今、ここ目の前の人を大切にする。今、目の前のことを全力でやるということ
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人生って、すごいシンプルなんだよ。
今、ここ目の前の人を大切にする。
今、目の前のことを全力でやる。
これが幸せへの一歩なんだよ。
「斉藤一人 すべてがうまくいくコツ49」(宮本真由美 著)より
この言葉を読んで、私は過去の入院生活を思い出しました。
私が去年、病気で救急病棟に入院していた時、同じ病室に、ある女性が自殺未遂で運ばれてきました。
何度も自殺を試みてきた女性のようで、病院の常連さんのようでした。
私はまだ身動きは取れない状態でしたが、せめて心の支えになりたいと思い、食事時に「割りばしをお貸ししましょうか?」などと声を掛けたり、ごく普通の会話をするように努めました。
その病院、特に救急病棟は、看護師たちが非常に冷たく、普段は明るい自分ですらも、心が折れそうになる環境だったからというのも理由の一つです。
特に面会時間以外の大部分の時間帯は、患者さんに対する暴言など、ひどい状況でした。(幸い、意識があった私自身にはほとんどありませんでしたが…)
彼女は少しずつ、私に心を開いてくれるようになりました。
しばらくして、彼女が退院(もしくは転院かもしれません)する時に、「最後にお顔を見せていただけませんか?」と、私のベッドのところに来られました。
それまではカーテン越しでしか会話していませんでしたが、私たちはその時に初めて対面しました。
彼女は、私の体にさまざまな装置が取り付けられ、身動きができない状態であるのを見て、こうおっしゃってくださいました。
「このような状況で、ご自分のほうがずっと大変なのに、私のような者に声を掛け続けていてくださったのですか…。
短い間でしたが、今まで本当にありがとうございました。
これから、がんばって生きていきます。あなたに出会えて良かったです。
あなたのお幸せを祈っています。」
殺伐とした救急病棟の中で、私は温かく幸せな気持ちで満たされました。
あの時、”今、ここ目の前の人を大切にする。今、目の前のことを全力でやる”を実践できて、本当に良かったと思っています。
もしあの時に、入院環境や自分の体調にばかり目を向けていて、幸せになる方向に目を向けていなかったとしたら…。後で振り返った時に、心温まる思い出とはならず、むしろ後悔と、病気と病院に対する恨みしか残らなかったと思うからです。
病気によって自分の体には大きな手術痕が残り、体力も落ちてはしまいましたが、救急病棟で自分にできることをしたことによって、一人の女性に生きる希望を持っていただけたので、決して無駄な入院生活ではなかったと感じています。
また、どんな状況でも、自分にできることはある、過酷な状況だからこそ、人の心を動かせることもある、と学びました。
あの時の女性が、今ではお元気に人生を楽しんでいらっしゃればと願います。
こちらの本につきましては過去記事でもご紹介しております。
「自分を不幸にすることに1秒も自分の頭をつかってはいけない」「悪口を言われたら、ほめ返す」「今、幸せになることに全力をそそぐ」など、とてもわかりやすくてすぐできるコツが満載です。実践しながら何度も読み返すのがお薦めです。
#2015年9月11日追記
この紹介記事をお読みになって、ヒズモさん(JWとは無関係の方です)がこの本を読み感想を書いて下さっています。http://ameblo.jp/hi-zu-mo/entry-12071321016.html 誠にありがとうございます。
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