川島真彩の幸せの部屋

「幸せは全て自分の心から生まれる」 ~元JW(エホバの証人)2世からのメッセージ

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ずっと死のうと思ってた – ものみの塔(エホバの証人)の2世信者として長く苦しんできたこと(第3回)

この記事は約8分43秒で読めます

清水富美加さんの出家報道に際して思い返した自分のこれまでのこと

ある宗教の2世の信者さんである、女優の清水富美加さんが出家されたことが話題となっています。
親が信者で生まれながらに信仰を強制させられた2世の清水富美加さんの、これまでとこれからの心情に、宗教は異なりますが同じ2世として思いを馳せています。テレビに映っている彼女は幸せそうですので、その幸せが続くよう祈っております。

この一連の報道に際して、この世に生を受けた時からエホバの証人(JW)2世として育てられた自分のこれまでを振り返ってみました。
長くなりましたので、何回かに分けて投稿致します。前回の記事に続き、第3回目の投稿で今回で最終回です。

なお、これは私個人の体験談であり、同じエホバの証人の子どもとして育てられた方々でも、境遇やものみの塔の教理・指示に対する感じ方、入信中及び脱会後の考え方・生き方は様々ですので、あくまでも元JW2世の一例としてご覧いただけたらと思います。

長期に渡り無意識に私を支配していたものみの塔の教理・指示

無事に組織を離れてから相当の年月が経っても、なかなか無気力な状態が抜けませんでした。

ものみの塔独自の冷酷な教理や信者たちの言動によって組織に対する疑念が募り、自分の意志で組織を離れてかなりの年月が経ち、自分では「もう私の中からは、ものみの塔に毒された部分は抜けきった」と思っていたにも関わらず、実際には母の胎内にいる時から絶え間なく、様々な巧みな表現を用いて心の奥底まで染み込まされた教理が、自分の中に暗闇として残っていました。

組織から離れてから十数年経った頃、ある信頼している方に自分が過去にエホバの証人であったことを告げた時に「まさか、今でもハルマゲドンが来るとは思ってないよね?」と聞かれ、返事ができない自分がいることに驚き、ようやくそのことに気が付きました。

2013年、大病になり入院した際、救急病棟の中で「もし生き延びることができたらエホバの証人の子どもたちを助けるために行動しよう」と決意しましたが、自分の心の中に教理の闇が残っていることに気が付いたのは、その決意よりも後のことでした。

退院後は、まずはものみの塔のことは置いておき、様々な良書を読んで自分の心と向き合い、また人生の仕組みについて書かれた本を読み込んでいきました。
その後ものみの塔組織について調べ始め、徐々に実態を知っていくことになりました。(これは珍しいパターンかもしれません)
そして今のところ、一番最後に自殺願望を持ったのは、ものみの塔の実態を知った2013年の冬です。
幸い、自分で納得できる人生の仕組みを知った後でしたので、立ち直りは早かったです。

自分では「もうものみの塔の教理には支配されていない」と思っていたのに、実際には長期に渡り無意識に私を支配していたものみの塔の教理・指示は主に下記のようなものでした。

ハルマゲドンでエホバが人類を抹殺するという教理

2013年~2014年頃までハルマゲドンの悪夢を見ることがありました。
そして「どうせハルマゲドンが来るのだから、何をがんばってもムダになる」と感じていました。
参考:習慣と信条 – ハルマゲドン | エホバの証人研究

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このサイトについて

元エホバの証人(JW)2世です。2000年に脱会することができました。
現在は保育関係の仕事をしながら、病気も経験しつつも心穏やかな日々を送っています。
どんな過去があっても人は幸せになれる、ということを伝えていきたい、そして子どもたちの人権を踏みにじる行為を防ぐ力となりたいと思っています。
当サイトが、ものみの塔からの脱会と脱会後の助けになりましたら幸いです。

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