勇気ある撤退 ~ サンクコストにとらわれないで
この記事は約1分6秒で読めます
過去記事「なぜ私はものみの塔を脱会するのに約10年を要したのか」で、私がエホバの証人を辞める(ものみの塔を脱会する)のに長い年月がかかってしまった要因を4つ挙げましたが、もう一つの要因を思い出しました。
私は、長い間ものみの塔に対して疑念を持ちつつも「万一、教団の言っていることが本当だったとしたら、私はハルマゲドンで滅ぼされてしまう」という恐怖心とともに、
「今脱会してしまったら、これまで教団のために費やしてきた多大な時間や労力、犠牲がすべて無駄になってしまう。教団の言っているようにハルマゲドンが本当に起こって私が助かるかもしれないし。」
という思いがなかなか捨てられず、脱会までには長い年月を要しました。
このように、「ここまで頑張ったのに今さらやめるのはもったいない」という心理状況。ものみの塔脱会に限らず、生活のあらゆるところで起こるかと思いますが、経済学や経営学ではサンクコスト効果と呼ぶそうです。
【サンクコスト】
すでに支出され、どのような意思決定をしても回収できない費用のこと。埋没費用。
[補説]それまでに費やした資金や労力、時間を惜しんで事業を継続すると、損失が拡大するおそれがあることから、意思決定に際して、サンクコストは無視するのが合理的とされる。
デジタル大辞泉
参考記事:(ネットで見つけた、エホバの証人とは無関係の方の記事です)
過去に払ってきたサンクコストをもったいないからと、自分の将来を困難に縛り付けてしまうより、サンクコストを捨てる勇気ある撤退を決断できたからこそ、今の穏やかな生活を得ることができたのだと思います。
JWに関すること以外にも、自分の将来を縛るサンクコスト、色々な場面でありそうです。(飽きるのが早い私は、けっこう色々辞めていますが…(^^;)
コメント