10月1日、東証システム障害が発生した際の宮原社長の姿勢に感銘を受けました
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今年(2020年)10月1日に、東京証券取引所がシステム障害の影響で取引を終日取りやめました。
また、名古屋、札幌、福岡の各証券取引所も停止しました。
原因は「情報配信ゲートウエイ」による相場情報の配信処理と、「売買監視サーバー」による監視処理に異常が発生したためだそうです。
東京証券取引所は同日の夕方に記者会見を開き、システム障害の影響で同日の取引が終日停止した問題について謝罪し、宮原幸一郎社長は「富士通と徹底した原因究明をし、その上で再発防止策を協議している。市場運営の責任の所在は私どもにあり、(富士通への)損害賠償は現時点で考えていない」と述べました。(参考:日経クロステックのサイト)
私は、システム障害が発生した原因を、システムを開発した富士通のせいにせず、責任を自分のところにあるとした宮原社長の姿勢に感銘を受けました。
もし、責任を富士通側に押し付けていたら、現場のSEの方々は大変な責任を取らされることになり、大きな混乱が生じたと思うからです。
システム障害が起きた際、SEの方々は復旧のために不眠不休で取り掛かり、その心労は計り知れないほどになることがあると、インターネット事業を行なっている方から話を聞いたことがあります。
宮原社長の潔い謝罪を見たからこそ、現場の方々は何としてでもシステムを復旧させようと前向きに問題に取り組めたのだと思います。
とてつもない規模の経済を回していて、大きな責任を負いながら仕事をこなしている東京証券取引所のトップの方の姿勢は、見習いたいと思いました。
(以下、2020年11月30日追記)
宮原社長は本日付けで引責辞任されるとの報道がありました。
本当に最後まで責任を取った姿を見せてくれました。お疲れ様でした。
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