JWの良さを活かしながら新たな人生を歩んでいます
サミーさん 40代男性
私がJWとしての活動を止めたのは30代後半でした。もしかすると他の方より少し遅いかもしれません。
必要の大きな会衆に移動し、長老と開拓奉仕をしていた中で突然自然消滅の道を選びました。
簡単に言うと組織の中で活動することに良心が耐えられなくなったからでした。
生まれた時には母親がすでにJWでしたので、どっぷりとこの組織に浸かった人生でした。
ですのでその組織から出ること、そして世の中で生きていくことに最初は恐怖すら覚えました。
最初は苦しみました。自分は悪いことをしている、突然雷にうたれて裁かれるかもしれない、と本気でそんなことを考えていた時もありました。
また、なかなかいわゆる世の人と馴染めない時期もありました。
組織にも居場所がない、この世の中にも居場所がない、自分は一体どこに行けばいいんだ、ともがき苦しむ時もありました。
でもアメブロなどの脱JWをした人たちのブログを見ていると、皆さん大体同じような道をたどっているということに気づきました。
皆さん、最初は苦しんでいたということを知りとっても安心したことを思い出します。
そして今は元気になって世での生活を楽しんでいることも知り、いつか自分もそうなれるという励みになりました。
そして現に今は私もこの世での生活を十分楽しんでいます。
最初は立派な世の人になれるように自分を変えなければと、気が張っていたように思います。
過去をすべて否定し打ち消したい衝動にも駆られました。
でもある時から、JWとしてやってきたことを上手に活かして、世で生きていく知恵に変えればいいのではないかと思ったんです。
よく考えてみればJWらしい振る舞いは、この世でもウケがいい面が多いことに気づきました。
礼儀正しさ、慎み深さ、人の話をよく聞くこと、親切にすること、穏やかな話し方、受けるより与えること、いつも笑顔でいること、感謝すること、嘘をつかないこと、道徳面の高潔さ、などなど。
こういう人は世の中でも受け入れられ、重宝され、そして愛されます。
我々がJWとして普通にやってきたこと、ある意味努力しなくても自然にできてしまうようなこういうことは、実はとっても素晴らしいことなんだなと今思います。
もちろん変わらなければいけない面も多々ありますが、まず変わることより活かすことを意識することで私はとても楽になりました。
JW組織に関わり教育されてきたことを全否定することも悪くはないとは思いますが、私の場合は否定ではなく受け入れそれを活かすことで、早くこの世の中に溶け込み新たな自分の居場所を見つけることができたように思います。
もしJW組織から出たいと思いながらも色々な不安のため躊躇しているならば、JWとして真面目にやってきたことを上手に活かせば意外にすんなりとこの世の中にも受け入れられ、多くの人に愛されるということを是非知ってもらいたいと思います。
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