ずっと死のうと思ってた – ものみの塔(エホバの証人)の2世信者として長く苦しんできたこと(第1回)
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常に追い詰められていた子ども時代
自分がものみの塔組織の中にいた時になぜ精神が不安定で自殺願望を持っていたのか、その原因を考えてみました。
エホバの証人(=ものみの塔の信者)の母の子どもとして生まれてしまった私へは、ものみの塔組織に対する一般の人からの良いイメージを獲得するために常に礼儀正しく「模範的なエホバの証人」であることが要求されました。
お正月・誕生日・七夕・クリスマスなどのあらゆるお祝い、行事への参加の禁止、墓参り、国家・校歌斉唱の禁止(参考1)など、非常に禁止事項の多い宗教団体である『ものみの塔聖書冊子協会』。
24時間365日、「あなたの頭の毛まで数えておられる」エホバの監視下にあることを意識させられ、ハルマゲドンで滅ぼされないように一挙一動に気を配らなければいけませんでした。組織は「外の世界は悪に満ちているので、組織から離れたら堕落し、不幸になる。組織を離れるとハルマゲドンで滅ぼされる」と刷り込んでいたため、私は恐怖によって組織に縛り付けられていたのです。
ものみの塔からは、組織の教えに忠実に従わない子どもを持つ親は、自分の子どもを文字通りにムチで叩いて子どもの心の中にいる悪魔サタンを追い出すように、という指示(参考2)が出ていましたのでムチ打ちが横行しており、さらに私がいた地域のエホバの証人の間では、子どもをものみの塔の要求通りの子どもに形成するために、様々な場面で身体的、精神的ダメージを与えても構わないという風潮がありました。
参考1:「1960年代から現在まで延々と続く、エホバの証人の子供のあるべき正しい姿」- 昼寝するぶた
参考2:ページ中盤の項目「ムチ、訓練、懲らしめ、懲らしめのムチ棒」- 昼寝するぶた
私の場合はお菓子作りに失敗しただけでも「材料費と時間を無駄にした。この時間があれば神への奉仕に捧げられたのに」という理由でムチ打ちを受けたこともあります。
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