ものみの塔によって家庭を荒らされたこども時代
綾子さん 30代女性
私の家は母が信者で父が反対者だったため、両親はいつも衝突していました。
平日夜、集会が終わってから夜9時頃帰宅すると家のドアが開かないということが何度かありました。鍵も固くて回らないし、やっと鍵が回ってもドアが動かなかったのです。力づくで何とか開けたところ、ドアノブには鉄のチェーンが巻かれており、更に鉄アレイの重りが付けられていました。
私たちより先に仕事から帰っていた父が私たちを家に入れないように細工がしてあったのです。
もちろん家に入った後は父と母の口論が始まりました。どうしてもドアが開かなかった日には2階の部屋の窓の鍵なら開いているかもしれないと、小学生だった私を2階のベランダに登らせたこともありました。
家庭より宗教を優先することで2階の子供部屋で父と母が口論になった際には、父が近くにあったテーブルを窓から投げ落としたこともありました。父にはサタンが入り込んでいると教え込まれていましたので、私は「サタンが入り込むと恐ろしい人になるのだ」と信じ込んでいました。
夫婦のうちどちらかがエホバの証人になると、家庭崩壊がよく起きますが、うちの場合もまさしくそれでした。
もし母がエホバの証人になっていなかったら、きっと平和な子ども時代を送れていたと思うと、悔しくてたまりません。
最近のコメント