ディズニーランドの思い出

私は以前、東京ディズニーランドの「れすとらん北斎」という和食のレストランでウェイトレスをしていました。

それまでにもさまざまな飲食店でアルバイトをしていましたが、ディズニーの衛生基準は、さすがに高かったです。
そして、ゲスト(お客さん)の方々も、夢の国を満喫されて優しい気持ちになっている方も多く、お帰りになる際に、「美味しかったよ!また来るね!」と声を掛けて下さったり、小さな子どもたちが「おいしいごはんをありがとう☆」という可愛い手紙をテーブルに置いておいてくれたりもしました。
そうした温かい手紙は、レストランで働くキャスト(一番下に説明を掲載しています)のみんなが読めるようにキッチンの近くに貼っておいたものです。

ディズニーランドは、少しでもゲストに楽しんでもらえるよう、様々なサービスをしていました。

通常はお弁当の持ち込みはできないのですが、アレルギーがある場合は、そのご本人に限り、持ち込みがOKでした。そして、せめて雰囲気だけでもお連れ様と一緒に楽しめるようにと、レストランの食器に盛り付けて提供していました。
また、寝てしまっているお子様がいる場合には、お子様が横になれるよう、ソファ席を優先してご案内したりもしていました。

また、私が車いすを使用していた時期に、ディズニーランドに遊びに行ったことがあります。
アトラクションに並ぶ時には、待ち時間は他のゲストと同じなのですが、体調が悪化しないよう、通常の列ではなく、涼しい場所で待っていても良かったり、私が困っているような時にはすぐに飛んできて助けてくれたりと、本当に良くしていただきました。

「もしかしたら、これには乗れないかな?」とあきらめかけていたあるアトラクションでは、キャストと相談した結果、体に負担がかからないよう、通常のベルトに加え、しっかりと体が固定されるベルトも着けてくださり、楽しむことができました。(もちろん、乗るかどうかの最終判断は自分でしました)
また、アトラクションの乗り場までの道が車いすでは通れない構造のアトラクションでは、裏の通路から行かせてもらったのですが、私が裏通路を通行中に、ちょうど控室から出てきたキャストの皆さんが笑顔で「ようこそ!楽しんで行ってくださいね!」と言ってくださり、本当にどんな時でも笑顔で対応してくださるんだなあと感動しました。

さらに、どのアトラクションでも、乗る前の確認時に「非常時にはご自身の足で○メートルほど歩いていただかなくてはいけないのですが、それは大丈夫でしょうか?」といった言い方をしてくださり、こちらの病状などを聞いてきたりはしなかったので、そのような配慮も嬉しかったです。
夢の国で過ごしたその日は、身体の痛みも和らぎ、温かい気持ちでいっぱいになりました。

そういった、人々の優しさのあふれる場所だからこそ、ディズニーランドは多くの人々に愛され続けているのだと思います。
お世話になった「れすとらん北斎」の皆様、大変な時期に幸せな時間を提供してくださったキャストの皆様、本当にありがとうございました。
私は、キャストを辞めた今でも、ご縁をいただいた方々に癒しや幸せを提供できる人になりたいと願っています。

キャストについては以下のサイトで説明を見ることができます。
東京ディズニーリゾート キャスティングセンター

キャストとは?

「世界中でもっともすばらしい場所を夢見て、創造することはできる。設計し、建設することもできるだろう。しかし、その夢を実現するには人々の力が必要だ。」 ウォルト・ディズニー

東京ディズニーリゾートは、青空を背景にした巨大なステージです。ここでは観るものすべてがショーであり、そこにいらっしゃったお客様はショーに参加していただく「ゲスト」、ゲストをお迎えするスタッフは「キャスト(役者)」と呼ばれます。
東京ディズニーリゾートにお越しいただくすべてのゲストの皆さまに、ハピネスを提供することがキャストの役割です。ここで働くキャストたちは、直接ゲストと接するキャストだけでなく、裏舞台からパークを支えるキャストも、ゲストの喜ぶ姿に幸せを感じながら働いています。
ウォルト・ディズニーは、キャストに以下のような言葉を贈っています。
「ディズニーランドを真の魔法の王国に、今、そして将来ここを訪れる何百万人ものゲストが心から楽しめる場所にするのは、皆さん自身なのです。」
キャストとは、「世界中でもっともすばらしい場所」を夢見てやってくるゲストに魔法をかける重要な存在なのです。
ここを訪れるすべてのゲストに、ステキな思い出を残してもらうために努力できるひと、またそうしたいと思えるひとを1人でも多くキャストとしてお迎えしたいと思います。

コメント

“ディズニーランドの思い出” への8件のフィードバック

  1. masaプリのアバター
    masaプリ

    ピューロランド・ディズニーランドに続いて、
    実はUSJでも…なんてオチはないですよね?(笑)

    ディズニーランドのお話で
    自分達夫婦の新婚旅行を思い出しました。
    一泊二日でランドとシーに行きました。
    もう十数年前のことです。
    当時、妻はプーさんが大好きでハニーハントを
    私はSTAR WARSが好きでスターツアーズが
    お目当てでした。
    新居にお金を使ってしまったので
    宿泊は近くのラブホでしたよ!f(^_^;
    一日目にランドではしゃぎすぎてしまい、
    二日目のシーではセンターオブジアースしか行けませんでした。

    いくつになってもワクワクできる夢の国って
    いいですよね~♪

    あの時もティガーと記念写真撮るときは
    笑顔になってましたもん。(^.^)

    夢の国が夢の国であるためには
    ディズニーキャラクターの魅力だけでなく、
    キャスト自身が夢の国を愛する気持ちと
    ゲストへのサービス精神が必要なんだと
    感じました。

    貴重な経験談をありがとうございます♪

    1. Maayaのアバター

      masaプリさん いつもコメントをありがとうございます。

      USJでも働いてみたいですが、遠いので、働いたことはないです…。
      オチがなくてすみません(^^ゞ

      新婚旅行でディズニーランドとシーに行かれたんですね。
      幸せそうな光景が目に浮かびます。
      ティガーは、とても明るくて、和ませてくれますよね(*^_^*)

      そうですね、ディズニーが夢の国であるためには、キャストさんの方々のサービス、おもてなしの心があってこそ、ですね。

      また久しぶりに行きたくなってきました。

  2. ペレのアバター
    ペレ

    やはり日本やアジアなどからたくさんの方々が時間や資力を費やして来られるから、良い思い出にしたいと、それに応えるランド側の思いも素晴らしいですね。
    なんと言うか、真の気遣いが見えますね(笑)

    川島さんお身体お大事に、いつもホムペのブログ応援してますよ(*^_^*)

    1. Maayaのアバター

      ペレさん いつもありがとうございます。
      そうですね、遠方からも本当にたくさんの方々が、大きな期待を持って来られますので、その期待に応えられるよう、研修で教わった「毎日が初演」の気持ちを忘れずに、いつも心を込めておもてなしをさせていただいていました。

      ペレさん、いつも応援してくださり、どうもありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  3. 恵理子姫のアバター
    恵理子姫

    私も車椅子で行くけど、夢の国だから、楽しいし、美味しいして思う私です。

    1. Maayaのアバター

      恵理子姫さん いつもコメントをありがとうございます。
      そうですよね、夢の国は、心から楽しめますよね(*^_^*)
      ウォルト・ディズニーは「パークにいる間は、人々に自分の住んでいる現実の世界を見てもらいたくない。別世界にいる気分を味わってほしいんだ」と語りましたが、私もパークに遊びに行く時にはいつも別世界を味わっています。
      そしてリフレッシュでき、「また明日からがんばろう!」って気持ちになれます。

  4. I.K.のアバター
    I.K.

    心温まるお話ですね~。すごく丁寧な対応にびっくりしました。国内だけではなく、海外からもたくさんの方が来られるのも頷けますね(^^)

    1. Maayaのアバター

      I.K.さん いつもコメントをありがとうございます。
      本当にディズニーの対応には感動しました。
      世界中の人を魅了するテーマパークですね。

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