カテゴリー: より良い人生を歩むヒントをくれた本

  • 最近読んで良かった本

    最近読んで良かった本

    カルト宗教、信じてました。

    5月1日に発売された、たもさんの『カルト宗教、信じてました。』。読んで良かったです。

    エホバとは無関係の方々にもぜひ読んでもらいたいコミックでした。軽快なタッチの絵ですが、ご著者の半生は読む人に大切なメッセージを伝えてくれると思います。

    なぜエホバの証人が「子どもを殺す宗教」と言われることがあるのか、理由が分かると思います。

    以下、他に最近読んで良かった本のご紹介です。(あくまでも私の好みです)

    好奇心を“天職”に変える空想教室

    小学生から大人まで、幅広い世代の方々にお薦めです。

    北海道の田舎の会社で宇宙開発をしている植松努氏。彼は周りから「無理だ」と言われても、失敗を繰り返しながらも工夫を続け、民間での宇宙開発に挑み続けています。

    植松氏の言葉は純朴なのですが、自分の可能性に挑戦するきっかけを与えてくれる、そして壁に突き当たった時に力をくれるような本です。

    「やったことがないことを、やりたがる人。あきらめない人。そして工夫をする人。そういう人がもっと増えればいい。(中略)夢と希望はただ奪わなければいいだけです。あきらめ方を教えなければいいだけです。みなさんがそうするだけで、10年後の社会は変わります」

    なお、植松氏については以下の過去記事でご紹介しておりますので、併せてご覧いただけましたら幸いです。

    新津春子。世界一のおそうじマイスター!

    羽田空港は2013年、2014年、2016年、2017年に「世界で最も清潔な空港」に選ばれましたが、その背後には新津春子さんの大きな貢献があります。

    清掃という仕事に全身全霊で向き合い続け、「国宝級の清掃職人」とまで言われるようになった彼女は、中国生まれで父親は中国残留孤児の日本人、母親は中国人です。一家で日本へ「帰国」した17歳当時は全く日本語が話せず、日本語が話せなくても雇ってもらえたアルバイトは清掃の仕事だけで、それが清掃の仕事の始まりでした。

    中国では日本人ということでいじめを受け、日本では中国人として差別を受けていた新津さん。こちらの本では、清掃業や女性に対する偏見に立ち向かってきた彼女の半生が描かれており、その仕事に対する真剣な姿勢に思わず背筋が伸びました。

    清掃の世界の奥深さも知ることができたと同時に、彼女の細やかな心配りに心が温かくなりました。児童書なので文字が大きめで、小学校高学年向けにふりがな付きなので読みやすいです。大人が読んでも心に響く内容だと思います。(NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』のこちらのページで、動画を観ることができます。)

    番外編

    よく、寝る前には美しいものを見たり、楽しいことを考えながら眠りに就くと良いと言われていますが、私がよく見ているのは富井義夫氏の世界遺産の写真集です。富井氏の親しみやすい解説と共に紹介されている、空気感あふれる写真を眺めていると、自分の中にスペースが作られていく気がします。
    100キロを超える荷物を抱えて移動をされながらの撮影だそうですが、連綿と続く人類の歴史を自宅に居ながらにして感じさせていただき、感謝感謝です。

    同じく、写真家の三井 昌志氏のサイト『たびそら』も好きです。

  • いま、ここを真剣に生きる ~「嫌われる勇気」を読んで

    いま、ここを真剣に生きる ~「嫌われる勇気」を読んで

    以前から読もうと思っていた「嫌われる勇気」を、SAKURAさんに勧められてついに読みました。

    この本の中で、特に心に響いたのは以下の点です。

    • 自らの「不幸」を特別であるための武器として使わないこと
    • 自らの生について、自分にできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」。その一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、自分にはどうにもできない。
    • どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きをする。そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。

    本の最後の部分に書かれていたように、過去も未来も見えなくなるくらい、「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当て、いまできることを真剣かつ丁寧にやっていこうと思います。

  • 戦後初の自由学校『きのくに子どもの村学園』

    戦後初の自由学校『きのくに子どもの村学園』

    %e3%81%8d%e3%81%ae%e3%81%8f%e3%81%ab%e5%ad%90%e3%81%a9%e3%82%82%e5%ad%a6%e5%9c%92

    和歌山県橋本市の山間にある自由教育の「きのくに子どもの村学園」を最近知り、大変興味深いと思いましたので、ご紹介させていただきます。「きのくに子どもの村学園」のホームページはこちらです。

    「きのくに子どもの村学園」の特徴

    「きのくに子どもの村学園」は、フリースクールではなく文部科学省も認める一条校、つまりれっきとした卒業認定証がもらえる私立の小中学校で、全校生徒のうち4分の3が学校の寮で共同生活をしています。

    「きのくに子どもの村学園」には、子どもの「自己決定」と「個性」、「体験学習」という3つのキーワードがあります。
    時間割に普通の教科の名前はなく、「プロジェクト」という名の体験学習が大半を占めています。みんな何を学びたいのかを自分で決めるのです。さらに、チャイムも試験も、普通の通信簿もありません。

    小学校は、年齢に関係ない完全縦割り学級で、木工やガーデニングの『工務店』、畑や田んぼの『ファーム』、食の研究の『おもしろ料理店』など、5つの「プロジェクト」から関心のあるものに所属し、それに関連した作業を通じて楽しみながら知識を身につけていきます。
    例えば『おもしろ料理店』は、単に料理を作るだけではありません。レシピに出てくるグラムやccなどの単位のほか、食材の持つ性質や栄養素、さらには麹菌を使うみそ造りなどを通して菌類の性質や役割も学んでいきます。

    「子どもたちにとって、単位計算は単なる記号の計算ではありません。美味しい料理をつくるための必須アイテムなんです。そういう目的があると子どもたちはとても早く覚え、しかも、身になる知識になってゆくんです。」
    『おもしろ料理店』の担任をしている「久美ネエ」こと、清水久美子さんは言った。

    瀬川正仁著『教育の豊かさ 学校のチカラ』より引用

    1週間の授業の中で、14時間がプロジェクトでの「体験学習」です。この中で社会科のような調べものもするし、分数の考え方を学ぶこともあります。6学年一緒のクラス構成だと、学習の進み具合など公立の学校と同じようにはいかないという心配も聞かれないこともないそうですが、小学校6年間学べば、文部科学省の定める小学校で学ぶべきカリキュラムをほとんど習得できるようになっているそうです。

  • 新たな読書のツール「Kindle」(キンドル)について&お勧めの本のご紹介

    新たな読書のツール「Kindle」(キンドル)について&お勧めの本のご紹介

    電子書籍を読む専用端末「Kindle」

    初代の電子書籍Kindle(キンドル)が発売されたのは、2012年。近年その使い勝手がどんどん良くなっているようですが、私も昨年Kindleを購入しました。


    【New】Kindle (16GB) 6インチディスプレイ 電子書籍リーダー ブラック 広告あり

    Kindleは、太陽の下でも難なく読め、ブルーライトも出ていないため、あまり目も疲れません。また、バッテリーも使い方によっては数週間持ち、軽くてかさばらないので持ち運びにとても便利な読書ツールです。

    ただ、表や写真が多い本は紙の本のほうが読みやすいと思うので、私は専門書は紙の本、小説やビジネス書はkindleで読むことが多いです。

    Kindleの良さはいろいろありますが、文字の大きさを自由に変えられること、分からない言葉が出てきたら辞書機能を使ってすぐに調べられること、メモをしたり、調べたことを保存しておけることなどが特に良いと感じました。また、読みたい本があった時に、本屋に行く時間がなくても購入することができますし、ネットで注文してから届くまでの待ち時間も発生せずに、ダウンロードしてすぐに読み始めることができます。

    Kindle無料アプリの紹介

    kindle端末を購入しなくても、お持ちのスマートフォンやタブレット端末に無料のKindleアプリをインストールすれば、Kindle版が出ている本を読むことができます。

    Kindle端末の種類と違い

    Kindle端末と呼ばれているものには、おおまかに分けると、Kindle と Kindle Paperwhite と Kindle Fire といった種類があります。それぞれどう違うのか、どれがいいのかという疑問があるかと思います。

    簡単に言うと、Kindle と Kindle Paperwhite は電子インクという仕組みで表示をし、Kindle Fire はスマホやタブレットと同じ液晶による表示です。

    そのため、Kindle Fireはカラー表示で、ネット閲覧やカメラ撮影もでき機能が豊富です。ただし、スマホやタブレットと一緒で晴天の屋外では画面が見にくいのと、電池の持ちが悪いというデメリットがあります。
    一方、Kindle と Kindle Paperwhite は紙の印刷物を読んでいる感覚のため、晴天の屋外でも見やすく休日の公園やビーチで読書するのに適しています。また、前章でも触れた通り、軽くて電池の持ちがよいです。

    では、Kindle と Kindle Paperwhite の違いはどうなのでしょう?
    その違いは、いくつかありますが、内蔵ライトの有無が大きいです。内蔵ライトはKindleには無く、Kindle Paperwhiteには付いています。
    内蔵ライトがあると暗い部屋でも見ることができるので、寝室で電気を消して読書して、眠くなったらそのまま眠るといった使い方ができます。

    詳細なKindle端末の種類とスペックの違いはアマゾンのKindle販売ページに記載があります。
    Kindle端末一覧

    最近Kindleで読んだ本

    さてさて、最近Kindleで読んだ本で特に良かった本をご紹介します。

    ブラジルを旅したこと 松葉レイ


    ブラジルを旅したこと

    レイさんが一人でブラジルを50日間旅行したことをまとめた、旅紀行エッセイです。

    ブラジルの魅力や、そこで暮らす人々の普段の生活を垣間見ることができ、まるでレイさんと一緒にブラジルを旅しているような気分にさせてくれました。

    何か大きな事件が起きるわけではなく、ごく普通の女の子が旅をしたエッセイですが、旅が好きな私には、共感できるところが多かったです。
    特に、1億2千万年前にはすでに存在していたというイグアスの滝に行ってみたくなりました。イグアスの滝は、時間帯や気候によってさまざま姿を見せてくれるそうで、レイさんの表現力と相まって、その壮大な情景が目に浮かびました。

    旅情を誘う本だと思います。

    人を動かす D・カーネギー

    ある実業家の方が、「『人を動かす』を7回読むと、大学に3回入ったくらい、役に立つと私は思います。お金も一冊の本代だけ。こんなにおトクな勉強法はありません。私はいままでに、何千冊と本を読んできました。でも、『人を動かす』以上にいい本って、ありませんでした。この本は、すべてのことの『基本』なんです。」と述べていました。

    私もかなり前にこちらの本の新装版を読んで感銘を受けましたが、とにかく分厚くて重くて、持ち運びには不便でしたので、一度読んだきりになってしまっておりました。

    しかし最近、キンドル版と文庫版の両方を購入し、改めて読み返したところ、知識としては知っていても実践できていなかったことが多々あったと気付かされました。自分にとって役に立つと思った本は、読み込んで実践してこそ、意義があると感じております。

    (以下、2017年10月14日追記)
    齋藤孝著『語彙力こそが教養である』の本の中で、電子書籍について次にように述べられていました。

    最近、「老眼が進んできて、本を読むのがつらい」「年を取ってから活字が嫌いになった」という方が増えているようです。(中略)
    そんな方には、タブレット端末。iPadや Kindleなどを用いて、電子書籍を読むことをおすすめします。
    電子書籍には抵抗があるという方もまだ根強くいらっしゃいますが、なによりも簡単に文字サイズを変えられるのが、紙の本では再現不可能な大きなメリット。一度老眼がつらくて読書をやめてしまったけれど、やっぱり本を読みたい。そう思って電子書籍に手を出したら手放せなくなった、という方を何人も知っています。(中略)
    視力の合わない方が紙の本を読むとしたら眼鏡をかけならればならないし、ピントを合わせようとめいっぱい手を伸ばして本を身体から離す姿はちょっと人目が気になる。
    そんな悩みも、電子書籍であれば一気に解決できます。足が痛くて外に出るのが億劫なときにも、読みたいと思った本をその場で購入できるのも、電子書籍のメリット。(以下略)

    齋藤氏は、いよいよ目が霞んできたという年代の方にもっと普及活動をしなければ、と思っているそうですが、たしかに電子書籍はそういった方々にとっても、とても良い読書ツールだと思います。

  • 「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら」に変えよう!!

    「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら」に変えよう!!

    周りから「無理だ」と言われても

    北海道の田舎の会社で宇宙開発をしている、植松努氏。
    彼は周りから「無理だ」と言われても、失敗を繰り返しながらも工夫を続け、民間での宇宙開発に挑み続けています。そんな彼がTEDで語ったスピーチがとても感動的でしたので、ぜひこちらをご覧いただけたら幸いです。

    公演を文字起こししたものは以下で読めます。

    「どうせ無理」という言葉が、多くの人から自信や可能性を奪っている

    夢や目標を語る人々に対し、「どうせ無理だ」と簡単に決めつけてしまう人がいます。
    植松氏は、この「どうせ無理」という言葉が、多くの人から自信や可能性を奪っているといいます。

    これは人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉です。でも、とっても簡単な言葉なんです。これを唱えるだけで何もせずに済んでしまうから、とってもらくちんになれる恐ろしい言葉でもあるんです。こんな言葉で未来を諦めさせられてしまった人たちは、自信を失ってしまうんです。でも人間は生きていくためにはどうしても自信が必要なんです。

    「どうせ無理」という言葉を使うのは、やったことがない人たちです。
    自信をなくしてしまった人たちの中には、他の人が頑張ったら困るから「どうせ無理」といった言葉をかけて、努力を邪魔するようになってしまう人たちがいるのです。

    「どうせ無理」を無くせば良い社会が来ると思ってます。でも、僕一人にできることは限りがあるからどうしても仲間が欲しいんです。これは僕の代では終わらない夢かもしれないんです。だからこそ、皆さんの力を貸して欲しいんです。
    皆さんが今日から「どうせ無理」という言葉に出会ってしまった時に「だったらこうしてみたら」と言ってくれたら、ただそれだけでいつかこの「どうせ無理」という言葉が無くなってこの世からいじめも虐待もなくなるんです。
    だから、ぜひ皆さんの力を貸してほしいんです。

    学問というものがあります。僕らは学問を学んできました。では、学問というのは誰かに評価されるためのものだったんでしょうか? とんでもない間違いですね。学問っちゅうのは、社会の問題を解決するために人類が生み出したもんなんです。必死になって築き上げたもんなんです。

    じゃあ、教育ってなんでしょうか? 教育っていうのは失敗の避け方や責任の避け方っちゅう要領の生き方を教えてくれるhow toなのでしょうか? 全然違いますね。教育というものは死に至らない失敗を安全に経験させるためのものだったんです。

    でも、それがすっかりおかしくなってしまったんです。なぜかというと失敗をマイナスだと思っている大人がたくさんいたからです。その人たちが皆の可能性と自信を奪ってきたんです。

    自信を取り戻すためのとてもいい方法

    そんな自分たちの自信を取り戻すためのとてもいい方法、それは「やったことがないことをやってみる」ということです。
    やったことがないことをやってみるだけで小さな自信が湧いてきます。もちろん、やったことがないことなので、失敗もします。

    でも、その時に失敗した自分を、逃げた自分を、諦めた自分を責めないでください。へこまないでください。(中略)(そういう時は)「ただ今成長中」って言えばいいのです。そしたらプリっと一皮むけるんです。だから失敗した時はぜひ、「ただ今成長中」って言ってみてください。

    私たち皆、生まれて初めての1回きりの人生をぶっつけ本番で生きているのです。ぶっつけ本番だから失敗して当たり前です。(私なんて、失敗だらけです…)
    失敗はよりよくするためのデータだと思って乗り越えて欲しいのです。

    植松氏はご著書「NASAより宇宙に近い町工場」の中で次のように述べています。

    日本人の宇宙開発は、1955年、糸川英夫さんが片手で持てる小さなロケットを作ったところからスタートします。あまりにも小さいロケットだったので、「くだらない、こんなものを作って何になる」と言われていましたが、ずっとやり続けた結果、月まで探査機を送れるようになりました。
    (中略)
    どんなものも最初は小さくて、そして価値が分からないんです。世界で初めてのものを知っている人間はそれまでいないからです。世界初のものは、マーケットリサーチしたって答えなんて出るわけがありません。マーケットリサーチで得られるのは、すでにあるものの情報だけです。だから国家主導の世界初はこの世にないんです。世界初はすべて、個人が自腹でやってきました。

    この本をお読みになっているあなたも、個人の自腹という点では同じです。あなたも、これから先、世界を変える可能性があります。「そんなこと言ったって、一人じゃ何にもできないだろう」と思ったかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、坂本龍馬は何人いましたか?一人ですよね。エジソンも一人です。歴史は、一人の人間が変えてきました。

    「いやあ、彼らは別格だよ。俺なんか普通だから無理、無理」と考えるのはとても簡単なことですが、それは美しい謙遜ではありませんね。楽をするための言い訳でしかありません。

    思うが招く

    もちろん、現時点では、ただ生きていくことだけでも大変な状況の方々も多くいることと思います。
    私も「ものみの塔によって苦しんでいる方へ」のページでも書きました通り、子どもの頃は「あと一日だけ生きてみよう」と自分に言い聞かせながらなんとか生きていた時期もありましたから、新たな挑戦をするなんていうのは夢のような話でした。
    そのような時には、自分自身に対して、また人に対して「どうせ無理」という言葉を使わない、と決めるだけでも人生が断然違ってくると思います。

    植松氏は、小さい頃から飛行機やロケットが好きでしたが、やったことがない人は「できるわけない」と散々言いました。でも彼の母は「思うが招く」と教えてくれ、思い続けたらロケットを開発できるようなりました。「そしてこれから先、僕らがやっていくべき事は、できない理由を探すことではない、できる理由を考えることです。ただそれだけで世界はあっという間に良くなるんです。」と語ります。

    私は幼少期より、「そんなことやっても時間の無駄!どうせもうすぐハルマゲドンが来るんだから」「そんなことするヒマがあったら奉仕に行きなさい」といった言葉をかけられ様々なチャンスを与えられず、虐待を受け、自分で物事を考えない、動かない人間となっていきました。
    でも長い年月をかけ、徐々に動けるようになり(今でも思考や動作は遅いですが)、また「より良い人生を歩むヒントをくれた本」のコーナーでもご紹介しています、「心の壁の壊し方」を読んで、少しずつですが心の壁を壊していくことができました。

    二つの夢

    また今では、子どもの人権を守るための夢と、保育の仕事での夢があります。
    どちらの夢も、3年前までの自分では全く想像ができなかったことです。

    私は保育関係の仕事をしていますが、日本の保育と育児がより楽しくなるように、少し珍しい内容の仕事をしています。
    近い将来、保育や育児の現場で、今私が行なっていることがスタンダードになればいいなという夢を持って、個人事業で行なっています。

    これはとてもお世話になっていた、ある保護者の方からの提案から始まった仕事でした。これからもう一つの仕事をしようと思っていたので「もう保育業は辞めようと思います。今までお世話になりました」とご挨拶した時に、「どうか辞めないでほしい。このような新しい形の保育業を、ぜひ始めてほしい。日本中に、必要としている方々がいるはずだから」と提案され、スタートさせました。(それでも、もう一つの仕事ももうすぐ開始します)

    あの時に私を引き留めてくれ、新しい形の仕事を提案してくださった保護者の方には心から感謝しております。おかげさまで、多くの親御さんにこの形の保育業が必要だったことを知り、感謝されるようになりました。

    それでもまだ軌道には乗らず、アルバイトをしながらの生活ですが、工夫をしながら進めて行こうと思っています。
    歌は音痴だし、手先は不器用で工作はひどい仕上がり(過去のクリスマスツリーの記事をご参照ください…(^^ゞ)…といった向上の余地が非常にある私ですが、それでも小さな子どもたちが「真彩さんに会いたい」と言って、会えない日も毎日私の事を待っていてくれる、会えば歓喜の声を上げて抱き付いてきてくれる、そんな幸せな毎日を過ごしています。

    子どもたちが自信を持ち新たな挑戦に取り組むようになるために

    私は今でも苦手なことがたくさんあるし、辛い経験をしてきたからこそ、子どもたちの気持ちがよく分かります。

    だから絶対に「どうせ無理」なんて心無い言葉をかけることもないし、できなかったからといって責めることもありません。ただその努力を褒め、できた時には一緒に喜びます。そうすると子どもたちは自信を持ち、新たな挑戦に取り組みます。
    少し年齢の大きな子どもになると、私にいろいろなやり方や勉強も教えてくれるので、それが彼ら自身の喜び、自信につながっていきます。(これは、ごく一般的な学歴の親御さんが子どもたちを東大に入れた際のやり方だそうです)

    苦手なことはカバーし合い、自分の得意なことで自分も人も助ける、そしてお互いに自信や可能性を高め合える、そんな世の中になったら本当に素敵だと思います。

  • 『強運』 斎藤一人

    『強運』 斎藤一人

    強運には法則があり、誰でも強運になれます。そして、本当に強運な人は、一時的にいいことが起こるのではなく、ずっと強運でいられるのです。強運の法則を、色々なエピソードを交えて面白おかしく、楽しく学べる本です。

    著者によると、「いまの自分の実力より、ひとつ上のことに全力で取り組む人」が強運を呼び寄せるそうです。
    「でも普通の人って、不思議なんだけど、ひとつ上のことって、なぜか一生懸命になれない。それが強運を逃している」のだそうです。

    以下、『強運』より

    よく私は、人生を「竹」にたとえます。
    人生には「竹」と同じように、いくつか「節目」があるんです。

    竹の節目って、下から見ると、ものすごく厚いように見えます。
    下から串を突きさすとしたら、たくさんの節に当たるから、ものすごく大変に思えます。

    でも、竹をまっぷたつに割って、見てみるとどうでしょう。
    ひとつ節目があったら、その先はスーッと空洞になっていて、次の節目に当たるまでは、ラクに上にあがっていけます。

    しかも、竹の節目って、上にいけばいくほど、どんどん薄くなっているのを知っていますか?
    上にいけばいくほど、どんどん突破するのがラクになる。

    竹の節目と同じように、この自然界にあるものは、上にいけばいくほど、どんどん薄くなっていくんです。
    高層ビルだって、上の階にいけばいくほど、重量が軽くなっている。
    同じように、人生の壁に当たっても、上にいけばいくほど、簡単に乗り越えられるんです。

    でも普通の人は、上にいけばいくほど、「だんだん難しくなる」と思っています。
    たとえば、小学校より中学校、中学校より高校のほうが、授業が難しくなる。
    それと同じように、「上にいけばいくほど、問題も難しくなる」って、思いこんじゃっているんですね。

    でも、それは普通の人の観念なんです。自分で「次はもっと難しくなるぞ」と思って、意図的に難しくしちゃってる。

    でも、もういっぺん言うけど、自然界には、上にいけばいくほど難しくなるものは存在しない。
    上にいけばいくほどラクになるのが真実です。

    いちばん下から、最初の壁を乗り越えて、ひとつ上にあがるときが、いちばん大変。
    二つめの壁は、もうちょっとラクなんです。
    三つ目の壁は、もっとラクになっています。

    そんなことを当たり前だと思っている人が、「強運の持ち主」なんです。

    「ひとつ、ひとつ、上にあがっていくのは面倒だから、どこか抜け道はないか」と思っている人がいます。そういう人が、道に迷っちゃうんですね。

    サラリーマンだったら、ひとつ上の役職に上がることに全力をあげればいいんです。
    パートさんだったら、パートの中でいちばん返事がいいとか、いちばん気愛(一人さんは「気合」という字を「気愛」と書きます)を入れてやっていればいいんです。

    そういう人は、まわりが放っておかない。
    どんどん上にあがっちゃうんだよ。

    それで上にいくと、スゴイ人ばっかりいると思っている人がいます。
    上の世界にも、あなたとうんと差があるような人はいません。

    本当の「強敵」っていうのは、「ひとつ上のことに、真剣に取り組んでいる人」なんです。

    たとえば、居酒屋さんをやっていて、お客さんがあんまり来なくてヒマだとします。
    そうしたら、「一回来てくれたお客さんが、どうしたら二回来てくれるか」「二回来てくれたお客さんが、どうしたら三回来てくれるか」に、全力をあげることです。そうやって考えている人は、そのうち必ず、自分のお店をお客さんでいっぱいにできます。

    いまお店がヒマなのに、いきなり「チェーン店を作りたい」なんて言う人がいますね。
    私に言わせると、ものすごく無謀な考え方です。
    もし本当にチェーン店ができたとしても、「ものすごくヒマなチェーン店」ができちゃうことになるでしょうから。
    だから、大きな夢を語っている人は、たいした人ではありません(笑)。

    いまの自分より、ひとつ上のことを、まともにやっていく人間が「強運」なんです。

    この「竹」の例え話を読んで、以前、私にご自分の半生について語って下さった、ある方のお話を思い出しました。
    その方は人徳があり、社会的にも成功されていている方なのですが、実家を出てから、自力で生活ができるようになるまでが一番大変だったそうです。
    また、同じような体験談を、今まで何冊かの本で読んだことがあります。
    この竹の例えは、うまくそれを表しているなあと感じました。
    私も、ひとつ上のことに全力で取り組んでいきたいと思います。

  • 最悪だと思った出来事がいまの幸せにつながっている

    最悪だと思った出来事がいまの幸せにつながっている

    人生で最悪だと思っていたことは、長い目でみたら、その後の幸せにつながっているもの。人間関係、男女関係、仕事、お金、健康…生きていく上で、どんな問題に突き当たっても、それらはすべて、未来がよくなっていく最初のステップです。

    ある新聞で、おもしろい特集がありました。
    「いままでの人生で起きた中で最悪のことと、最高のこと」というのがそのテーマでした。

    最悪のことは人によってさまざまでしょうが、リストラ、倒産、離婚、病気などがあるでしょう。
    驚くべきことに、アンケートに答えた90パーセント以上の人が、「最悪だと思った出来事が、長い目で見れば、いまの幸せにつながっている」というのです。この記事は、わたしにとって衝撃でした。最初の反応は、「そんなことはないだろう!」でした。

    しかし、自分の人生を振り返ってみて納得できました。
    留学を断念したとき、離婚で苦しんだとき、仕事で失敗したとき、人生でもがき苦しんだ場面を思い返しました。
    そして、その一つひとつが、実は人生がよくなる大転換だったことに、気が付いたのです。
    友人たちにも同じ質問をしたところ、彼らも口をそろえて「たしかに、最悪のことほど人生を好転させるきっかけになっている」といいます。
    本田健著『きっと、よくなる!』より

    いままで、いろいろな種類の「自分らしい人生を生きないことへの言い訳」を聞いてきました。
    才能がない、時間がない、もう若くないというのは、なかでもよく聞く言い訳です。
    (中略)
    言い訳をし始めると、だんだんと自分の力を失って、弱くなってしまいます。
    自分ができない理由を探しだし、正当化するのが、言い訳の本質だからです。
    せっかく有効に使える自分の力を、できない理由探しに使ってしまっているわけです。
    (中略)
    「今後、絶対に言い訳をしない」と決めることは、人生をコントロールする力を自分の手に取り戻す、自由独立宣言でもあるのです。
    本田健著『きっと、よくなる!』より

    私はこの文章に強く共感しました。
    自分にあてはめてみると、ものみの塔によってめちゃくちゃにされた子ども時代と、去年の病気が、自分にとっては最悪のことだったと思います。
    自分の人格を否定されながら、人権を踏みにじられながら育ちましたが、私はこれからの子どもたちには そのような辛い思いをさせたくない、と願って保育の仕事を選びました。
    子どもたちの心はよく分かるので、荒れている子どもに対しても、忍耐強く、常に子どもの心に寄り添うよう心がけています。
    心に傷を負った子が、やがて私に対して心を開いてくれるようになる体験もさせてもらい、感動を味わってきたので、過去の出来事は決して無駄ではなかったと思っています。

    そして病気を機に、一日一日を大切に生きるようになりました。
    今は、毎朝目を覚ますたびに「今日も生きてる!」という喜びでいっぱいです。
    生まれつきの障がいもありますが、これも言い訳にせず、工夫して乗り越えていこうと思っています。
    このことがあるおかげで、私にとっては難しいことを難なくこなしていく周りの方々に対して、尊敬の念を持っています。
    さらに、周りの方々がフォローして下さっているので、毎日感謝の念でいっぱいです。
    もし私がなんでも難なくこなせるような人だったら、これほどまでにありがたいという気持ちは沸いていなかったかもしれません。
    こうして考えていくと、マイナスと思える出来事も、今ではすべてプラスになっていると思えます。

  • 『斎藤一人の道は開ける』 永松茂久

    『斎藤一人の道は開ける』 永松茂久

    斎藤一人さんから“人生がよくなる方程式”を伝授され、その教えの実践により九州のダイニング「陽なた家」を年間1万人が訪れる驚異のお店に育てた著者。

    「今いる所で必要とされる人になる」
    「著者に会うよりその本を何回も読む」
    「夢よりも使命感を持つ」

    などの人生を好転させる知恵が満載です。

  • 『出会いとつながりの法則 ~誰も書かなかった新・出会い論~』永松茂久

    『出会いとつながりの法則 ~誰も書かなかった新・出会い論~』永松茂久

    誰と出会うかで、人生は大きく変わります。
    心から信頼し合える仲間との出会い方、一瞬の出会いを一生の出会いに変えるためのヒントが詰まった本です。
    とても分かりやすく丁寧な文章で、心にスーっと入ってきます。
    私はこの本の内容を実践し始めてから、親友が増えました。書いてあることはシンプルで、誰にでもできる内容です。

  • 『心の壁の壊し方―「できない」が「できる」に変わる3つのルール』 永松茂久

    『心の壁の壊し方―「できない」が「できる」に変わる3つのルール』 永松茂久

    居酒屋経営や「人財」育成事業を行なっている著者の実際の経験と体験を通して書かれた、「心の壁を壊す」のに必要な3つのルールを分かりやすく教えてくれる本です。
    著者の、読者への深い愛情が伝わってきて感動しました。
    「人は変われる。いつからでも何歳からでも、あなたが思っているよりも遥か鮮やかに、そして簡単に。」

  • 『マンガで読む船井幸雄』 船井幸雄

    『マンガで読む船井幸雄』 船井幸雄

    下記の2冊は、絶版となっていますが、アマゾンで中古本の在庫があります。
    マンガで、とても分かりやすく書かれています。

    『マンガで読む 船井幸雄のツキを呼ぶコツ』船井幸雄著

    「ピンチはチャンス」「波動の法則」「百匹目の猿現象」など、成功や幸運を手に入れ、上手に生きるための船井理論が紹介されています。

    『マンガで読む船井幸雄のスピリチュアルな世界』船井幸雄著

    スピリチュアルな世界の入門編です。
    内容は深いですが、赤池キョウコさんの漫画で子どもにも分かりやすく、面白く、読みやすくなっています。