人の辛さは、見た目では分からない
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もう何年も前のことになりますが、ひょんなことから、私よりかなり年上の女性Aさん(JWとは無関係の方です)と知り合い、よく一緒にご飯に行っていました。
Aさんは実年齢よりも10歳以上若く見えるとても綺麗な方でした。でもAさんは、とてもお辛い経験をされていて、長い間落ち込んでいると語られていました。
一緒にご飯に行く約束をしても、当日になって「どうしてもまだ家を出られないから、待ち合わせ時間を遅らせてほしい」と連絡がくることがあり、また会って話をしていても、どれほどご自分が辛いかを延々と語られたりすることもありました。
Aさんは、元気な時にはごく自然に会話を楽しんでいたので、私は「普通、苦しんでいる人というのは、もっとやつれているんじゃないのかなあ。大げさに言っているのかも。現に、今こうやって普通に会話しているんだし…。本当に苦しんでいたら、もっと老け込んでいて、こんなに穏やかな雰囲気を醸し出すことはないんじゃないのかなあ…」と思っていました。
ところがここ1年ほど、私自身がとても落ちている期間が長く、「人には乗り越えられない試練は与えられないというけれど、もう限界かもしれない…」と思っていました。
どうしても家を出られず、習い事を何度もキャンセルしたりしていました。電車に乗って、何とか教室まで行こうとしても、電車を降りる頃に体調が悪くなり、開始時間直前にキャンセルしたこともありました。(決してその習い事が嫌いだったわけではなく、行くのを楽しみにしていました)
外に出られるようになって、久しぶりに教室に行ったところ、先生が私の顔をじっくりと見て、「大丈夫そうね」と安心したようにおっしゃったので、私は「そっかあ。私は辛くても、周りの人たちから見たら、大丈夫そうに見えるのかあ…」と思いました。(まあ、その時にはかなり回復していたということもありますが…)
Aさんが本当に辛かったんだろうなということは、自分自身が体験をして、ようやく分かりました。
傍目からは、元気そうに見えても、実際にはすごく苦しんでいる人がいる、とういうことを心に留めておきたいと思います。
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