川島真彩の幸せの部屋

「幸せは全て自分の心から生まれる」 ~元JW(エホバの証人)2世からのメッセージ

メニュー

母親がエホバの証人になった非信者の体験談

dredre0000さん 30代男性

世の中に「エホバ」によってどれくらい苦しんでおられる方がいるのか、私には分かりかねますが、少しでも私の経験が役に立つのであればと思い、寄稿させていただきます。

私はこれまでずっと何か分からない、社会での”ズレ”を感じながら生きてきました。その”ズレ”を、あることをきっかけに知ることができました。なお、私自身はエホバに今まで入会しておりません。

母が入会すると我が家は「神」が何事にも優先されるようになりました

私の母は私が小学生のころに入会し、それから我が家は「神」が何事にも優先されるようになりました。また、何か新しいことにチャレンジ(スポーツや趣味等)しようと母に相談すると、お決まり文句のように「それは神に反する行為だ」と反対され、全て拒否されてしまいました。テレビなどを見ていても、少々過激なシーンがあるとお決まり文句のように「神が、神が」と始まり、家での会話にも気を遣う生活でした。

大学進学を断念

致命的だったのが、私が高校2年になった時に、大学進学を希望し両親にその旨を伝えたところ、案の定母は猛反対。「あなたには大学など行かせない。意味が無いし、神が求めていない」と始まり、さすがに父もこれには怒りを抑えきれず離婚を言い出しました。
私も高校生であり、さすがに自分の意思、目標を持っています。初めは、私も母を説得しようと試みました。
しかし、狂ったように泣きじゃくり、決して折れることの無い母に対して説得の虚しさを感じ、私一人のわがまま(?)により家族が壊れてしまうのはいけないと思い、大学受験をあきらめ、専門学校に進みました。
私は、親を泣かせることだけはしなくないとの信念があった為、このような判断にいたりました。

この頃からでしょうか、何かにチャレンジしようとするとそれを無条件で拒まれてしまう為、”向上心”というものが私の中から無くなっていきました。

結婚生活の破綻

そんな私も25歳に結婚するのですが、またそこで苦労がありました。私の結婚に反対はありませんでしたが、「結婚式には出ない」と始まったのです。それに対し、相手方のご両親は大変不快感を覚えたことでしょう。その後、子どもを二人もうけることになりますが、お食い初めや七五三等の行事には一切出席することはありませんでした。孫より神なのです。

何かの機会にお互いの両親を交えて食事会等をすることもあったのですが、そういう時にでも母は突然「エホバは…」などと宗教の話を突然話し始め、私があわてて「すいません」などと止めに入る感じでした。

こんな調子であった為、妻と妻のご両親からも少しずつ、違和感を感じるようものの、どうすることできない憤りを感じていたところ、これらのストレスや職場異動が重なり、”鬱”になってしまいました。私はもう感情がコントロール出来なくなってしまい、誰にも構わず怒り散らしてしまい、その結果離婚を言い渡されました。家族、マイホーム、全てを失いました。2017年3月のことです。

母が悪魔に見えるように

実家に戻りこれからどうするか考えていたところ、週末の予定がまったくなくなってしまった為、ボランティアでも始めようと父と母に何気なく伝えました。そうすると母は、「そんなくだらない。聖書でも読めばいい」と言いました。その瞬間、私の中で何かが音を立てて崩れて行きました。これまで母が元妻側と上手く行くよう、気を遣って取り持ってきたのですが、虚しさだけが残りました。

その時からでしょうか、母が悪魔(当宗教上はサタンって言うのでしたっけ?)に見え、口を利かなくなりました。

先にも書きましたが、私は親を泣かせることだけはしたくないとの信念をもっていました。しかし「母をかばう=常識から外れている」ことだったのです。呪いに掛かっていたのでしょう。これが”ズレ”だったのだと後から悟りました。

子ども達のために前向きに

正直、離婚直後は自殺を考えました。しかし、私が死んでは子どもたちに申し訳ないと思い、なんとか前向きに生きております。

元妻と子供達には大変申し訳なかったと思い、今後も出来る限り償っていくつもりです。

最後に、私は宗教を否定も肯定もする気はありません。しかし、その人の夢やプライドを潰し、周りの人との協調性を拒み、相手が拒否しているのに無理やり自分の意見を押し付ける行為は私は絶対に認めませんし、あってはならないことだと思っています。

体験談一覧へ 次の体験談へ

このサイトについて

元エホバの証人(JW)2世です。2000年に脱会することができました。
現在は保育関係の仕事をしながら、病気も経験しつつも心穏やかな日々を送っています。
どんな過去があっても人は幸せになれる、ということを伝えていきたい、そして子どもたちの人権を踏みにじる行為を防ぐ力となりたいと思っています。
当サイトが、ものみの塔からの脱会と脱会後の助けになりましたら幸いです。

スポンサーリンク

過去のブログ記事

サイト内検索