ひとり親家庭でお子さんの養育に不安を抱えている方へ
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ひとり親家庭で、お子さんの養育に不安を抱えている方へ…
夫婦のうち片方の配偶者がエホバの証人になると、宗教問題ゆえに夫婦関係が悪化し離婚するケースが多いため、会衆内にも多くのひとり親の家庭が見受けられます。そのような方からのメッセージをいただいたこともあり、相談先を探してみました。
全国の離婚件数は増加傾向にあり、とりわけ女性(妻)が子の親権を行う離婚も増えています。この多様化する育児生活を支えるため、ショートステイやトワイライトステイ等の在宅支援サービスがあります。まずは最寄りの福祉行政窓口に相談してください。(中略)民生・児童委員は地域に密着した相談相手です。こうした方々にも相談してみてください。子どもの養育に自信がなくなったときは、児童相談所や子ども家庭支援センター・児童家庭支援センターなどが相談に応じます。
『三訂版もうひとりで悩まないで!教師・親のための子ども相談機関利用ガイド』より
母子家庭ゆえに、子どもの成長に問題が起きないか心配する声も聞かれますが、母子家庭だから問題が起きるということはありません。精神科医でスクールカウンセラーでもあり、数々の本を出版されている明橋大二氏はご著書の中でこのように述べています。
暴力的で借金を繰り返すようなお父さんなら、いないほうがまし、という例はいくらでもあります。
逆に、お母さん一人の手で苦労して育てられて、恩を感じてりっぱに生きている子どもたちもたくさんあります。
ただ一つだけ感じるのは、母子家庭だから、人よりも強い子に育てなければ、と、あまりに肩に力が入っているお母さんがいたら、その力を、少しだけ緩めてほしい、ということです。
その力は、子どもに無理な自立を強いますし、お母さん自身も苦しくなります。
一人で子どもを育てる、というのは、本当に大変なことです。
そのたいへんなことをしている自分を、ぜひ、ほめてあげてほしいのです。
そういうりっぱなお母さんに育てられた子どもは、きっと幸せです。
明橋大二著『子育てハッピーアドバイス3』より(過去記事にてご紹介しております)
私も本当にそう思います。
また、母親が働きに出ていると、「子どもが寂しい思いをしているのではないか」と不安になるかもしれませんが、子どもは成長するにつれ、寂しさを乗り越え、働く母親を尊敬し、信頼を感じるようになっていきます。
母親の就労の有無による、子どもの発達や成長には発達的差異はなく、むしろ小学4年生以降では「お母さんはイキイキしている」という見方が、就労している母親の子どもに多い傾向にあります。
地域の親子と出会える子ども食堂
全国で「子ども食堂」という、「食」を通じて子どもたちの居場所をつくる取り組みが広がっています。子ども一人でも入れ、無料もしくは低額で温かくて栄養のあるご飯が食べられるそうです。
親御さんもお子さんも、このようなところで一緒にご飯を食べることで、地域の方々とつながることができるかもしれません。
参考:名づけ親が言う「こども食堂」は「こどもの食堂」ではない
子が宝なら、母親もまた宝です。すべての親子の未来が幸せなものであることを願っています。
川島真彩
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