生きるように働く人の仕事探し『日本仕事百貨』
この記事は約2分34秒で読めます
生きるように働く人の仕事探し『日本仕事百貨』
「仕事と人との幸運な出会いを生み出したい」という気持ちが行間から滲み出ている求人サイト、『日本仕事百貨』を最近知りましたので、ご紹介させていただきます。
こちらのサイトは、一般的な求人サイトとは違い、給与や勤務地だけで検索しても埋もれてしまう、でもきっと誰かが探している仕事を、スタッフたちが職場を訪ねて取材し、その場の空気を感じて文章と写真でひとつひとつ紹介しています。
「意義ある仕事を意思ある人に届ける」ことを目指して、代表の中村健太氏が2009年に立ち上げたこちらのサイトは、大手求人サイトと比較して掲載案件は少ないものの、そこで働く人の様子や仕事に対する考え方、生き方まで見えてくるような取材がされています。また、募集期間が終了した案件や、採用が決まって終了した案件でも、取材内容をいつでも読むことができます。
また、『日本仕事百貨』の特長の1つが、掲載されている案件のユニークさです。採用人数の少ないものや、東京以外にも地方の中小企業の求人も多く、常時20件ほどの求人が募集中として掲載されています。仕事や職場を通じて自分の新しい生き方を探せる、見ていてワクワクするサイトですので、転職の意志はなくとも、読み物として楽しんでいるファンも多いそうです。
各記事の内容は濃く、愛が感じられ、「人と場所の出会いがうまくいけば、人はいきいきと働ける。いきいきと人が働ける場所は、その人にとってもいい場所になる。」という中村氏の想いが伝わってきます。
求人のカテゴリーも独特です。「地域にねざす」「場づくり」など、<業種>ではなく<働き方>から仕事を見つけることができます。
等身大で気取りなく、人間味にあふれる約4000字の長い記事の最後に応募ボタンがあるため、記事をじっくりと読んで、本当に興味のある人が応募してくるとのことで、企業側も一人ひとりをじっくり選考することができるそうです。その結果、入社後も企業と応募者のすれ違いが少ないとのことです。
「僕たちはその会社に合う人に応募してもらうために、「その会社で働くということ」をよりリアルに伝えたいんです。記事を読んだ人が実際にその職場に行って働いている人に会って、社内の雰囲気を感じて、さらにその職場でずっと働いていけばどうなるかを想像できるように、複数の社員に長時間インタビューして、仕事にかける思いなどを聞き出し、その会社ではどんな人たちが働いているのか、職場の雰囲気はどんな感じなのかをかなりの分量を割いて書いています。その中には取材者の主観もかなり入っていて、それにより、よりリアルで血の通った記事になっています。
また、いいことばかりではなく、仕事のたいへんな点やつらい点などネガティブな面もできるだけ包み隠さず書いています。それによって求職者が安心して仕事を探せると思うからです。この辺がその他の求人サイトとは決定的に違う点だと思います。」
株式会社岡村製作所のHPより引用
このような誠実なスタンスが多くの人の共感を呼び、大手求人サイトでは掲載案件のうち採用が決まるのは1割ほどと言われている中、同サイトでは掲載した求人数のうち6-7割の案件で採用が決まるといいます。また、求人掲載についても営業はゼロで、口コミだけで月100件ほどの問い合わせを受けているそうです。
清澄白河駅近くの『しごとバー』
同サイト内で紹介されている、清澄白河駅近くの『リトルトーキョー』で開催されている『しごとバー』も素敵なイベントだと思いました。いろいろな分野で働いている方をバーテンダーとして招き、気軽にお酒を飲みながら話を聞く場所ということで、就職活動中の方や、仕事についていろいろ聞いてみたい方にはぴったりの場所だと思います。
コンセプトが面白いその他の求人メディア
『日本仕事百貨』以外でも、少し珍しい求人メディアを集めたサイトを見つけましたので、リンクを貼らせていただきます。
ものみの塔は、ものみの塔組織の為に働くこと以外を低く見るよう刷り込みを行いますが、ぜひ、「働くこと」についてご自分と向き合って真剣に考えるきっかけの一つになって頂ければと願っております。
コメント