本人が気付いていない障害を指摘する場合に考慮してほしいこと
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友人から発達障害を指摘されて
昨年、友人の一人から「発達障害だと思う」と伝えられて病院を受診し、自分に発達障害の要素があることを知って約1年になります。その友人は「真彩ちゃんのために、伝えずにはいられなかった」と言っていました。
発達障害と言われて、子どもの頃からのことを思い返すと腑に落ちるところがありました。
私は、エホバの証人になったがゆえに上層部からの指示を盲信してしまった母親から虐待を受けて育ちました。
大人になってからも続く自分の様々な症状の理由がいまいち分かりませんでしたが、検査の結果、お医者様から「発達障害の傾向がみられるけど、虐待のせいでそれが目立ってしまうようになった感じです。色々気にしすぎる点は、虐待によるトラウマのほうが影響が大きいでしょう」と説明を受けました。
障害を伝えられるプラス面
障害を指摘されて、色々なことがうまくできない理由が分かってすっきりしたという点はプラスだったかなと思っています。
受診後、障害をプラスとして工夫・対応を考えて生きていこうと前向きになったのも事実です。
障害を伝えられるマイナス面
私はアップダウンが激しいため、元気な時の私を知っている人は「まさかそこまでは落ちないだろう」と思うかもしれません。落ちている状態でも、傍目にはそれほどひどいようには見えないようなので、ただ生きていくのにどれほど苦労しているのかを周囲の人に理解してもらうのは難しいのです。
不安になりやすく思い込みの激しい私にとってはマイナス面のほうが大きかったと思います。相貌失認の症状も悪化してしまい、昨年から今年にかけては、自分の顔を鏡で見ても、誰なのか分からないことが数回ありました。
色々本を読んで対策を取っていこう、前向きにとらえていこうとしていますが、落ち始めると普段できていることができなくなり、本を読んでもほとんど頭に入ってこなくなってしまいます。
かなり前に発達障害関係の本を読んで、色々と思い当たることもあり、自分から「少し発達障害の傾向があるかもしれない」と人に伝えたこともあったような気がしますが、自分から言うのと、人から指摘されるのとではダメージが全く違います。
本人が気付いていない障害を指摘する場合に考慮してほしいと思ったこと
実は、もう1人私の症状に気が付いていた方がいらっしゃいました。その方は気付いていても発達障害に関しては一切触れずに、うまく仕事をしたり社会で生きていくことができるようアドバイスをしてくれていました。
気付いていても発達障害に関して触れなかったのは、なにかとうまくいかない中で工夫しながら生活しようとしている私に、「障害」という一言が与える影響を心配していたからとのことでした。
友人から障害を指摘された私にその方が心配していた通りのことが起きてしまったため「責任を取ることもできないのに、その友人の方は配慮がないと思います。」と話していました。
子どもの頃から死にたい気持ちと戦ってきた私のような人の場合は、「障害」という一言はマイナス面のほうが大きくなってしまうことがあることを知っておいてほしいと願います。
もちろん、障害を自分で認識することで、生活や仕事上でトラブルを回避するような工夫や対応を考えることができるので、障害を認識することは大事だと思います。ただ、伝える際には相手がどの程度ショックに耐えられるのか、また伝えなくても工夫して生活していけているのかをタイミングも含めて慎重に見極める必要があると、自分自身に起きたことから感じました。
発達障害と診断された方へ
発達障害を認識されたら一人で悩まずぜひお医者様や専門家に相談してほしいと思います。
また以下のように、最近は子どもだけでなく大人の発達障害の方が、社会の中で生きやすくする工夫について書かれている書籍が多く出ていますので、そういったものから自分にあった工夫を取り入れて少しでも生きやすくなって欲しいと願います。私もいろいろ工夫して前向きに生きていきたいと思います。
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