TBSテレビ「あさチャン!」2018年11月7日放送のグアテマラでの事件報道について

グアテマラで布教活動をおこなっていたエホバの証人の信者が殺害された事件について

毎週月曜から金曜の朝5:25から放送されているTBSテレビの番組「あさチャン!」で、本日、2018年11月7日水曜の放送で、上記のブログで紹介した、グアテマラで布教活動をしていたエホバの証人女性が殺傷された事件について取り上げられていました。

同番組では約5分間、この事件について取り上げられていましたが、3年前に脱会した元信者さんとして、今年「カルト宗教信じてました。」を出版された「たもさん」さんがインタビューに応じていました。(番組内では、お名前は伏せられていました)

番組が始まる数時間前に、「たもさん」さんがブログ記事にて「朝お時間あれば見てください」と告知してくださっていたので、私も観ることができたのですが、エホバの証人の海外の布教活動について「強制はされない。みんな自ら行っているんです」と答えた「たもさん」さんの言葉を聞いて、私は「あれ?本当は一番言いたいことはそこではないんじゃないのかな?言葉をカットされてしまったのかな?」と違和感を感じていたのですが、放送終了後にアップされた記事を見て、やはりそうだったんだと分かりました。

この件に関する「たもさん」さんの記事はこちらです。

また番組で「エホバの証人広報」のコメントとして流された全文は以下の通りです。

「エホバの証人」は命の大切さと安全の重要性を高く評価しており、世界中どこでも個人として犯罪から身を守るために日々努力を払っています。何よりも被害者のご家族の上に慰めと支えがあるよう心から願っておりできるだけのことを行いたいと思っております。

これまで組織は信者たちに、信者の子どもたちに対して虐待に相当することを行うよう指示を出してきました。また、性犯罪者を組織的に匿ったり、証拠隠滅をしてきていますので、上記の言葉には白々しさを感じました。

(詳しくは過去記事「ものみの塔による子どもたちへの虐待・人権侵害について」をご参照ください。「ものみの塔」とはエホバの証人の宗教法人組織登録名です)

また、これだけ凄惨な事件が起きても、エホバの証人側は公式サイトでも事件について触れていませんし、現役の信者さんの情報によると、信者さんたちの集まりでも取り上げられていないようです。(参考:『緊急速報』のレベルではないのかい?)やはり、エホバの教えは、人々の心から「自然の情愛」を奪うのだと改めて感じました。

今回日本の地上波のニュース番組で、グアテマラで布教活動をしていたエホバの証人が殺害された事件が、宗教名を公表して取り上げられたことは、時代が変わってきたんだなと感じています。

どうかものみの塔の被害者がこれ以上増えないことを願っています。

コメント

“TBSテレビ「あさチャン!」2018年11月7日放送のグアテマラでの事件報道について” への4件のフィードバック

  1. SAKURAのアバター
    SAKURA

    本当に痛ましい事件ですね。

    Maayaさんや他の元エホバの証人の方は、一般の人がこのニュースを見るのとは別の視点で見えるでしょうね。

    この教団は信者をけしかけて危険な場所にも行かせ、守ろうとすることもなく、こういう事件があったらむしろ美談にして信仰心を強めるために利用してきたのです。

    母親が淡々とインタビューに答えていたのが印象的でした。復活するわけはないのに、いつか娘を危険な場所に行かせてしまったことを後悔する日がくるかもしれません。。。

    メディアは権利侵害と言われないように、宗教が絡む報道は控え目になりますね。この教団の恐ろしさを伝えるには不十分ですが、たしかに教団名が出ただけでも前進かもしれません。

    2029年にものみの塔が活動を終える、という記事がありました。
    適当な教義や脅迫で大勢を振り回してきた組織ですが、もうネタも尽きて、ということで考えられなくもないですし、何より、ただの噂だったとしても、人々の心理に影響して本当に組織がつぶれることもあるかもしれません。

    引用元
    https://www.jehovahs-witness.com/topic/5726811842412544/watchtower-will-stop-all-printing-meetings-2029

    1. Maayaのアバター

      本当に痛ましい事件だと思います。

      確かに、SAKURAさんのおっしゃる通り、これまでものみの塔はそのような卑劣な行為をしてきましたね。輸血拒否で亡くなった患者さんや教団の教義を捨てなかったがゆえに命を落とした信者さんたちの話などを美談にして利用してきたことを思い出しました。今回の件も、ニュース番組を観る限り、教団の都合の良いように利用されている感じを受けます。

      私は、心配していた通り、布教先で殺害された木本さんが2世信者さんだったことを知って、胸が張り裂けそうでした。
      現在入院されている茂呂澤さんも2世信者さんかどうかは分かりませんが、その可能性は高いと思います。

      このニュースに関して、木本さんの母親信者さんのコメントを聞いた、JWとは無関係の友人は「親にまでこういう風に言われてしまうんだ…。結局、親も子どもの命より、教団組織内での自分の立場の方が大事なんだ…。」と感想を述べていました。

      ものみの塔が活動を終えるという情報があるのですね。
      一度握った権力でおいしい思いをした統治体の方々は現在の権力をそう簡単には手放さないと思うのですが、確かに現状を見ているとあり得る話ではありますね。
      ものみの塔教団は、自分たちがまいた種を刈り取る時が来つつあるのですね。

  2. SAKURAのアバター
    SAKURA

    統治体も人間です。メンバーになってから矛盾や限界を感じたりすることもありそうです。

    嘘で塗り固めた組織がここまで大きくなってしまって、引くに引けず、全部嘘でした、などと言ってしまえば影響が強すぎて暗殺でもされてしまうのではないでしょうか。信者の中には(特に家族や大切なものを犠牲にしてきた人々は)自殺者もでるかもしれません。

    そんななかで、本当に無責任ですが、「その役目を終えた」など意味不明のことを言って解散するしかないのかなと思えばあり得ない話ではない気がします。

    それでも、オウム真理教のように、誰かが引き継いで変な後継組織ができてしまうことも考えられます。私の母などは組織が解散してもすぐに洗脳が解けるとは思えません。

    木本さんの「自分の意思」というのは、教団の教義に忠実に従うことでしか愛を与えられない家庭環境の中で、形成されたものだと思うのです。母親の「誇りに思う」は、そもそもエホバの証人の活動をしていなければ、「残念に思う」(控え目に言って)だったわけですから、他に選択肢があったとは思えないのです。

    毒親という言葉があります。母親のせいにしてもいいんですよね。私の母親もだまされているのですが、彼女は無意識に、だまされててもいいと思っているはずです。その状態が楽だからです。そうでなければ疑問を感じることができる機会はたくさんあります。Maayaさんや私が疑問を感じて教団から離れたように。

    自分の娘、息子の幸せや安全よりも教団を意識的に選んでいる。本当に悲しいことです。

    1. Maayaのアバター

      統治体の件、確かにそうかもしれませんね…。
      これまで適当な教義を作って信者たちを振り回してきた歴代の統治体メンバーたちの尻拭いをさせられている面も多少あるかもしれません。

      ものみの塔が活動を終了しても、後継組織ができてしまうのも十分考えられますね…。

      木本さんの母親信者さんの淡々としたコメントを聞いて悲しい気持ちになりました。
      「娘はエホバのために命を捧げた、楽園で復活して再び会える」と本気で思っているために出た発言だったのかもしれません。
      でももしかしたら、お腹を痛めて生んだ大切な娘が殺害されてもあのようにしか言えなかったのは、教団内でご自身が糾弾されることを恐れて、排斥を恐れて出た発言だったのかもしれないとも思っています。

      教団は信者たちに、人としての自由意思を持たせないよう教育しており、自然な情愛を持つよりも教団内での自分の立場を守るように仕向けているからです。

      私自身、元・現役信者さんたちからの糾弾を恐れて、自分の安全を守るために、ホームページ上でも言いたいことを全て表現できているわけではないので、いまだに教団の教えが染み込んでしまっていると感じています。

      SAKURAさんの核心を突いたコメントは、自分でも気が付かなかった点をご指摘いただいくことも多いので、考えさせられます。
      いつもありがとうございます。

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