学校の先生方へ
元エホバの証人の子どもだった者として、先生方にお願いしたいことがあります。
エホバの証人は、誕生会、クリスマス、七夕、ひなまつり、節分、正月、祭り、国家・校歌斉唱、クラス委員を決める選挙、格闘技など様々なことを教義で禁止されているため、数多くの学校行事に参加することができず、たびたびご迷惑をおかけすることがあると思います。
信者の生徒がそのようなことを申し出た時に、どうかそれを認めて頂けたらと思います。
私は子どもの頃からエホバの証人に対して批判的に見ておりましたが、信者の親に従わない場合には体罰を受けるため、また、ハルマゲドンで滅ぼされるという恐怖を植え付けられていたため、教義を忠実に守らざるを得ずそのような学校行事には参加しませんでした。
恐らく先生方の目には熱心な信者であると映っていたかもしれません。実際に心の底から教義を信じている子どもたちも多くいます。
ただ、子ども自ら先生の授業を邪魔しているわけではないことをご理解いただければと思います。
ある元エホバの証人の2世の方は小学生の時、生徒会選挙に参加できないとひっそりと担任の先生に伝えたときのことを話して頂きました。
その先生はそわそわしている様子を読み取ってくれて、他の子どもがいないところを見計らって「あなたは自分の意思で言っているかしら?それとも言うようにと言われているのかな?先生はあなたの意思を尊重したいのでもちろんやらなくて良いけど、もしあなた自身が本当はやりたいと思っていることならやってもいいのよ。」と言ってくださったとのことです。
生徒会選挙の時間にはそっと教室から出してくれて「保健室で少し休んでいたらどう?」と計らってくれて嫌な思いをせずに済んだとのことでした。
このような対応は、私たちのような2世の立場にあった子どもとしては、非常に嬉しいものです。
私の場合も、寛大な先生方に恵まれていたため、行事の不参加を容認していただき比較的安心して学校生活を送ることができました。ですが、中には大変な学校生活を強いられた子どもたちもいます。(rokusyoさんの体験談など)
先生方には、どうか子どもたちの逃げ場になっていただきたくお願い申し上げます。
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