美咲さんの体験談5
教えられてきた事とは違った未来
以上は、エホバの証人時代の暗い話ばかりだったので、
排斥されて良かったと感じた部分も書いておきたいと思います。
まず何よりもお伝えしたいのは、組織を離れても、堕落してどん底の人生を歩むことなんてありません。
自分の努力次第でいくらでも夢を叶えられます。
希望があります。
世の中の人たちは悪い人ばかりではありません。
むしろ、私の周りにはありがたいことに心優しくて愛に満ちた方ばかりで、組織が教えていたような悪い人のイメージからは、かけ離れています。
もちろん合わない人もいますが、人それぞれいろんな思考を持ち合わせているので仕方ないです。
合わない人にもいい部分があります。
私は今の環境が大好きです。今の自分が大好きです。
未信者だった父との時間
排斥されてから結婚するまで、父と二人暮らしでした。
それまでの16年間、ろくに関わることのなかった父との時間は、何物にも代えがたいもので本当に幸せでした。
クリスマスも、誕生日も、お正月も一緒に楽しんで、二人でレジャー施設に出掛けたり、映画を観に行ったり…
今まで奪われてきた親子の時間を取り戻せたように思います。
友達を家へ連れてきても父は殴りません。
私が過ちを犯しても殴られたりしません。
辛かったことがあれば共感を、嬉しかったことは共に喜んでくれる。
そんな当たり前なことが本当に幸せでした。
今でも父は、私の良き理解者で大好きな父です。
自分の時間が持てるようになった
今まで費やしてきた、奉仕、集会、大会の時間が全てフリーになった時は、何をしようか正直悩みました。
私は高校を自主退学して県外へと飛び出したので、アルバイトをしながら、大好きだった音楽活動を始めました。
音楽に関わることが大好きだったので、今まで禁止されてきた邦楽洋楽をたくさん聴きました。
期間は空いてしまいましたが、最近になってようやく自分でライブをする、ダンサーとしてステージに立つという子供の頃からの夢を叶えることができて、心から嬉しく思いました。
選択の自由が与えられて、仕事や趣味が選べるようになって生きてる実感が涌きました。
(続く)
最近のコメント