私の好きな言葉「世の中への貯金」
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相手の気持ちを想像することの重要性
人にものを伝える時、文章でも口頭でも、時として、自分の意図するところが相手に伝わらないことがあります。
それで、「私の伝える言葉は、この人にはきちんと伝わっているのか?誤解しているところはないか?」と相手を想像しながら文章を書く、話すということを意識しています。
また、この話を理解するのに必要な前提とする知識を持っているかどうかを想像して、詳細は省いても理解し易い説明にするのか、それともより詳細に説明するのかを決めることも大事だと思います。
たった一言付け加えるだけで、誤解されないでコミュニケーションがうまくいくことがあるし、そのたった一言を省いたせいで、自分の言うことが誤解されてコミュニケーションがうまくいかなかったことも何度も経験してきました。
コミュニケーションでは、相手の気持ちを想像することがとても大事だと感じています。
世の中に貯金する
ところで、私は、有名ブロガーちきりんさんのブログ( http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/ )を愛読していますが、「相手のことを想像する」ということを思いながら読んでいて感銘を受けた記事がありました。
「得るモノ、失うモノ」 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20101214
自分の主張が通ったのは「自分が優秀だから」ではなく、「相手が譲ったから・譲らされたから」です。相手に残った感情や、自分にたいする相手のイメージがどう変わったか、考えてみましょう。あなたが失ったものは、決して小さくないのです。
できるだけたくさん、あちこちで譲り、助け、許しておきましょう。それは「社会に貯金をする」、もしくは、「社会に資産をもつ」行為です。わざわざ回収になどまわらなくても結構な確率でそれは戻ってきます。
反対に、「ちょっと強く言ってみたら主張が通った」とか喜んでいると、増えるのは借りばかりになってしまう。
むやみに人に勝とうとしないこと、むやみに自分の意見を通そうとしないこと。そっちの方がだんぜん得なのです。
私は、ちきりんさんの「できるだけたくさん、あちこちで譲り、助け、許しておきましょう。」という言葉に非常に共感しました。
人には皆、それぞれの考え方があり、時として対立することもあります。
実際の交渉やネット上でも、相手を言い負かし自分の主張を通そうとする場面をよく見ます。
でも、「自分の主張が通った」ときに、相手の感情はどのようなものだろうと想像してみることが大事だと思います。相手の感情としては「譲ったから・譲らされたから」なんだろうなと想像できるでしょう。
そう考えると、強引なやり方で自分の主張が通った時には、「さて今回の件で、自分が得たものは何で、失ったものは何なのか」と考えてみると、ちっとも自分にとっていいことが起こったわけではないんですね。
逆に、どんどん自分が「譲り、助け、許す」ことが、自分の為になるということを理解させてくれました。
「世の中に貯金する」いい言葉だと感じます。
しなやかに生きていく
長い人生、様々な人と出会います。そして、自分とまったく同じ意見を持つ人というのはいません。
でも、このように広い視野を持ち、柔軟に生きていけば、大抵の物事はスムーズに運びます。
私の命の恩人、Kさんはこれまで様々な苦労や失敗、困難に直面してこられましたが、いつも穏やかにしています。
いやな事をされても、人に強く当たるということをしません。そして、一見、マイナスと思える出来事も、いつのまにかプラスに変えてきていらっしゃいます。
私が、人からいやな思いをさせられて、強い口調で相手に反論しようとすると、諌められ、穏やかに、穏やかにと諭されます。ちきりんさんの記事を読んだ後、この人は人間関係の達人なんだなと思いました。
私もそういう風にしなやかに生きていきたいと願っています。
人から恨まれる人生を歩むか、それとも人から感謝されるような人生を歩むか、それはその人の生き方次第だと思います。
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