投稿者: maaya

  • 【記録】エホバの証人(JW)2世問題を考える会 第二回

    【記録】エホバの証人(JW)2世問題を考える会 第二回

    2020年10月10日に、エホバの証人(JW)2世問題を考える会 第二回が開催されました。
    主催者の「あとむ」さんから会の記録をいただき、当サイトへの掲載をご依頼いただきましたので一部見出し等の編集を加えてご紹介致します。


    ■日時:
    2020年10月10日(土)午後2時00分~4時30分
    ■開催方法:
    オンライン(ZOOMアプリケーション)
    ■企画者:
    あとむ(JW2世、30代男性)
    ■参加者:計15名
    ・弁護士:山口広氏(東京共同法律事務所)・河潤美氏(東京共同法律事務所)
    ・齋藤篤牧師(日本キリスト教団深沢教会)
    ・JW2世・元信者(原則仮名):
    ケイコさん(2世、40代女性)・Hさん(2世、30代女性)・ぴーちゃんさん(元信者、50代女性)・大道寺さん(2世、40代男性)・としきさん(2世、40代男性)・はじめまことさん(2世、30代男性)・齋藤朗子牧師(2世、女性)
    ・藤倉善郎氏(やや日刊カルト新聞主宰)・鈴木エイト氏(やや日刊カルト新聞主筆)・
    藤田庄市氏(ジャーナリスト)
    ・馬場健一氏(カウンセラー、りんどう相談室)

    以下記録(一部敬称略)

    開会(主催者から会議趣旨説明)

    あとむ:自身の幼少時の虐待経験や社会への認知活動を始めた経緯、これまでの活動の経過(2019年10月に教団及び文部科学省文化庁へ通知書を送付、2020年6月に考える会開催)を説明。

    2世の苦しみの実態を知りつつ、具体的な活動につなげていきたい。目的としては、エホバの証人2世、カルト宗教2世の問題を社会に認知すること。それが被害の拡大防止、そして、現在過去苦しんだ人にとっても、今まで答えが出なかったことに対する答えになると信じている。

    参加者紹介

    河弁護士:山口弁護士と同じ事務所で働いている1年目の弁護士。宗教問題は勉強中だが今日の話を参考にしたい。

    斎藤牧師:元1世信者で、現在キリスト教会の牧師をやっている。今日は楽しみにしてきた。

    大道寺:一回目から参加している。宗教問題に強い関心を持っている。

    藤倉:「やや日刊カルト新聞」というサイトを主宰している。生きづらさのような中長期的な問題だけでなく、生活の困窮のような緊急の課題も2世問題にはあると思っている。
    (事前アンケートから: 2世をめぐる課題は、過去の経験からくる生きづらさなど問題のほか、家族との断絶や貧困など精神的問題とは別に緊急のサポートを要するケースも多々あるように思います。それでいてカウンセリングや福祉分野の専門家、行政による対応は十分とは言えず、社会的理解も全く足りていません。その中で、より多く、問題の実情に触れ、自分自身の情報発信や相談対応を拡大していく上で、今回の会は非常に有意義だと思いました)

    H:典型的なJW2世。あとむさんの志やこの会の趣旨に強く賛同している。

    ぴーちゃん:元1世。実際に集会でムチに連れていかれる子供を見て、悲惨さを知っている。自分の知っていることを発信するためにブログを書いている。あとむさんとムチ問題に関してやり取りしている中で興味を持った。

    ケイコ:2世で中学生のときに離れた。輸血経験があり、信仰から離れた後だったが輸血拒否をしたことがある。
    (事前アンケートから: 輸血が必要となった時、中1で教団から離れたので全く輸血を拒否する立場でも無かったのですが、自ら一度は輸血は「出来ません」と拒否しました。医師に説得されて輸血を受けました。組織への忠節ではなく、熱心に信仰している母を守りたいという気持ちだったと思います。母の組織での立場が脅かされることを恐れました。しかし、わたしのこの気持ちは話さなかったので母はわたしが信仰を守ろうと命を懸けたと思った様です。JWが嘘だと確信したとき、崖から突き落とされるような感覚を味わいました。2世としての運命を、冷やかしや攻撃ではなく話せる場があったらうれしいなと思っていました)

    はじめ:2世で兄たちは現役信者。開拓者を4年程した後に間違いに気づき、離れて断絶している。両親は断絶後にショックを受けて心身共に体調を崩している。両親との連絡は限られている。2世問題に関してアクションプランを持って実行したい。

    藤田:カルト問題を柱に宗教取材を40年やっている。JW2世にも何人か取材した。経験を聞いて絶句するようなことがあった。問題が複雑で広げないといけないと思っている。

    馬場:心の相談室「りんどう」を開催して7年やっている。カルト問題といえば、カルトを脱会させたいという親御さんからの相談が多かった。2世問題は難易度が高く積極的には相談対象としてこなかったが、今後相談があったときにしっかり相談に乗れるように、勉強させて頂きたい。

    山口:後ほど意見を色々述べさせていただく。
    (あとむ注:弁護士として、有名なカルト教団と真正面から闘ってこられました。昨年私が頼らせて頂いたときも真摯に話を聞いてくださり、文部科学省や教団への通知書も私の代理で送ってくださいました。先日は弁護士連合会の会合に私を呼んで弁護士さんたちの前で自分の経験を話す機会をくださいました)

    鈴木:2018年にAERAという雑誌でエホバの2世と統一教会の2世の方へのインタビュー記事を掲載した。2世問題は訴訟とか弁護士が絡むのが難しいが、そのあたりを話したい。また、先日の弁連集会であとむさんが憲法20条の「信教の自由」の侵害という話をしていたのが気になっている。憲法学者で信教の自由の中に親の教育権があるという解釈をしているものもある。
    (※AERA 2018年6月11日号 https://dot.asahi.com/aera/2018062200023.html

    としき:JW2世。両親や親族が現役。自身はベテルにいたこともある。元JWのためのオフ会を開催し、延べ2000名以上と会っている。2年前に元JWのための会社を設立した。皆さんの思いや意見を聞きたいと思っている。

    齋藤(朗):JW2世。夫とともに教会の牧師をしている。小学1年くらいから中学3年まで、脅されつつ活動に参加していたが、その後信仰を拒否した。神の存在を意識せずに生きることはできないと思い、自分にとっての神を探して現在に至る。

    テーマ別トーク


    ① JW2世の経験、苦しみ、望んでいること(はじめまことさん、Hさん)

    はじめ
    アニメや漫画の禁止で友人と同じことができなかったことが心の傷になっている。大人になってからゲーム依存症になった。

    清い組織であるはずの中でどろどろした人間関係に疑問。母が長老に疑問を呈したときに報復され罰を与えられたことがショックで、アメブロで同じ経験がある人がいないか検索したのが間違いに気づいたきっかけ。

    一般常識を知らない中で社会生活をするのが難しかった。今まで生きてきた世界が騙されていたもので、核となるものがないと感じた。カルト被害者への偏見はつらかった。断絶してからの家族関係もつらい。長老たちから脅しも受けたので組織の怖さを感じた。

    望んでいることは被害者の声をマスコミの方に認知して拡散して、こういう被害者がいると知ってもらいたい、被害にあった人が自分の生活を取り戻せるようになってほしい。自分もできることをしたい。


    JW2世として何千回もムチを当てられた。自然消滅して長い。父親が反対者でネグレクトを受け、食べ物が与えられず経済的に苦しんだ。教科書を風呂場に入れられたことも。母親は依存体質で子供に嫉妬する。いわゆる毒親。カルトにはまった原因は夫婦仲の悪さだと思っている。問題点は以下の通り。

    • 復活信仰による死への意識が希薄のため人生設計が遅れた。時間を無駄にしてきてしまった、取り返しがつかない。今からやればいいじゃないと言われるが、そういう問題ではない。
    • 怒りの感情に影響されて人生を楽しめていない 選択の余地がなかった。失敗する経験も重要な選択だが、それができず、自尊心が低い、判断能力が低いと感じる。一般の人からわかってもらえない、甘えていると思われる。就職でも親が過干渉で影響を受けた。
    • 不幸の意識、自尊心のなさ。例えばTVで幸せな映像を見ると疎外感を感じる。自分には手が届かないと言われているような気持になる。自己犠牲、不幸をかぶろうとするバイアスを教えられている。

    ② 宗教家から見たJW2世問題(齋藤牧師)

    宗教そのものが2世問題を作りやすいものだということは申し上げたい。JWのように一般的に問題になっている団体だけではなく、自分が働いている教会でも2世問題が生じていると感じることがある。

    支配する側と支配される側の関係性としての親子の関係におけるゆがみ。それが2世問題を生じている。親自身も家族の他のメンバーから支配を受けていたりするが、そのしわ寄せが一番立場の弱い子供にくるため、二重三重に影響を受ける。

    人間とは支配したくなる存在である。宗教に携わるものとして、誰にも起こりうることとして、自分の問題としてとらえていきたい。教会にはJWに似たような環境があると感じ、自戒を込めて自覚していきたい。

    ③ ジャーナリストから見たJW2世問題(藤田氏、藤倉氏、エイト氏)

    あとむ:藤田氏は20年も前から「スピリチュアルアビュース」という言葉を使って2世問題を取り上げてこられた。JW2世問題に向き合ったきっかけや取材を通して感じたことを話して頂きたい。

    藤田:スピリチュアルアビュースはカルトの本質。生まれてから、子供の時から精神的虐待を受けると、もう立ち上がれない。大変な問題だと思っている。当時そういう発表はなかった。統一教会の2世も同じ問題がある。憲法学で信教の自由の中に親の教育権があるという解釈もあるが、それを当てはめられたらたまったものではない。今後そういう考えを修正していく力にもなると思っている。

    藤倉:10数年カルト問題を扱っており、JW2世の取材をしたこともあるが、2世問題の中でJWはかなりひどい、極端なケースが多い。メディアで2世問題が報道されるときはJWが中心。2世問題は他の宗教と共通するものもあり、整理して世の中に発信していくことが今後重要になる。2世の方自身が自己認識を整理して一般に示していくと良いと思っている。

    鈴木:親の宗教に子どもを入信させることは道義上問題だが憲法上は守られている権利になっている。あとむさんが親に謝罪を求めているが、その法的根拠をどう考えているのか知りたい。問題に比して話題がまだ盛り上がっていない。何か提言したい。政治に利用される従順な2世の問題などもある。

    ④ 心理カウンセラーから見たJW2世問題(馬場氏)

    カウンセリングの基本として、一律にこうだと言い切ることはできない。個別に事情は異なり、人によってきめ細かくすることが大事。毒親の問題は相談事例として多い。2世のカウンセリングに関してはしっかり勉強して対応していきたい。

    ⑤ 法律家から見たカルトとJW2世問題(山口弁護士)

    親がわが子を自分の信念に沿って育てることはできる。法律問題というより家庭問題の側面が強い。ただしあとむさんの場合は、親が暴力を振るうとか、子どもの運動会の種目への参加や校歌斉唱を禁止するといった事例があり、それはどうなのかと思う。時代の流れとして、子供を棒で叩いて無理やりさせるというのは虐待として許されないことは明白。現在JWがどう指導しているのか知りたい。

    悩ましいが、あとむさんからの相談については、暴力と活動への無理強いについては母親は謝罪すべきだと思った。母親の謝罪は正面からのものではなかった。教団本部からは返事がなかった。文化庁宗務課は役所でそういうことには答えない。

    母親に対する損害賠償請求は難しい。一つは時効の問題。それで裁判は無理だと判断し別の活動になっている。

    あとむ:法的に問題にすることは難しいということは認識しているが、今後の法制化には期待するところもある。憲法は国家に対する法律であるが、子どもたちがこれだけ危機にさらされているという状態を放置していることに対する問題提起をしていければ。現にオーストラリアの首相が国会で、JW内で子どもが児童性的虐待の標的になっていたことを国家が放置していたことを謝罪したこともある。法律がすぐ動くわけではないので、社会に対する認知がスタートだと考える。

    ⑥ 最近のJWの動向(はじめさん)

    ネットの利用、集会や伝道活動の方法が変わっている。コロナによりJW一部信者にとってはストレスフリーになっている現象(一般社会では逆なのに)
    11月の手紙キャンペーンは大統領選にぶつけている。この情報をマスコミを通じて行政府に知らせるのはどうか。JWは同調圧力でコントロールしてきたが、疑問を考える時間ができ、マインドコントロールが解除されやすい良いタイミングだと考える。

    ⑦ JW元信者のコミュニティについて(としきさん)

    2000年からオフ会を開催している、延べ2500名参加している。30、40代の方がメインだが幅広い。1世、2世、3世。
    目的は、情報収集(やめる前後にどうしたらよいのか)がメイン、あとは相談や友達探し、同窓会に似たような感覚。最初は30名くらいだったが、近年は100名以上が参加。

    まずは目先の問題である仕事、住むところの確保といったものが大事。法整備が今後あれば良い。会費は経費をみんなで負担するためで営利目的ではない。外部への認知アピールも進めており、メディアの取材を受けたり、研究者の研究材料にもしてもらっている。番組になる可能性もある。

    グループディスカッション~2世問題とは何か、各グループからの発表

    グループA(発表内容)

    何が問題なのかから広げて、どんなニーズがあるかのディスカッションを行った。
    現実問題として脱会後の生活の立て直しが必要、貧困問題もある。近年JW2世がメディアで取り上げられているが、コンテンツとして消費されている側面があり、そこで終わらせてはならず、今後先に進める時期にきている。行政機関に対するアピール。

    こういう場に出れる人はある程度恵まれている人もいる。出てこれない人に対する支援、アプローチが必要。ノウハウをためて具体的に動かしていきましょう。

    グループB(発表内容)

    心のケアでカウンセラーに求められることは何か、ニーズに注目した。
    心の整理をするために、否定せずに受け止めてまず話を聞いてほしい。それができないと、親に対する憎しみを手放すこと、親がなぜそうした行為をしたのかを客観的に見るということができない。客観的に見れるように飛び越えるのが難しい。自助グループも似た役割を持っているが当事者がやっているので、人によって違う事情を総合的にサポートできるカウンセラーの立場は重要。

    グループC

    齋藤: 経験を今後何かで役立てたい。親のキャラクターによって違うところもあるが、2世問題は一定のパターン化しているところがある。JWに対して児童虐待防止法の効力はあるのか。

    山口: 問題化すれば社会的批判は免れず、政府としても対応を求められるかもしれない。セクハラ・パワハラも以前は法的には問題ではなかった。

    鈴木: 目に見える虐待は話題になりやすい一方で、2世問題は難しい。これも虐待なんだというのを発信できたら良い。

    あとむ: 日本でもつい昨日、宗教内での性的虐待がニュースになったりしている。統一教会2世の渡辺さんのように、子どもが声を上げた時に大人が耳を傾けられる環境を作らなくてはならない。

    山口: 時代は変わって問題になりやすくはなっている。メディアでも次第に取り上げられている。

    鈴木: AERAの記事は2世問題の周知として考えたもの。バランスが取れている方が取材対象だったので取り上げやすかった。編集長が変わって方針が変わり、終わってしまったが。

    全体ディスカッション~社会への認知のために

    統一教会2世の渡辺さんの取り組みを紹介

    200名以上へのアンケートを通じて何で2世が苦しんでいるのかの問題を整理し、今後の必要な支援についても提言している。藤田さんも記事で取り上げておられ、社会への認知に役立てられている。脱会後の苦しみが強いのがJWの特徴でそれがアンケートに出ている。

    あとむの活動計画説明

    あとむ:1人でできることはほとんどなく、いろんな人を巻き込んでやっていく。
    考える会は定期的に開催することで、活動の方向性を決めていく。その運営や各活動の実行を中心メンバーが事務局としてやっていく。被害の実態を把握するために全国的にアンケート実施、証拠の収集を行う。これらに基づいて行政庁に通知書送付、メディアに対する発信を行う。

    藤倉:この規模と視野の広さを発揮するためには、準備会という形にして、初期から他の教団出身の方にも参加してもらい、横断的に始めるのはどうか。

    ぴーたん:証拠の収集に関しては早く動いたほうが良い。

    大道寺:2世問題は幅広く、あまり広げすぎるとゴールが不明確になる恐れがある。ゴールは明確にしたほうが良い。準備会でコアなメンバーで集まって動かしていくのが良い。

    あとむ:JW2世をメインストリームとする姿勢は維持しつつ、他の宗教2世とも連携をしていきたい。

    【閉会】

    会議後アンケート結果

    質問:会はいかがでしたか?

    質問:2世問題の作業部会や事務局を作るとしたら参加したいですか?

    今後の予定

    事務局準備のための会合 キックオフを11月初旬に一度開催

    次回の「考える会」開催予定:2021年2月20日(土)
    ※近くなったら改めてご案内します

    以上

  • 「エホバの証人2世問題を考える会」主催者からのメッセージ

    「エホバの証人2世問題を考える会」主催者からのメッセージ

    エホバの証人2世の問題を考える会(第一回)が開催されます の記事でご紹介した「エホバの証人2世問題を考える会」を主催されるSAKURAさんからメッセージを頂きましたので掲載します。(※ 第1回の6/6はコロナウィルス対策のためオンラインでの開催に変更になったようです。都合がつかなくて参加を断念された方も是非再検討いただければと思います。詳しくは上記の記事を参照ください)

    また、SAKURAさんが弁護士と相談し文化庁と教団に対して、もうこれ以上子供たちを傷つけないでほしいとの改善の申し入れを行った際に、虐待の事実を文化庁へ報告した「報告書」を以下のエホバの証人2世の体験談として掲載しましたので、併せてご覧ください。

    「エホバの証人2世問題を考える会」主催者からのメッセージ

    あとむ(仮名)です。真彩さんのページではSAKURAというニックネームでコメントさせて頂いていました。母親と姉がエホバの証人の信者です。幼い頃には私も宗教活動を強制され、母親からエホバの証人の教義に基づいた体罰を受けていました。

    幼い頃の記憶がトラウマとなり苦しんで生きてきましたが、一方で成長してからは、過去のことはなるべく忘れることで表面的には普通の暮らしをしてきました。母とは宗教の話さえしなければという条件付きですが、普通の親子のような会話をすることもできました。しかし夜眠れなかったり、精神的に不安定なところがあったり、何事もないかのようにふるまい続けるのが非常に苦しかったです。

    次第に自分が過去に受けた経験と同じ経験をしている人が多くいることを知るようになり、自分が過去と思っていたことがまさに「現在」であることを知り、自分がしっかり生きていくためには過去に向き合わなくてはと思うようになりました。私は母親に過去と現在の話を真剣に伝えることにしました。想像はしていたことですが、母はそんな私と話したくないと言い、拒否しました。母は親子のように接するのは「宗教の話はしないこと(つまり否定するようなことを言わないこと)」が条件だと私に言いました。私は、もうこれ以上はできないと言いました。私にとってそれは、誰かが家に火をつけているのを見ながら黙っているのと同じです。母は電話しても出なくなりました。

    私は弁護士の先生の理解と協力を得て、母親に謝罪を求めて交渉を続けてきましたが、限定的な謝罪のみであったことから、2019年10月に文部科学省文化庁と教団に対して改善の申し入れを行いました。そして同時に、母に対しては謝罪と損害賠償を求めました。母の返事には「一部やり方が悪かったかもしれないがそんなにひどいことはしていない。(私が)お金に困っていないなら払うつもりもない」という趣旨のことが繰り返し書かれていました。弁護士さんと相談の上、弁護士さんの知り合いの牧師さんの協力も得て、先日真彩さんのページでご紹介した「エホバの証人2世問題を考える会」を開催することにしました。

    文部科学省文化庁と教団に対して弁護士を通じて申し入れをした際に添付した報告書も、真彩さんのご厚意により紹介させて頂くことにしました。私はホームページなどは持っていないし情報発信は苦手なので本当に助かります。それに真彩さんは信頼できる方だと思っています。

    弁護士さんによると、母が幼い私にしたことは明らかに不法な虐待行為にあたります。ただし、一般的には時効が成立しており、立件は難しいものです。もっと早くに声をあげていたら、と言われました。この事例で裁判で勝てることはないでしょう。それに私一人不幸だというくらいで誰も気にしないかもしれません。しかし、もし同じような経験をした方が何人も、もしかして何百人もいたらどうでしょうか。一生消えない傷を負っている方たちがたくさんいたら。

    そして何よりも、今この瞬間に同じような経験をしている子供たちがいたらどうでしょうか。親に連れられて伝道活動をしている子供たち、友達と遊べずに社会から隔絶された子供たち、精神的にも身体的にも追い詰められている子供たち。

    エホバの証人は、宗教活動への参加は子供たちの”自由意志”に委ねているといいます。しかし本当にそうでしょうか。そうなのかどうかを一般の方の目で確かめてもらいたいと思うのです。信者の子供たちが成長して”自由意志”で選ぶときには、選択肢は、組織の中で疑問を捨てて生きるか、組織を出て社会にも溶け込めずに孤独に生きるか、その二択しかないように思います。

    私は宗教の存在意義を否定しません。教団内だろうが教団外だろうが理不尽なことは世の中にたくさんあります。宗教でしか救済できない心もあるでしょう。宗教に入信することは自由で、きっと多くの人にとって必要なことでもあるのでしょう。しかし成長した大人が選んで入信したりやめたりするのと、子供のうちに情報を遮断されて死の脅迫を受けながら強制されて始めるのはあまりに大きな違いがあります。そしてエホバの証人の子供たちの多くは、自ら選んで活動を始めたわけではありません。

    また、正式に報じられているだけでも、世界中で性的虐待がこの教団組織内で蔓延し、しかも組織的に隠ぺいされている事実があります。オーストラリアでは1007人の児童性的虐待者が1件たりとも警察に通報されることなく教団内に匿われ、被害者が組織的に口止めをされていたことが明らかになっています。(報告書の中でも記述しています)

    一般の方が見たエホバの証人の子供は従順で素直で“良い子”に見えるかもしれません。でもその目の奥で本当は助けを求めているかもしれません。

    私の経験は決して例外ではなく、今からでも救わなくてはいけない子供たちがいるかもしれない、と私は考えています。

    被害者が声をあげるとき、非難されることもあるでしょう。「なぜもっと早く言わなかったんだ、なぜ今になって言うんだ」「嫌ならもっと早く逃げ出せばよかったのに」「全員が苦しんだわけではないだろう、それで幸せになった子供だっているだろう」「大げさに言っているんじゃないか」とかでしょうか。苦しんでいる人たちに言わないであげてほしいのですが、事情を全く知らない場合、こういった疑問を持つのも自然なのかもしれませんので、私なりに答えてみます。

    「なぜもっと早く言わなかったのか」
    この質問に答えることはとても難しいです。難しいということが答えにもなります。この質問をしてくる人はきっと、例えば10年前やもっと前に被害者が声をあげていたとしても、そのときも同じことを言われたでしょう、そして少なくとも私は答えられなかったでしょう。教団から出てバラ色の人生が待っているわけではありません。子供たちは教団外が怖ろしい世界だと教えられ、そこで人間関係を構築するのが困難になっています。それに加えて過去の経験がトラウマになり自殺願望がある子供たちもいます。生きていくためには過去を忘れることから始めなくてはなりません。

    「嫌ならもっと早く逃げ出せばよかったのに」
    嫌なときに逃げ出すことが許される健全な教育方法ならそもそも問題になりません。幼い子供は自分がされていることが悪いことなのかどうかすら最初はわかりません。それに児童相談所の存在なんて知りません。知ったとしても、目の前の唯一の大人である親を信用できない子供が親以外の大人に助けを求められません。最初に知った教えが教団の教えであれば、それをベースに考えるしかありません。そしてその教えが教団以外の情報を遮断するものだったら教団の教えがすべてになるのです。エホバの証人は子供たちに、教団外が悪魔に支配されていると教え、教団外の情報を得ること自体が死につながると教えています。私の場合、教団や母親に逆らうことは死を意味すると幼い頃から教えられていました。そして逃げ出せる年齢になった時には人生の選択肢は限られています。

    「全員が苦しんだわけではないだろう、それで幸せになった子供だっているだろう」
    幸せに生きている現信者の方、何のトラウマも持っていない元信者の方がいることを否定はしません。他の多くの宗教と同じようにエホバの証人の教義に助けられたという方もいることでしょう。全員が同じ経験をしているわけではなく、同じ経験をしても全く同じ心境になるわけではありません。虐待をされた子供の中に虐待がトラウマになっていない子供がいたとして、虐待が正当化されるわけではありません。

    「大げさに言っているんじゃないか」
    私のことは信用しなくてもかまいません。しかし同じ経験をしたという人が何人もいるならその声を聴いてあげてください。

    今も苦しんでいる方へ

    最後に、今も苦しんでいる方へ

    もし親にひどいことをされているなら、警察や児童相談所に相談してください。警察に相談することが難しければ私でもいいので、誰かに相談してください。

    過去のことで自分を責めてしまう方に無理に責めるなとは言いませんが、少しでも褒めることも考えてほしいです。この教団で幼少期を過ごされたならかなりの体験です。よく今生き延びてくれているな、すごいな、と私は思います。私は自分をほめるようにしています。よく生き延びたなと。この教団に関わってあなたが過去にしたこと、されたこと、現在苦しんでいることは、あなたのせいではありません。とにかく忘れたい、何も考えたくない、というときはぜひそうしてください。過去と向き合いたいと思ったときにそうすれば良いと思うのです。一番大事なことは人生をきちんと楽しむことです。もし会にご興味があればそこでお会いしましょう。

  • 失敗なんて全然問題ない

    失敗なんて全然問題ない

    NBAのスーパースターであるステフィン・カリーというバスケットボール選手が、来日した際に子どもたちにバスケットボールを教えている動画が以前話題になりました。

    多くの人が見守る中、彼に教わる女の子が何度もシュートを外してしまい、恥ずかしさから急いで立ち去ろうとしたとき、カリーが女の子に声を掛けます。「入らないことは全然問題ない」「大事なのは入るまで打ち続けること」

    この言葉を胸に、女の子が再度シュートを打つと一発で入ります。困難を乗り越えた後の女の子の笑顔がとてもいいですね。


    この方のコメントを見て、自分自身を振り返りました。

    私は、失敗するとその失敗したことを必要以上に気にして落ち込み、「次のチャレンジでもまた失敗するんじゃないか」「どうせ失敗するだろう」「うまくいかないのにやり続けるなんて他人にバカにされてしまう」、とチャレンジ自体をやめることで、失敗で傷付くことを回避するような行動をとりがちでした。失敗する自分を守ろうと、殻に閉じこもっていたのです。

    でも、このコメントと女の子のチャレンジした後の笑顔を見て、自分の行動を変えていこうと決意しました。
    私の人生になんの責任も持たない他人の目を気にしていても自分の人生に何も残らない。失敗することは全然問題ない。成功するまでチャレンジし続けることでしか、未来を切り開けないのだなと改めて感じました。

    でも、まだまだ弱い自分ですので、いざとなったら失敗から逃げてしまうことも考えられますので、そのときは周りの方々のアドバイスを受けながらチャレンジを続けようと思います。周りの方々、こんな私ですが何卒よろしくお願いします。

     

  • 「カルト宗教信じてました。」の電子書籍版がアマゾンで275円のセール 12/11 午前1:59まで

    「カルト宗教信じてました。」の電子書籍版がアマゾンで275円のセール 12/11 午前1:59まで

    以前、当ブログでもご紹介しました、元エホバの証人2世の「たもさん」さんのコミックエッセイ『カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由』の電子書籍版(Kindle版)がアマゾンのセールで275円で販売されています。12/11 午前1:59までの価格です。

    KindleはスマホやPCに無料のソフトをインストールすることで電子書籍として読むことができます。まだ読んでおられない方はこの機会にぜひお読みいただければと思います。

     

    以下に、kindle端末を購入しなくても、お持ちのスマートフォンやタブレット端末に無料のKindleアプリをインストールすれば、Kindle版が出ている本を読むことができるアプリもあります。

    Kindle端末がなくても大丈夫 – Kindle無料アプリの入手

     

  • リーダーシップ体験はリーダーだけに必要な経験ではない

    リーダーシップ体験はリーダーだけに必要な経験ではない

    欧米では大学入試や採用面接でリーダーシップ体験を聞かれ、リーダーシップを発揮した経験があるかどうかが重視されるそうですが、そのことを知った時、私は「リーダーシップ体験を重視するのはなぜ?」「リーダーになりたい人だけが経験していればいいのでは?」という疑問を抱きました。

    その疑問に関して、ほどなくして私が好きなブロガーのちきりんさんの記事で、以下のような考えを知ることができました。(7年ほど前の記事ですが、今でも通用する内容だと思います)

    この記事の中で言われているように、リーダーシップ体験がまったくないメンバーとリーダー体験がある1人のリーダーというチームと、全員がリーダーシップ体験がありリーダーとして苦労した経験を持っているメンバーで構成されるチームとでは、そのチームとしてのパフォーマンスには大きな差がつくのが想像できます。
    ましてや、前者のチームでリーダーシップ体験がないメンバーの声が大きかったりすると、どんなことが起こるか、、、前者のチームリーダーのご苦労は大変なものとなることでしょう。

    また、ちきりんさんの記事に、忘年会の幹事さんも同じような苦労を経験するよねってありますが、私自身の行動を振り返って反省をしました。
    今後は、私もそういった場に参加する際には、自分の事情だけで発言・行動せず、幹事さんのご苦労をできるだけ想像できるようにならなければと思いました。

    私も積極的にリーダーシップ体験を積みたいと思いつつ、現在はリーダーシップを発揮する経験を積める環境にないのですが、まずはイベントなどの幹事さんのご苦労を想像できるようになるところから始めたいと思います。

  • エホバの証人の子どもたちが学校で直面する恐怖「いじめ」(第3回)

    エホバの証人の子どもたちが学校で直面する恐怖「いじめ」(第3回)

    いじめを受けているエホバの証人の子どもたちへ

    子どもの権利

    いじめのことで親や長老に相談しても、「エホバを待ちなさい」とか「もっと聖書を読みなさい」「もっと祈りなさい」といった、まるでこちらの努力が足りないかのような返事しか返って来ないかもしれません。
    ひどい場合には「あなたにも悪いところがあるんじゃないの?」などと、さらに子どもを傷つける言葉を言う人もいます。

    でも、すべての子どもには言葉や暴力、無視などによって傷つけられることから守られる権利があります。また、「思想・信条・表現の自由」という権利もあります。

    「ものみの塔の言うことだけが正しいのです。『この世』の人の意見など、聞いてはいけません」と教えられているとしても、もし自分で「何か変だな」「この考えはおかしいな」と感じたら、自分で調べる権利があるのです。自分で考えて行動することは本来は許されているのです。

    子どもの権利については、子どもの権利条約で国際的に定められています。その中で子どもの権利とは以下の図にあるように大きく「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」の4つあります。(図:unicefより)

    このように、子どもには自由に「考える」「信じる」「意見を言う」「活動する」権利があるのです。ユニセフの子どもの権利条約のサイトにわかりやすい解説がありますので、読んでみて下さい。
    また、図書館や本屋さんに「子どもの権利条約ハンドブック」という本がありますので、良かったら読んでみて下さい。

    祈っても聖書を読んでも解決しなかったら

    もし祈っても聖書を読んでも解決しなかったら、一般社会に助けを求めましょう。

    無理をして集会や奉仕に行く必要はありません。「集会や奉仕に行かないとハルマゲドンで滅ぼされる」と教え込まれていても「本当にそうなのかな?そうやって人を脅かす宗教って正しいのかな?愛のある神は、そんなに心の狭いことを言うのかな?」と考えてみてください。

    「新しい光が出た」と言ってコロコロと教義を変更したり、これまで冷酷な教義やシステムによって多くのエホバの証人を精神疾患に追いやってきたものみの塔に対して疑問を抱くのは、まったく自然なことです。
    ものみの塔は信者であるエホバの証人に対して「識別力を働かせなさい」と指示しています。しかしその指示通りに実際に識別力を働かせてしまったエホバの証人を「背教者」であるとし忌避しているものみの塔。

    この矛盾に気が付いて勇気をふりしぼって組織を離れた方々も多くいます。エホバの証人の親から離れて、心身症が良くなった先輩もいます。(参考:ぼくは親に殺されていたかも知れないー22歳で家出同然で上京した巨椋修(おぐらおさむ)氏
    組織を離れた後、それぞれがご自身の良心に従った生き方をするようになり、ストレスが減り、体調が良くなり、充実した毎日を送れるようになった方々が多くいます。
    [参考]

  • エホバの証人の子どもたちが学校で直面する恐怖「いじめ」(第2回)

    エホバの証人の子どもたちが学校で直面する恐怖「いじめ」(第2回)

    大好きな先生の誕生会開催に反対せねばならなかった

    私の場合は、幸い理解のある先生方ばかりで、先生に「証言」する際には大きな困難はなかったのですが、やはり宗教ゆえに行事に参加することができないのはとてもつらいことでした。行事があるたびに憂鬱でした。

    先生がその場にいれば、先生に「証言」をして許可をもらい、学友たちと目を合わせないよう時計や地面を眺めながら時間が過ぎるのを待つだけで良かったので耐えられるレベルでしたが、その場に先生がいないとなると話は別です。

    サプライズお誕生日会への反対

    小学校3年生の時の、ある日の午後の出来事をよく覚えています。
    「学級会」の時間に、あるクラスメートが担任のA先生にお願いをしてA先生に教室を出ていっていただきました。
    そして教室内にいるのは子どもたちだけになったところで「サプライズで来週A先生のお誕生日会をしよう!」という議題が出され、A先生のお誕生日会を開催するかしないか、挙手で多数決が取られることになりました。

    A先生はとても素敵な先生で私も大好きだったため、私も「A先生にぜひ楽しい時間を過ごしていただきたい」と思い、自分が参加できないことは分かっていてもお誕生日会開催に「賛成」のほうに挙手したいと思いました。しかし、そうしてしまうと私が「賛成」に挙手をした、という情報が母の耳に入りムチ打ちを受けるかもしれないし、エホバに滅ぼされるかもしれない、という恐怖で「反対」に挙手せざるを得ませんでした。(その時の私には「挙手しない」という選択肢を思いつくことができませんでした)
    多数決の結果は、私を除く女子全員が賛成、そして私と男子全員が反対で、人数が同数となりました。
    その時の教室内の全女子の私に対する突き刺さるような目線…普段は仲の良い関係であるだけに、本当に恐ろしかったのです。

    多数決の結果が同数だったため、男子と女子の各代表者によるじゃんけんで決めることになりました。
    このじゃんけんの最中には、私は心の中で「どうか、女子が勝ちますように…」と必死で祈っていました。(誰に祈っていたのかは分かりませんが)
    このわずか数十分の学級会がどれほど長く感じ、恐ろしかったのか…文字通り、恐怖で眼の前が真っ暗となり何も見えなくなるのです。身体が崖から突き落とされたかのように、下に落ちていく感覚が襲い、普通に座っていることさえ困難でした。
    結局、じゃんけんで女子が勝ち無事に開催が決定。私は安堵しましたが心臓はまだバクバクとしていました。

    学級会が終わると、リーダー格の体格の良い女子を含む女子数名がツカツカと私に近づいてきて、「さっき、あんたなんで「反対」に手を挙げたのよ!あんたのせいで誕生日会、できなくなるところだったじゃん!!」と。幸いいじめには発展せず、ただ詰問されただけでしたが、本当に恐ろしかったです。

    お誕生日会に反対せざるを得なかったことからの苦悩

    それから私の苦悩が始まりました。「A先生に、私が『反対』に挙手したことが知られたらどうしよう…。いや、誕生日会に出席できないのだから、必ず知られるし、私だけお祝いすることができず、先生に悲しい思いをさせる」と…。
    その後しばらくは、悪夢でうなされたり夜中に泣きながら目を覚ましたりしていました。とはいっても、普段はハルマゲドンの悪夢をよく見ていたので、その時期は「リーダー格の女子たちによる脅迫」と「A先生に悲しい思いをさせて申し訳ない。この場から逃げ出したい」という内容の悪夢に変わっただけですが…。

    幼稚園時代から続く多くの行事を拒否した辛い記憶

    このように、あらゆる行事を拒否しなければならない体験を私は幼稚園児の頃からさせられており、5歳の時に多くの行事を拒否しなければいけなかった辛い記憶が、当時の教室の様子も含めていまだに残っています。仲の良い友だちはいましたが、多くの行事に参加することができないために神経をすり減らしており、灰色の幼稚園生活でした。

    加えて生まれたときから、ものみの塔の冷酷な教義を毎日刷り込まれ、幼少期から繰り返し叱責と体罰を受け、宗教上の亀裂ゆえに両親がたびたび喧嘩をしていました。あまりにも頻繁に激しい喧嘩が起こっていたので、近所の人がうちの玄関の前で聞き耳を立てていたくらいです。

    そのためストレスは身体の不調(頭痛、腹痛、めまい、立ちくらみ、吐き気、不眠)となって現れており、それは私の記憶のある一番始めの部分、幼稚園時代から始まっていました。ですので、自分の記憶の限り、子ども時代に健康だったことはありません。
    私の家族の話によると、乳児の頃から体調が悪かったそうです。母は私が胎内にいる時から部屋で組織のカセットテープを流すなどの「胎教」をしていたため、その影響もあるのかもしれません。

    エホバの証人の子どもたちに対するいじめ

    いじめを受けなかった私でも、上記のようなつらい体験をしましたが、いじめを受けた子どもたちは筆舌に尽くしがたいほどの苦悩を味わってきました。

    エホバの証人の子どもたちは、多くの行事に参加することができず、加えて放課後は「神の業(宗教活動)を第一に!!」「悪魔サタンの支配下にあるこの世の子との交流は極力避けるように」とのことで一般の子どもたちとは最小限の接触しか許されない場合が多いため、いじめられる子どもたちが多数発生してきたのです。

    「あいつは付き合いが悪い」「宗教に入っているんだ」と陰口を叩かれ、クラスメートたちからの冷たい視線を浴び、いじめへと発展していきました。
    ものみの塔の教義では争いを非としているため、信者の子どもは、いじめている子たちに対抗することも許されません。
    「エホバは争いごとを好みません。我慢しなさい」と親に叱られるのです。ものみの塔の教義ゆえに苦難を味わってきた子どもたちは数多くいます。

    カルトの子』に、信者の子どもが受けたいじめの体験談が掲載されていますので、一部ご紹介いたします。

    もう鬱状態でしたよ。中学校時代は早く学校生活が終わらないかと思っていたほどでした、今でもはっきりと覚えていることがあります。中学2年のとき脳腫瘍を患っている子がいて、ぼくはその子と特別仲良くしていた。その子のお母さんにも感謝されたぐらい。ところが、その子が亡くなった。お母さんからぜひ葬儀に来てくれと言われた。でも、エホバの証人だから行くことができない。それで、クラスの仲間から、なんで葬儀に来なかったんだ、仲が良かったくせに冷たい奴だと、殴られた。悔しかったですね」(43歳、男性)
    『カルトの子』米本和広著より

    (いじめを受けて)傷ついた恵美には休息が必要だった。しかし、伝道訪問を休むことは許されなかった。苦しかったという。学校からの帰りが遅いと、母親は烈火のごとく怒った。小学校の高学年ともなると放課後にクラスの委員会がある。それを伝道訪問のため中座しなければならない。クラスメートはずるいと怒った。
    委員会か伝道訪問か。どちらを選択しても賞賛はなく、ただ怒りが待っているだけ。典型的なダブルバインド(二重拘束)である。これほど辛いことはない。恵美は、より怖い母親の命令に従った。熱が38度あっても「1時間でもいいから参加しなさい。そうすれば治るから」とせっついたほど、母親にとって伝道訪問と集会は絶対だった。
    恵美は家にも居たくない、学校にも行きたくないと思った。
    小学校4年生になって不登校になった。一日中鬱状態が続き、どうしようもない倦怠感に襲われた。ところが、母親はほとんど関心を示さない。
    「学校を休んでいるのに、伝道に行こうって誘うんですよ。私の不登校になんか関心がなく、この世を救うことのみといった風でした」と恵美は寂しげに笑った。
    『カルトの子』米本和広著より

    次回に続きます。→ 第3回

  • 『ドアの向こうのカルト』の文庫版がでました

    『ドアの向こうのカルト』の文庫版がでました

    「エホバの証人の実態を知るバイブル」(ペレさん)と言われる書籍『ドアの向こうのカルト』の文庫版が出版されました。タイトルは『カルト脱出記: エホバの証人元信者が語る25年間の記録』です。

    単行本である『ドアの向こうのカルト』出版の後日談「文庫版あとがき」を収録した決定版とのことですし、文庫版として価格も安くなっておりますので、まだ読んでおられない方はぜひ読んでみていただければと思います。

    『ドアの向こうのカルト』についての過去の紹介記事

    「ペレさん」「ホットミルクさん」から頂いた紹介文

  • 私の好きな言葉「地球は行動の星」

    私の好きな言葉「地球は行動の星」

    ある実業家の方は次のように述べています。

    この地球という星は、「行動の星」です。
    行動することで、そのことが正しいかどうかがわかるんです。

    世間的に正しいと思われていることでも、やってみたらうまくいかないことはあるものです。
    それは、人それぞれにやるべき行動の内容が違うからなんです。
    だから、行動してみて、初めてそれがその人にとって正しいかどうかがわかるんです。

    私も、これからも行動し続けようと思います。
    情報や体験談をご提供くださっている皆様、いつも本当にありがとうございます。
    私は近い将来、エホバの証人の子どもたちが解放されて自由に宗教の選択や進学・就職ができるようになり、また、排斥された信者に対する集団無視行為がなくなる日が来ることを願っております。
    その日が来ることを信じて、これからもホームページを運営してまいります。

  • 地球の自転に耐えるクリスマスツリー。

    地球の自転に耐えるクリスマスツリー。

    大きな折り紙を切って、3歳の姪っ子のために
    平面のクリスマスツリーを作ってみましたクリスマスツリー

    地球の自転に耐えるクリスマスツリー

    ぶきっちょなので、
    ツリーがゆがんでしまいました…。

    どうやら地球の自転に耐えているようです星
    (クリスマスマデ ガンバッテ!)

    姪っ子が保育園に行っている間に、
    姪っ子のおうちのリビングの壁に貼り付け、
    「さて、喜んでくれるかな~音譜」と帰宅を待っていると…

    「ただいま~!!」と元気よく帰ってきた姪っ子は、このツリーを見て、

    「お風呂で わっしょい!!(゚∀゚*)ノ」

    という、心からの感謝の言葉を述べてくれました合格

    …きっとまだ日本語に慣れていないだけだよね!?(ノ_-。)
    どうか、くれぐれもお風呂に沈めないでね…。

    ハチハチハチハチハチ

    スペースに余裕のないお家でも、
    このように壁に大きめの折り紙などでツリーを作れば、お子様たちが自由に飾り付けをして楽しめるので、お薦めです☆彡
    これからクリスマスに向けて、このいたいけな(?)ツリーも、どんどんにぎやかになっていく予定です…(ノ^^)八(^^ )ノ

  • 『強運』 斎藤一人

    『強運』 斎藤一人

    強運には法則があり、誰でも強運になれます。そして、本当に強運な人は、一時的にいいことが起こるのではなく、ずっと強運でいられるのです。強運の法則を、色々なエピソードを交えて面白おかしく、楽しく学べる本です。

    著者によると、「いまの自分の実力より、ひとつ上のことに全力で取り組む人」が強運を呼び寄せるそうです。
    「でも普通の人って、不思議なんだけど、ひとつ上のことって、なぜか一生懸命になれない。それが強運を逃している」のだそうです。

    以下、『強運』より

    よく私は、人生を「竹」にたとえます。
    人生には「竹」と同じように、いくつか「節目」があるんです。

    竹の節目って、下から見ると、ものすごく厚いように見えます。
    下から串を突きさすとしたら、たくさんの節に当たるから、ものすごく大変に思えます。

    でも、竹をまっぷたつに割って、見てみるとどうでしょう。
    ひとつ節目があったら、その先はスーッと空洞になっていて、次の節目に当たるまでは、ラクに上にあがっていけます。

    しかも、竹の節目って、上にいけばいくほど、どんどん薄くなっているのを知っていますか?
    上にいけばいくほど、どんどん突破するのがラクになる。

    竹の節目と同じように、この自然界にあるものは、上にいけばいくほど、どんどん薄くなっていくんです。
    高層ビルだって、上の階にいけばいくほど、重量が軽くなっている。
    同じように、人生の壁に当たっても、上にいけばいくほど、簡単に乗り越えられるんです。

    でも普通の人は、上にいけばいくほど、「だんだん難しくなる」と思っています。
    たとえば、小学校より中学校、中学校より高校のほうが、授業が難しくなる。
    それと同じように、「上にいけばいくほど、問題も難しくなる」って、思いこんじゃっているんですね。

    でも、それは普通の人の観念なんです。自分で「次はもっと難しくなるぞ」と思って、意図的に難しくしちゃってる。

    でも、もういっぺん言うけど、自然界には、上にいけばいくほど難しくなるものは存在しない。
    上にいけばいくほどラクになるのが真実です。

    いちばん下から、最初の壁を乗り越えて、ひとつ上にあがるときが、いちばん大変。
    二つめの壁は、もうちょっとラクなんです。
    三つ目の壁は、もっとラクになっています。

    そんなことを当たり前だと思っている人が、「強運の持ち主」なんです。

    「ひとつ、ひとつ、上にあがっていくのは面倒だから、どこか抜け道はないか」と思っている人がいます。そういう人が、道に迷っちゃうんですね。

    サラリーマンだったら、ひとつ上の役職に上がることに全力をあげればいいんです。
    パートさんだったら、パートの中でいちばん返事がいいとか、いちばん気愛(一人さんは「気合」という字を「気愛」と書きます)を入れてやっていればいいんです。

    そういう人は、まわりが放っておかない。
    どんどん上にあがっちゃうんだよ。

    それで上にいくと、スゴイ人ばっかりいると思っている人がいます。
    上の世界にも、あなたとうんと差があるような人はいません。

    本当の「強敵」っていうのは、「ひとつ上のことに、真剣に取り組んでいる人」なんです。

    たとえば、居酒屋さんをやっていて、お客さんがあんまり来なくてヒマだとします。
    そうしたら、「一回来てくれたお客さんが、どうしたら二回来てくれるか」「二回来てくれたお客さんが、どうしたら三回来てくれるか」に、全力をあげることです。そうやって考えている人は、そのうち必ず、自分のお店をお客さんでいっぱいにできます。

    いまお店がヒマなのに、いきなり「チェーン店を作りたい」なんて言う人がいますね。
    私に言わせると、ものすごく無謀な考え方です。
    もし本当にチェーン店ができたとしても、「ものすごくヒマなチェーン店」ができちゃうことになるでしょうから。
    だから、大きな夢を語っている人は、たいした人ではありません(笑)。

    いまの自分より、ひとつ上のことを、まともにやっていく人間が「強運」なんです。

    この「竹」の例え話を読んで、以前、私にご自分の半生について語って下さった、ある方のお話を思い出しました。
    その方は人徳があり、社会的にも成功されていている方なのですが、実家を出てから、自力で生活ができるようになるまでが一番大変だったそうです。
    また、同じような体験談を、今まで何冊かの本で読んだことがあります。
    この竹の例えは、うまくそれを表しているなあと感じました。
    私も、ひとつ上のことに全力で取り組んでいきたいと思います。

  • 最悪だと思った出来事がいまの幸せにつながっている

    最悪だと思った出来事がいまの幸せにつながっている

    人生で最悪だと思っていたことは、長い目でみたら、その後の幸せにつながっているもの。人間関係、男女関係、仕事、お金、健康…生きていく上で、どんな問題に突き当たっても、それらはすべて、未来がよくなっていく最初のステップです。

    ある新聞で、おもしろい特集がありました。
    「いままでの人生で起きた中で最悪のことと、最高のこと」というのがそのテーマでした。

    最悪のことは人によってさまざまでしょうが、リストラ、倒産、離婚、病気などがあるでしょう。
    驚くべきことに、アンケートに答えた90パーセント以上の人が、「最悪だと思った出来事が、長い目で見れば、いまの幸せにつながっている」というのです。この記事は、わたしにとって衝撃でした。最初の反応は、「そんなことはないだろう!」でした。

    しかし、自分の人生を振り返ってみて納得できました。
    留学を断念したとき、離婚で苦しんだとき、仕事で失敗したとき、人生でもがき苦しんだ場面を思い返しました。
    そして、その一つひとつが、実は人生がよくなる大転換だったことに、気が付いたのです。
    友人たちにも同じ質問をしたところ、彼らも口をそろえて「たしかに、最悪のことほど人生を好転させるきっかけになっている」といいます。
    本田健著『きっと、よくなる!』より

    いままで、いろいろな種類の「自分らしい人生を生きないことへの言い訳」を聞いてきました。
    才能がない、時間がない、もう若くないというのは、なかでもよく聞く言い訳です。
    (中略)
    言い訳をし始めると、だんだんと自分の力を失って、弱くなってしまいます。
    自分ができない理由を探しだし、正当化するのが、言い訳の本質だからです。
    せっかく有効に使える自分の力を、できない理由探しに使ってしまっているわけです。
    (中略)
    「今後、絶対に言い訳をしない」と決めることは、人生をコントロールする力を自分の手に取り戻す、自由独立宣言でもあるのです。
    本田健著『きっと、よくなる!』より

    私はこの文章に強く共感しました。
    自分にあてはめてみると、ものみの塔によってめちゃくちゃにされた子ども時代と、去年の病気が、自分にとっては最悪のことだったと思います。
    自分の人格を否定されながら、人権を踏みにじられながら育ちましたが、私はこれからの子どもたちには そのような辛い思いをさせたくない、と願って保育の仕事を選びました。
    子どもたちの心はよく分かるので、荒れている子どもに対しても、忍耐強く、常に子どもの心に寄り添うよう心がけています。
    心に傷を負った子が、やがて私に対して心を開いてくれるようになる体験もさせてもらい、感動を味わってきたので、過去の出来事は決して無駄ではなかったと思っています。

    そして病気を機に、一日一日を大切に生きるようになりました。
    今は、毎朝目を覚ますたびに「今日も生きてる!」という喜びでいっぱいです。
    生まれつきの障がいもありますが、これも言い訳にせず、工夫して乗り越えていこうと思っています。
    このことがあるおかげで、私にとっては難しいことを難なくこなしていく周りの方々に対して、尊敬の念を持っています。
    さらに、周りの方々がフォローして下さっているので、毎日感謝の念でいっぱいです。
    もし私がなんでも難なくこなせるような人だったら、これほどまでにありがたいという気持ちは沸いていなかったかもしれません。
    こうして考えていくと、マイナスと思える出来事も、今ではすべてプラスになっていると思えます。

  • 今、ここ目の前の人を大切にする。今、目の前のことを全力でやるということ

    今、ここ目の前の人を大切にする。今、目の前のことを全力でやるということ

    人生って、すごいシンプルなんだよ。
    今、ここ目の前の人を大切にする。
    今、目の前のことを全力でやる。
    これが幸せへの一歩なんだよ。
    「斉藤一人 すべてがうまくいくコツ49」(宮本真由美 著)より

    この言葉を読んで、私は過去の入院生活を思い出しました。

    私が去年、病気で救急病棟に入院していた時、同じ病室に、ある女性が自殺未遂で運ばれてきました。
    何度も自殺を試みてきた女性のようで、病院の常連さんのようでした。
    私はまだ身動きは取れない状態でしたが、せめて心の支えになりたいと思い、食事時に「割りばしをお貸ししましょうか?」などと声を掛けたり、ごく普通の会話をするように努めました。

    その病院、特に救急病棟は、看護師たちが非常に冷たく、普段は明るい自分ですらも、心が折れそうになる環境だったからというのも理由の一つです。
    特に面会時間以外の大部分の時間帯は、患者さんに対する暴言など、ひどい状況でした。(幸い、意識があった私自身にはほとんどありませんでしたが…)

    彼女は少しずつ、私に心を開いてくれるようになりました。

    しばらくして、彼女が退院(もしくは転院かもしれません)する時に、「最後にお顔を見せていただけませんか?」と、私のベッドのところに来られました。
    それまではカーテン越しでしか会話していませんでしたが、私たちはその時に初めて対面しました。

    彼女は、私の体にさまざまな装置が取り付けられ、身動きができない状態であるのを見て、こうおっしゃってくださいました。

    「このような状況で、ご自分のほうがずっと大変なのに、私のような者に声を掛け続けていてくださったのですか…。
    短い間でしたが、今まで本当にありがとうございました。
    これから、がんばって生きていきます。あなたに出会えて良かったです。
    あなたのお幸せを祈っています。」

    殺伐とした救急病棟の中で、私は温かく幸せな気持ちで満たされました。

    あの時、”今、ここ目の前の人を大切にする。今、目の前のことを全力でやる”を実践できて、本当に良かったと思っています。
    もしあの時に、入院環境や自分の体調にばかり目を向けていて、幸せになる方向に目を向けていなかったとしたら…。後で振り返った時に、心温まる思い出とはならず、むしろ後悔と、病気と病院に対する恨みしか残らなかったと思うからです。

    病気によって自分の体には大きな手術痕が残り、体力も落ちてはしまいましたが、救急病棟で自分にできることをしたことによって、一人の女性に生きる希望を持っていただけたので、決して無駄な入院生活ではなかったと感じています。

    また、どんな状況でも、自分にできることはある、過酷な状況だからこそ、人の心を動かせることもある、と学びました。
    あの時の女性が、今ではお元気に人生を楽しんでいらっしゃればと願います。

    こちらの本につきましては過去記事でもご紹介しております。
    「自分を不幸にすることに1秒も自分の頭をつかってはいけない」「悪口を言われたら、ほめ返す」「今、幸せになることに全力をそそぐ」など、とてもわかりやすくてすぐできるコツが満載です。実践しながら何度も読み返すのがお薦めです。

    #2015年9月11日追記
    この紹介記事をお読みになって、ヒズモさん(JWとは無関係の方です)がこの本を読み感想を書いて下さっています。http://ameblo.jp/hi-zu-mo/entry-12071321016.html 誠にありがとうございます。

  • 時、すでに遅し。

    時、すでに遅し。

    きょうは、3才の子どもたちとヒーローごっこ。
    悪者に閉じ込められた私。

    「先生!今、助けてあげるからね!
    ほらっ、もう大丈夫だよ!」

    あらっラブラブ!と思っていたら…

    「もう死んじゃってるけどね。」

    。。。次回からは、もう少し早めの救出でお願いいたしますドクロ

  • 3歳児との攻防戦

    3歳児との攻防戦

    キスが大好きな3歳のA君ニコニコ
    私が「ダメだよ」と言っても、果敢に挑んでくるあせる

    彼の挑戦は、今日も続いていた…ハチ

     「ダメって言ってるでしょ!(`×´)
    キスをしていいのは誰にだったかな?」

    A君 「パパとママと将来のお嫁さん…(゚ーÅ)
    (日頃、口を酸っぱくして教え込んでいるから、完璧に答えられる)

     「正解!ベル だから、私にはダメ!

    A君 「分かったよぉ…(*´Д`)=з」

    数秒後…

    A君 「ねえ、ぎゅーっとするだけだから!いいでしょ?ラブラブ

     「うん、ぎゅーならいいよ星

    そしてハグをすると…
    ブチュー!!キスマーク (*_*)

     「こら!Σ\( ̄ー ̄;)  今度やったら、パパとママに言うよ!」

    A君 「言わないでよぉ…しょぼん

    数秒後…

    A君 「お願い、チューさせて音譜

     「ダメー!」

    A君 「…神様、チューさせて下さい男の子

    んん?? まさかの格上げ??Σ(゚д゚;)

    でも その手には乗りません!!UFO

    今日も楽しい一日でした…。

    みつばちさん

  • 隣のおばあちゃんにカミングアウト

    隣のおばあちゃんにカミングアウト

    きょうは、また隣の90歳のおばあちゃんにヒーリングをしながら、楽しくおしゃべりをしました星
    今回も、おばあちゃんは豊富な人生経験を話してくださり、病院のこと、お葬式のこと、雨漏りのこと、部屋の収納のこと、お仏壇のことなどの盛りだくさんのトークで、あっという間の2時間でした。
    私はいつものごとく、ほぼ聞き役に徹していましたが、途中で、家に来る宗教の人の話になりました。
    「もう、何度断っても来るのよね~、本当に困ってるのよ」とのおばあちゃんの言葉に、私は「もしかして、ものみの塔の人ですか?実は私も昔、そこの信者だったんです。」とカミングアウト。
    そして、「もしまた来たら、お隣さんがものみの塔の人とお話しがしたいと言っていたから、と言って一緒にうちのチャイムを押しに来てください」と言ってみました。
    おばあちゃんは、「そうねえ、それがいいわねぇ!今度からは、そうするわね音譜」と、話がまとまりました。

    そういうわけで、
    都内某所の90歳のおばあちゃんをしつこくご訪問のJWさんへ
    次回からは、もれなく私も一緒に付いてまいりますドキドキ

  • 『完全版 生きがいの創造』 飯田 史彦

    『完全版 生きがいの創造』 飯田 史彦

    大学教授をしていた著者が、研究結果の数々を踏まえながら、著者自身の体験も交え「死後の生命」や「生まれ変わり」について科学的、論理的に書かれている『完全版 生きがいの創造』。

    私はこの本に出会うまで、生まれ変わりを信じていませんでした。ですが、この本を読んで生まれ変わりがあることを信じるようになりました。自分が今までの人生で経験してきたことや様々な物事に対する見方を大きく変えるきっかけをくれた本のうちの1冊です。

    この本をはじめ様々な本を読み、人生の仕組みを知った今は、両親やJWに対しても誰に対しても怒りや憎しみの気持ちはありません。これは、JWだった子ども時代や、自然消滅してからも長い間心がすさんでいた自分にとっては信じられない心境です。

    この本の著者である飯田史彦先生は福島大学経済経営学類の助教授・教授を務め、東北大学大学院、筑波大学大学院などでも開講していらっしゃった方です。
    2009年3月末で教授職を辞し、“誰のいかなる悩みに対しても飯田先生ご自身が2時間をかけて無償でカウンセリングを行う”という画期的な施設、「光の学校」を設立しました(2012年に京都市に移転)。
    また、「飯田史彦メンタルヘルス・マネジメント研究所」も開設し、一般企業や医療・福祉・教育機関などの依頼で経営コンサルティングを行いながら、講義CD『生きがいの経営論』などを発表しています。

    この本は、ただ分析結果を載せるのではなく、そこから紐解く生きるとは、死とは、人生とは、愛とはなにかを、分かりやすく教えてくれます。
    いろいろな事例を載せているので説得力があります。
    また、スピリチュアル世界を科学的に実証しており、スピリチュアルな世界に眉唾の方も(私もそうでした)、なにかを感じられると思います。
    「生まれ変わり」という現象があると仮定した時に、自分の人生をどのように意味付けし、どう生きますか?という問題提起をしてくれる、人生哲学に関する良書だと思います。

    特に、
    重病やハンディキャップに苦しむ方
    大切な方を亡くされた方
    死後の世界に興味のある方
    人間関係に悩んでいる方
    仕事のことで悩んでいる方
    自殺したいほど悩んでいる方に
    ぜひお読みになってみていただけたらと思います。

  • 私の人生を救ったもの

    私の人生を救ったもの

    ものみの塔を脱会して10数年経った今の私は、心穏やかな日々を送れるようになりました。

    そして、幸福感がにじみ出ているらしく、あるママさんには、「聖母マリア様のようだね」と言われたり(ママさん、盛り過ぎですよ…(^^ゞ)、ちびっこたちにはアンパンマン並み(?)に扱ってもらえたりしています(*^^*)

    でも、エホバの証人だった子ども時代の心身は本当に悲惨で、ものみの塔を離れてからも、後遺症に苦しんできました。

    子どもの頃は、夜中に包丁を手首に当てたり、自殺する場所を探したりしていました。

    少し大きくなってからも、自分では制御できない、激しい怒りにたびたび見舞われ、何の恨みもない人に暴言を吐いてしまったりしていました。(今でも、本当に申し訳なく思っています)

    ある時には限界を感じ、交番に行って、「精神病院はどこですか?」と聞いたこともあります。
    その時にいらっしゃった警察官の方が、長時間にわたって相談に乗って下さったので、結局、精神病院には行きませんでした。
    あの時の警察官の方に、今でも感謝しています。
    (でも限界を感じたら、精神病院に行くことをお勧めします。他の方のブログにもありますように、勇気を出して、お医者様にご自分がエホバの証人だったことを話してください。ものみの塔によって精神を病む人は多く、その情報を伝えることで格段に治療がしやすくなるそうです)

    また、周りの人たちがみんな悪魔サタンの支配下にある、と意識してしまい、心を開くことができませんでした。
    このことについては、長年付き合ってくれている幼馴染みたち(一般の子たちです)が、最近になって、本音を語ってくれました。
    「今までずっと壁を作っていたよね。何か、説明できないけど、変な感じがしていた。
    でも真彩のことは好きだったし、心配だったから、ずっと一緒にいたんだ。やっと心を開いてくれたね。」と…。こんな私とずっと友達でいてくれて、本当にありがたいです…。

    すさんでいた私を救ってくれたのは、

    ①命の恩人ともいえる方との出会い、心の豊かな方々との出会い
    ②レイキヒーリング(日本発祥の、心身の癒しに効く伝統療法です。過去の記事『隣のおばあちゃんとおしゃべり&ヒーリング』をご参照ください)
    ③本(よろしければ私のお薦めの本のページをご参照ください)

    でした。

    だんだんと、「こんな私でも、この世に生まれてきて良かったんだ」と思えるようになりました。

    どうかものみの塔によって心身を病む子どもたちがこれ以上増えないよう、心より願っています。

  • JWへの逆証言で、初めて泣きました

    JWへの逆証言で、初めて泣きました

    今日の夕方の出来事です。
    一人で伝道中の、30代位の女性のエホバの証人を見かけました。
    彼女は再訪問を終えて、ご自分の自転車に戻るところでしたので、私は、久しぶりに逆証言してみました。

    彼女は穏やかな雰囲気の方で、長年エホバの証人をやっているようでした。

    コンティ裁判については知らなかったようで、「調べてみます」と言ってもらえました。

    そして私は、自分が子どもの頃からエホバの証人だったことを話した時に、不覚にも泣いてしまいました。
    昨日、私と会ってくださった、ある方の過去の話がよみがえってきたからです。

    その方は、元エホバの証人2世の方です。(Aさんとさせていただきます)
    Aさんの過去は、自分とは比べ物にならないくらい、言葉にできないくらい、悲惨なものでした。
    それが急によみがえってきて、涙が出てきてしまいました。

    今回、言葉に詰まりながらも、言いたいことは大体言えました。
    それでも彼女は「私はエホバの証人が正しいと信じています」と言いました。
    私は、「事実を知ったうえで、それでもエホバの証人が正しいと思われるのでしたら、私はその意思を尊重します」と言い、お互いにお礼を言ってお別れしました。
    純粋な彼女が、いつか気付いてくれることを願っています。

  • 『巨大地震から子どもを守る50の方法』 国崎信江

    『巨大地震から子どもを守る50の方法』 国崎信江

    先ほど、関東で大きな地震が起きました。
    皆様、大丈夫でしたでしょうか?
    私は大丈夫でした。
    心配してメールをくださった方、どうもありがとうございました。

    仕事柄、地震対策についていろいろ調べてきましたので、こちらでお薦めの本をご紹介したいと思います。

    具体的には下記のような対策が書かれてあります。

    ・大型家具・家電製品をしっかりぴったり固定
    チェーン・L字型金具・つっぱり棒・収納ラック・ジェルマットなどを使う。

    ・あらゆる扉をロック&ロック
    食器棚、クローゼット、下駄箱など家中のあらゆる戸棚の扉に、フックやストッパーを取り付ける。

    さらに、棚の中に滑り止めシートを敷いておく。(100円ショップでも購入可能)

    ・暗闇でも慌てないために
    階段やドア、手すりなどに蓄光テープを貼っておく。
    タッチライトをあちこちに設置しておく。電池なので、どこでも置けます。
    (地震の揺れで飛ばされる可能性があるので、固定しておいたほうが良いと思います。)

    ろうそくより、ランタンのほうが安全なので、ランタンを常備しておく。

    ・地震でも開けられる玄関ドアにしておく
    ドアを耐震化するグッズはいろいろあります。
    (説明できないので、本をご覧くださいかお

    ・火事対策をしておく
    地震の直後に自宅で火災が発生し、火災報知器が作動したとしても、消防車はすぐには来ないため。
    家具やカーテンに防炎処理をする。
    防炎性のスプレーをかけたり、クリーニング店で防炎処理をしてもらう方法も。
    消火グッズを揃えておく。家庭用消火器以外に、投げるタイプの消火剤をキッチンに備えておくと、燃え上がる火にも対応できる。
    住宅用消火装置を設置する。
    火災の発見から初期消火まで、人の手を介さず全自動で行うので、留守中の火災でも対応可能。天井埋め込み型と、つり下げ型がありますが、どちらも配管工事などは不要です。

    ブーケ2ブーケ2他にもたくさんの良い情報が載せられていますブーケ2ブーケ2

    それから、本棚から本が落ちてくるのを防ぐために、落下抑制テープを書棚の前端に貼っておくのもおすすめです。

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    お役に立てば幸いです。