川島真彩の幸せの部屋

「幸せは全て自分の心から生まれる」 ~元JW(エホバの証人)2世からのメッセージ

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エホバの証人の子どもたちが学校で直面する恐怖「いじめ」(第3回)

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いじめを受けているエホバの証人の子どもたちへ

子どもの権利

いじめのことで親や長老に相談しても、「エホバを待ちなさい」とか「もっと聖書を読みなさい」「もっと祈りなさい」といった、まるでこちらの努力が足りないかのような返事しか返って来ないかもしれません。
ひどい場合には「あなたにも悪いところがあるんじゃないの?」などと、さらに子どもを傷つける言葉を言う人もいます。

でも、すべての子どもには言葉や暴力、無視などによって傷つけられることから守られる権利があります。また、「思想・信条・表現の自由」という権利もあります。

「ものみの塔の言うことだけが正しいのです。『この世』の人の意見など、聞いてはいけません」と教えられているとしても、もし自分で「何か変だな」「この考えはおかしいな」と感じたら、自分で調べる権利があるのです。自分で考えて行動することは本来は許されているのです。

子どもの権利については、子どもの権利条約で国際的に定められています。その中で子どもの権利とは以下の図にあるように大きく「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」の4つあります。(図:unicefより)

このように、子どもには自由に「考える」「信じる」「意見を言う」「活動する」権利があるのです。ユニセフの子どもの権利条約のサイトにわかりやすい解説がありますので、読んでみて下さい。
また、図書館や本屋さんに「子どもの権利条約ハンドブック」という本がありますので、良かったら読んでみて下さい。

祈っても聖書を読んでも解決しなかったら

もし祈っても聖書を読んでも解決しなかったら、一般社会に助けを求めましょう。

無理をして集会や奉仕に行く必要はありません。「集会や奉仕に行かないとハルマゲドンで滅ぼされる」と教え込まれていても「本当にそうなのかな?そうやって人を脅かす宗教って正しいのかな?愛のある神は、そんなに心の狭いことを言うのかな?」と考えてみてください。

「新しい光が出た」と言ってコロコロと教義を変更したり、これまで冷酷な教義やシステムによって多くのエホバの証人を精神疾患に追いやってきたものみの塔に対して疑問を抱くのは、まったく自然なことです。
ものみの塔は信者であるエホバの証人に対して「識別力を働かせなさい」と指示しています。しかしその指示通りに実際に識別力を働かせてしまったエホバの証人を「背教者」であるとし忌避しているものみの塔。

この矛盾に気が付いて勇気をふりしぼって組織を離れた方々も多くいます。エホバの証人の親から離れて、心身症が良くなった先輩もいます。(参考:ぼくは親に殺されていたかも知れないー22歳で家出同然で上京した巨椋修(おぐらおさむ)氏
組織を離れた後、それぞれがご自身の良心に従った生き方をするようになり、ストレスが減り、体調が良くなり、充実した毎日を送れるようになった方々が多くいます。

いじめを受けているすべての子どもたちへ

どんな理由があろうとも、絶対にいじめは許されるものではありません。子どもの性格や個性は色々ありますが、いじめられて当然の性格や個性など、絶対にありません。
ですから、いじめる人が間違っているのであって、いじめられる子は全然悪くないのです。

いじめの解決は「大ごとにする」のが一番の近道だそうです。いじめという言葉でごまかしていますが、いじめは犯罪なので警察に行って訴えることもすべきです。
親、教師、スクールカウンセラーや身近な信頼できる人に相談できればそれが一番いいと思いますが、相談できる相手が身近にいない場合には、一人で悩まず、下記のようなサイトや電話で助けを求めてください。

いじめと戦おう!:いじめる相手に対してどのような言葉を返したり行動すれば良いのか、具体的な対策や体験談が紹介されています。
24時間子供SOSダイヤル:電話で相談できるところです。
その他の子どもが相談できる電話サービスやサイトの紹介:ページの後半に子どもが相談できる電話サービスやサイトを載せています。

最近のいじめは陰湿で外部から分かりにくいことも多いようですが、助けを求めることをあきらめないでください。
学校に行かなくてもかまいません。フリースペースなど、学校以外にも、安心して友達ができる居場所もあります。

どこにも逃げ場がないなら

どこにも逃げ場がなくて、死にたいほど苦しんでいたら、家出をしてもいいと思います。
家出をした少女たちの相談に女性スタッフが乗ってくれる特定非営利活動法人 BOND プロジェクトという法人もあります。
ただし、家出をすると犯罪に巻き込まれる危険性は高まります。困っている人を言葉巧みに誘い、自らの欲望のえじきにしたり、利用しようとしたりする狡猾な犯罪者はどこにでもいますし、見た目や言葉が甘くても、心の中がどす黒い人もいます。

それで、もしどこにも逃げ場がなく、家からも今すぐ逃げ出したい場合、もしあなたが18歳未満でしたら児童相談所に駆け込む、という選択肢もあります。児童相談所には一時保護所があって、そこには寝るところも食事もあります。

もしあなたが18歳以上の場合や、一時保護所の生活になじめない場合は、NPO法人カリヨン子どもセンターが運営する、子どものための緊急避難所(シェルター)、「カリヨン子どもの家」に避難する、という方法もあります。

ここでは、虐待や犯罪、児童養護施設出身などが原因で、帰る家がなく、孤立している子どもたちのために、弁護士が子どもの相談相手となり、シェルター「カリヨン子どもの家」に避難できるようにします。
そしてこれからの生活について、子どもと相談しながら、親や学校、児童相談所、福祉事務所など、さまざまな人や機関との調整を図りながら、支援していこうというものです。(中略)おおよそ1,2週間で、今後の落ち着く先を探すことを目標にしています。費用はかかりません。場所は非公開です。
カリヨン子どもの家に避難をしたいという場合は、子ども本人または、周囲で相談を受けている大人(教師、医師、近所の人など)や友人から、弁護士に相談してください。どこの弁護士に相談したらいいかわからないという場合は、東京弁護士会子どもの人権110番(電話03-3503-0110)に相談してください。相談を受けた弁護士が、緊急に避難が必要だと判断した場合は、カリヨン子どもの家につないでくれます。
『Q&Aヘルプ!子どもの権利110番』より

自殺をしなくて良かったと思える日は必ず来ます

私もエホバの証人である親から虐待を受けていた上、「この世は悪魔サタンに支配されている」と教え込まれていたので、たとえ学校でいじめに遭っても親にも先生にも相談できないという心境はよく分かります。でも、たとえそのような状況でも、ご自身の命を守るために最善と思われる行動を取ってほしいのです。

自殺をしなくて良かったと思える日は必ず来ます。

私も子どもの頃は生きることが困難な状況で、「あと一日だけ生きてみよう」と生きることを第一にしていました。元気が出る本(ものみの塔の出版物ではありません)を読んで自分を励ましながら家を出るチャンスを待ち続けた結果、無事に家を出ることができ、困難な状況から解放されました。

現在の私は、経済面や健康面では恵まれているとは言えませんが、「生きていて良かった」と心から思える日々を過ごしており、子どもの頃に自殺を決行しなくて本当に良かったと感じています。

最後に、『いじめと戦おう!』玉聞 伸啓(たまき のぶひろ)著の本から、いじめを乗り越えた先輩たちの声をご紹介します。

「自分は弱い」と思っている人こそ、本当は強いです。(34歳)

「すべての人が自分をいじめ、きらっているわけではない」と考えることが大切です。(18歳)

今助けを求めれば、今後生きて笑うことができる。(15歳)

あの地獄に比べたら、今は天国。降り止まない雨はない。永遠に続くように思えることにも終わりがある。(26歳)

私は、どんなに辛い経験でも「足かせ」ではなく「ジャンプ台」として生かせる日が来る、と本で知りました。
大変な状況の中、これまでがんばって生きてきたご自分を誇りに思ってください。
生きてさえいれば、必ず立ち上がれる日が来ます。
そして、この先の人生で、あなたと出会うことを待っている大切な方々がいます。

川島真彩

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このサイトについて

元エホバの証人(JW)2世の川島と申します。2000年に自然消滅(ものみの塔組織から平和的に離れること)をすることができました。
現在は保育関係の仕事をしながら、病気も経験しつつも心穏やかな日々を送っています。
どんな過去があっても、人は幸せになれる、ということを伝えていきたい、そして子どもたちの人権を踏みにじる行為を防ぐ力となりたいと思っています。
当サイトが、ものみの塔からの脱会と脱会後の助けになりましたら、また多くの方の心に灯をともすことができましたら幸いです。
また、JWについて一般の方々にも知っていただくきっかけになれたらと願い、JW以外の内容のブログも多く綴っております。

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