告を発していました。
このような考え方が深く浸透しているため、親たちの中にも、信者以外の子どもとの交友を制限する人が多く、私の家でも放課後は信者以外の子どもと遊ぶことは許されませんでした。
また、常に「エホバのみ名のため」に「良い証言」をすることが求められ、学校では模範的な生徒でなけれならず、宗教活動中は楽しそうに振舞うことが強要されていて、自分を押し殺さなければいけませんでした。

ものみの塔の教義では、「一度真理を知った」者が離れるなら、エホバによって滅ぼされると教えています。それで、熱心な親はわが子が滅ぼされないよう、ありとあらゆる行動をすべきだと考え、それが子どもに対する深い愛情の現れであると信じていました。
実際、私と仲の良かったある若い女性信者は、「エホバの証人を辞めたい」と言った途端に、信者である両親から、連日暴言を吐かれるようになり、激しい暴力を振るわれるようになりました。
その内容は、とても聖書を学んでいる人が行なっているとは想像できない、ひどいものでした。
また、同じ会衆にいた優しい雰囲気を持った女性信者は、たとえ子どもが買ったばかりの帽子をなくしてしまっても、叱らずに新しい物を買ってあげるような穏やかな方でしたが、「もし自分の子がエホバの証人を辞めると言ったら、絶対にそれだけは許さない。ムチをしてでも、どんなことをしてでも、必ず真理の側に最後まで付かせる」と熱く語っていました。
子どもたちに信教の自由などはありませんでした。

でも、私もエホバの証人の世界しか知らなかったので、虐待や、周りの信者たちの心ない言動を苦痛に感じる自分がおかしいのだとずっと思っていました。

「ものみの塔は私たちにつねに「謙遜」になり過ちを素直に認め、悔い改めるようにと言います。
長老たちも同じく私たちが失敗すると謝罪し改善することを説きます。
しかし、彼ら指導する人々が行う多くの失敗、予言解釈の変更や教理の変更、不適切な指導方法などで謝罪したことはありません。教理などを変更する時の発表の文章も「ある人々は今まで信じてきた」と書いて自分たちを棚上げするのです。
また自分たちは神ではなく完全ではないから、と開き直ってみせます」(秋本弘毅著「エホバの証人の子どもたち」より引用)
また、ものみの塔は「女性は男性に服するべき」「頭の権威を敬いなさい」といった教義もある、男性優位の世界でした。
そういったことに不信感を募らせていき、やがてものみの塔の本当の姿を知り、覚醒しました。

今までに失ったものはあまりにも多すぎます。
子どもらしい、いきいきとした子ども時代を送りたかった、無条件で親に愛されたかった、部活もしたかったし、進学もしたかった…。
でも少なくとも、ハルマゲドンが来ないことを知り、日々の宗教活動に追われる毎日が終わったことは本当に嬉しいことです。
最近は「この世」の友人たちも増えてきて、彼女たちの優しさ、日々を真剣に生きる姿勢に感動することもしばしばです。
これから少しずつ一般社会に溶け込んで、第二の人生を歩んでいこうと思います。

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このサイトについて

元エホバの証人(JW)2世の川島と申します。10数年前に自然消滅しました。
現在は保育関係の仕事をしながら、病気も経験しつつも幸せに暮らしています。
どんな過去があっても、人は幸せになれる、ということを伝えていきたい、そして子どもたちの人権を踏みにじる行為を防ぐ力となりたいと思っています。
当サイトが、ものみの塔からの脱会と脱会後の助けになりましたら、また多くの方の心に灯をともすことができましたら幸いです。
また、JWについて一般の方々にも知っていただくきっかけになれたらと願い、JW以外の内容のブログも多く綴っております。

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