しつけの域をはるかに超えたむち
R.N.さん 20代男性
1990年代に育った2世です。母親が最初に始めて、現在では、僕以外の家族が現役JWです。
むちを積極的に受けた最後のほうの世代になります。
母親はそこそこ厳しかったので、むちは相当受けました。
態度が素直でない、泣き続けるなどの理由で追加制裁として50回されるようなこともありました。
馬乗りになってされて、むちの痛さより息が苦しくて泣きわめいていたこともあります。
当然すごいストレスでしたし、記憶にはっきりと焼き付いています。
因果関係など分かりませんが、その後「原因不明」の大病を患い、数年治療後、寛解しましたが、生真面目な性格も災いし、コンプレックスを抱えて苦しい学校生活を送りました。
両親は、年を取って丸くなりましたし、もともと暴力的なわけではないので、組織の指示で正しいと思って行っていたはずです。
ただ、親のむちによる死亡事件に対するものみの塔協会のスポークスマンのコメントで、「エホバの証人は体罰を認めていない」と言ったことを母親に告げると、「そうや、体罰なんか許可していない」と言います。
「体罰」ではなく「懲らしめ」なんだそうです。
また、学校の体罰問題のニュースを見て批判さえしている始末です。
ほとんどの現役JWはこのような思考にマインドコントロールされているため、現役内で問題が指摘されることはありませんし、対外的にもうまく繕っています。
このような経験を書くと、消極的で感謝の念が足りないと思われる方もおられるかもしれません。
でも、親の教育を全否定しているわけではなく、他の面では感謝もしています。
ただ、集会中に黙らせるためにむちを強要し、都合が悪くなると、方針を変え、「エホバの証人は体罰を許可していない」と親子共々切り捨てる組織が問題であること、エホバの証人の「むち問題」が、単なるしつけの域をはるかに超えていたこと、僕よりもさらに傷を負っている2世もいることを、知っていただきたいと思います。
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