美咲さんの体験談 2
JWを辞める為に排斥される道を選ぶ
あんなにも褒めてくれた大人達も
『許してあげてね、サタンのせいだからね』
『人間は不完全だからね』
『エホバ神が見てて下さるからね』
みんなこの言葉しか言いません。
解決策なんて誰も提案してくれません。
誰も助けてくれません。
どこにも居場所がなくなり、死にたいと本気で思いました。
その時、声をかけてくれて、私の心を支えてくれた人がいました。
エホバの証人?いいえ。
クラスの隣の席にいた男の子です。
『様子がおかしいけど大丈夫?
いつでも話を聞くからね』と、彼の電話番号を添えた手紙をくれたのです。
とても親身になって話を聞いてくれました。
『辛かったね、酷いね、もう一人じゃないよ、大丈夫だよ。』
彼の言葉に、存在に、どれだけ救われたかわかりません。
私にとって、とても大切でありがたい存在でした。
しかし、それに気づいた母は私を家に閉じ込め、電話線を抜き、連絡がつかないようにしたのです。
『世の人と関わるなと言ったでしょ!!!!』
『その子がなにをしてくれたの?!
なにを与えてくれたっていうの?!
エホバが全て与えてくれるでしょ?!』
何度も母に殴られました。
『あなたの存在が恥ずかしい』
『会衆の姉妹たちにバレたらどうしてくれるの?』
『もっと神に祈りなさい』
『祈りが足りないのよ』
反抗すると今度は兄に殴られます。
それを見る弟はいつも部屋の隅で泣いていました。
父は単身赴任で家にはいなくなっていました。
耐えきれなくなった私は、長老に『辞めたいです』と伝えました。
もう生きていくことが辛いです、エホバは助けてなんかくれないじゃないか、何が愛だ、愛なんてどこにあるんだと。
返ってきた言葉は
『神の救いがありますから、人は不完全ですから、
神が見ててくれますよ。
聖句にはこんな言葉が…』
もうこの人たちに何を言っても無駄だと悟りました。
辞める方法はただ1つ。
排斥されるようなことをすればいいんだと、それしか残されていませんでした。
近所の自販機に走り、震えながら煙草を買いました。
家に帰ってすぐ、母の目の前で吸いました。
高校を自主退学して、エホバの証人無事に排斥。
高校一年生の夏でした。(続く)
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