投稿者: Maaya

  • 「あと一日だけ生きてみよう」

    「あと一日だけ生きてみよう」

    エホバの証人だった子ども時代、何が一番つらかったのかとよく考えてみたら、自分の良心に反するエホバの活動をしなければいけなかったこと、そしてエホバの証人の子どもたちが虐待を受けるのを見ていても、何も行動を起こすことができなかったことかなと思います。

    自分たちだけが正しくて、信者以外の人たちは悪魔サタンに支配されている、間もなくエホバの証人以外の人たちはハルマゲドンでエホバに滅ぼされるという教義を広めて、新たな信者を獲得するよう伝道(布教活動)しなければいけなかったことは、今でも自分を苦しめています。

    エホバの証人2世の方々や、信者たちから忌避をされている方々が、今も非常に苦しんでいる状況を知るにつれ、「なぜ、エホバの証人として集会に出席していた頃、壇上で講演をしていた信者のマイクを奪い取って、『子どもたちを虐待するのはやめてください。子どもたちに信教の自由、進学・就職の自由を与えてください。忌避はやめてください』と言わなかったのか」と過去の自分のあまりの勇気のなさに嫌気が差すようになりました。

    当時の自分にできたことは、自分の良心を押し殺してただ耐えること、冷酷で残酷で、矛盾する教えを説く「愛の神、エホバ」の教義を考えないようにし、死なないように生きていくことでした。

    先日、ネットで「愛の神 エホバ」で検索してみたところ、教団の公式ホームページの「エホバ ― 残酷な神か,それとも愛に富む神か」(エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1985)というタイトルの記事などが出てきてました。近年でも、「エホバは愛の神」と強調する記事が多く出ており、いかにエホバが愛に富んでいる神なのかを力説し、納得させようとする文章でしたので、信者たちの中に「実際には全然愛の神ではないよね?」と気が付いていらっしゃる方も増えてきたので、このような記事を公開するのかなと思いました。

    子どもの頃から限界を感じた時に自分に言い聞かせていた言葉のうちの一つは「あと一日だけ生きてみよう」という言葉でした。

    かなり昔に、『だから、あなたも生きぬいて』(大平光代 著)という本に出会った時に、「ご著者の大平さんは、壮絶な経験をされながら、ものすごい努力によって弁護士になられたんだ!だったら大平さんほどひどい目に遭ったわけではない私なら、なおさら生きていけるはずだ」と感じ、勇気をもらっていました。

    なお、大平さんの経歴については以下の通りです。

    中学2年生のとき、いじめを苦にして割腹自殺をはかる。その後、自暴自棄になり非行に走る。16歳で暴力団組長の妻になり、背中に刺青をいれるほどに。6年間極道の世界に生きた後、養父・大平浩三郎氏と出会って立ち直る決意をし、猛勉強を開始。「宅建」「司法書士」と次々と合格し、29歳で最難関の「司法試験」に一発で合格する。現在、非行少年の更生に努める弁護士として活躍している。
    (『だから、あなたも生きぬいて』表紙裏より引用)

    大平さんはそれまでの交友関係から抜け出し、養父の大平さんやご友人たちの応援を受けて猛勉強に励むのですが、特に本の最後のところにあった下記の解説の文章が心に響いていました。

    「自分の存在価値を認めてほしい、自分を理解してほしい」ーそんな大平さんの思いを、彼らが受け止めた。大平さんは、「この人たちの中で生きていきたい」と思うようになった、と語っている。

    生きていれば、そういう出会いもきっとある。今を苦しんでいる子供に、5年、10年先のことを想えというのは、酷だろう。でも、せめて一日、あるいは半日、せめて5分でいいから、とりあえず生きてみて、それから考えようと、声をかけることはできないだろうか。「判断の先延ばしは、悪いことばかりではないよ。5分経ったら、次の5分、そしてさらに5分…その中で、必ず何らかのチャンスに巡り合える。『だから』あなたも生きぬいて」と。

    「そうだよね、『あと一日だけ生きてみよう』っていう考え方は、間違ってないよね。現に、その言葉に支えられながら、私はこうして大人になっても生きているんだし、私のことを理解してくれる友人にも恵まれたわけだし…」と今年、久しぶりにこの本を読み返しながら思いました。

    今年は特に落ち込むことが多かったのですが、精神状態が逆もどりしてしまった場合には、過去に読んで良かった本を読み返すのも有効だなぁと感じています。

    未だに当時の自分を責めてしまい、非常に落ち込んでしまうこともありますが、自分の本当の気持ちを言うことを許されず、何も行動を起こせなかった子ども時代を悔やむよりも、今の自分にできることをこれからもやっていきたいと思います。

  • ハンデを持っていて大変なこと、嬉しかった言葉、生きるための対策

    ハンデを持っていて大変なこと、嬉しかった言葉、生きるための対策

    以前の記事に対するSAKURAさんのコメントへの返信で、これからは「発達障害」という言葉はできるだけ考えないようにしていく、と書き、今もその思いは変わらないのですが、私と同じような症状を持つ方や、そういった方に関わる方の参考になるかと思い、これまで私が経験してきたこと、自分なりの対策を羅列してみました。数か月前から書き始めていたこの記事を最後に、今後は発達障害についてはできるだけ考えないようにしていきたいと思います。

    とはいえ「発達障害」と一言で言っても、症状や程度は千差万別です。相貌失認や虐待のトラウマを併せ持つ私の場合の例として参考程度に読んでもらえたらと思います。

    大変なこと、嫌な思いをしたこと

    感情がなく冷たい人と思われることがあります

    ボーっとしていることが多く、以前、「クスリでもやってんの?」と、小学校時代の元クラスメイトに言われました。念のため書いておきますが、私は病院でモルヒネを投与されたことがある以外、薬物を摂取していません。

    さらに、考え事をしていると返事をすることができないことも多く、また勘違いや思い込みも激しいため意図せず傷付けるようなことをしてしまうのと、忘れっぽいこともあり、冷たい人間だと思われることがあります。「ミュージカルとかを観て、心を豊かにしたほうが良いよ」と言われこともあります。

    自分としては精いっぱい頑張っているつもりなのですが、感覚がずれているらしく、善意が裏目に出てしまうことがあります。

    変なところで気を遣ってしまいます

    昨年、心療内科の受診のためにクリニックに行った際、エレベーターの中で女性に「すみません、私、今日予約はしていないんですけど…。初めて受診するんですけど、このクリニックって、結構お金がかかりますか?」と聞かれ、私は心の中で「あー、このクリニックは予約制なんだけどなあ…。でもがんばってここまで来られたんだから、ぜひ受診していってほしいなあ。金額は私も分からないしなあ…」と思いました。

    できるだけ明るく「私も初めてなので詳しくは分からないですが、すごく高額ということはないと思いますよ。念のため受付で聞いてみてはいかがでしょうか?」というようなことを答えた気がしますが、別れた後で「さっきの方、無事に受診されたかなあ。もしかしたら私の対応のせいでやっぱり引き返した、ってことはないかなあ。」と心配していました。

    人の心配をする前に、自分の受診に集中しろ、と突っ込みたくなりますが。

    不安に思っていることが色々あります

    ある相貌失認の症状を持つ方は、心ない人に「私が誰だか分かる?」と試されるようなことをされて傷つくことがあると聞いて、私もそういうことをされるのかなと不安になりました。

    文章を書くのは子どもの頃から好きなので、ある程度文章を書くことはできるのと、いつもできるだけ明るく振舞っているため、「悩んでいるようにはとても見えない」とつい最近も言われたので、このホームページで書いている内容と実際の自分とのギャップがあると思われるかもしれないと思っています。
    「チラシ配りをしている人がいたら、受け取ろう!」と思っていても考え事をしていたり急いでいたら受け取らないし、知り合いに会っても気付かないことも多くて挨拶ができないので礼儀を知らない人のように映っているかもしれないなぁと思っています。

    そして、忘れっぽいです。コメントやメールに返信をしたつもりになっていて、していなかったことに数年後に気が付いたりします。

    また、緊張し始めると言い間違えがすごいです。例えばラーメン店のアルバイトでしょうゆラーメンとご飯を提供しようとした際、「しょうゆご飯です」と言いながら出してしまいました…。すぐに気が付いて言い直したため、お客さんは「大丈夫ですよ~」と笑ってくれましたが…(^^; 友人からも後から指摘されることがあるため、多分、自分の気が付かないところで相当言い間違えをしているんだろうなと思います。

    思い込みが激しく、様々なことを理解するのに時間を要することがあります

    思い込みが激しく、自分にとって都合の良い情報しか入って来ない時があります。しかも友人がそれを指摘をしても聞き流していたり、言われたことの意味を勘違いしていたりして、そのことに気が付くまで数か月~数年かかることもあります。

    たとえば以前、新しい仕事をしようとしていた時、友人のうち一人だけ「あなたにはこの仕事は向いていないからやめたほうがいい」と忠告してくれていましたが、どうやらそれを聞き流していたようで、他の友人たちは応援してくれていたこともあり、開業してしまいました。

    その後、その仕事がうまくいかずに辞めた時に、「ほら、だからあれほど言ったのに…」とその友人に言われた時、どんなに思い出そうとしても忠告は全く記憶になかったので、自分の脳が信じられなくなりました。最近は、「今、ちゃんと聞いてた?要点を言って」と確認されます…。

    学力と症状は無関係だと思います

    ボーっとしている時もあれば、しっかりしている時もあり、また学校の勉強は問題なかったため、ありえない言動が起き始めると「わざとやってるの?」と言われてしまうこともあり、誤解されるのが辛いです。

    義務感、正義感が強過ぎ、思考回路が独特、脳が暴走することがあります

    もともと「困っている人がいたら助けなきゃ」と思う傾向がありましたが、2013年の大病を機に人類に対する愛が止まらなくなりました。高熱で脳がやられたのかもしれません。

    「自分が死ぬ前に、できる限りのことはやらないと。可哀そうな人がいたら助けないと」という変な義務感、自分勝手な正義感が暴走し、あり得ない行動に出たりすることもあります。友人から「危険過ぎる。その理論が理解できない。思考回路が独特過ぎる。良い動機でやっていても、相手にとっては迷惑でしかない。」と言われたことがあります。

    最近は友人たちの忠告を聞いて、よくよく考えて行動するように心がけてはいますが、ほぼ無意識のうちに電車内で見知らぬ泣いている赤ちゃんをあやしたりしていることがあります。

    知り合いが多く集まる場所は苦手です

    遊園地のような不特定多数が集まる場所は平気なのですが、同窓会や何かの講座などの2回目以降(ある程度顔見知りができ始めた頃)に参加するのが苦手です。

    人は好きなのですが、知り合いが多く集まると「人違いをしないように気を付けなければ」と思って大変なエネルギーを使い、疲れます。小学校の同窓会には一度だけ参加したことがあり、元クラスメイト達と再会できたのは嬉しかったのですが、すぐに「これは私の脳が処理できる限界を超えている…」と感じたのでお酒に逃げることにし、結局飲み過ぎて後半はずっと寝ていました…。

    過集中の傾向があります

    昨年、自分が発達障害の要素を持っていると知った時、「まずい!自分の障害のせいで、子どもたちの命を危険にさらすかも」と不安になり、これまで勉強してきた、保育時の事故や病気の時の対応内容をノートにまとめ直しました。念には念を入れて、最後に「救急は119番」まで書き入れました。

    連日、ほとんど休憩を取らずにまとめる作業をしていたら、首が寝違えた時のようにあまり回せなくなってしまい、その症状が数日続いたので、病院に行きました。レントゲンを撮ったところ、骨に異常はないとのことで、恐らくずっと同じ姿勢で作業をしていたことによって筋肉が固まってしまった(?たしかそう言ってた気がします)ようです。まあ、治ったので良かったですが…。

    会話に集中することが難しいことがあります

    人と会話をしている最中、意識がどこかに飛んでいても、普通に返事をしていて会話が成立していることもあるらしいため、後日全く会話の内容を覚えていなくて相手にびっくりされることがあります。
    いつも一生懸命話を聞こうとしていますが、私がとんちんかんな返事をしたため「バカにしてるのか!!」と相手が激怒したこともあります。

    後先を考えず仕事を辞めようとしてしまいました

    発達障害の本に、保育の仕事は向いていない、といった内容が書いてあったこともあり、緊急時の対応をまとめる作業をしながらも「保育の仕事は辞める」と言い出しました。

    社会経験の長い友人が「早まるな!今まで努力でカバーしてきたんだから、大丈夫。何よりも子どもたちに好かれているんだし。川島さんの性格から考えても、現時点で一番合っているのは保育の仕事なんだから。第一、仕事を辞めてどうやって食べていくの」と引き留められ、たしかにそうだと思い、続行することにしました。

    ただ、過去にささいなことでパニックになり救急車を呼んでしまい、救急隊員に平謝りをしたことがあったので(子どもは無事だったので何よりですが、救急隊員の方に余計な出動をさせてしまいました…)、今でも「保育の仕事は好きだけど、自分の障害のせいで事故を起こしたら取り返しがつかない…」と早く新しい仕事をしたい衝動にかられます。

    でも、新しい夢の実現には、まだまだ時間がかかりそうなので、とりあえず今は「やれるだけの事前の準備や対策はやってあるんだから大丈夫」と言い聞かせながら保育の仕事を続けています。

    嬉しかった言葉

    昨年から今年にかけては自分の顔を鏡で見ても、誰なのか分からないことが数回あったため、「ついにここまで来たか…」と嫌になりました。子どもの頃、自分の家族の顔も分からなかったことがあり、「すみません、どちら様でしょうか?」と言ったこともあるため、もしかしたら将来の夫にも、同じことを言ってしまうかもしれないという不安があります。

    そんな悩みをアルバイト先の先輩に漏らしたところ、「大丈夫だよ。きっと旦那さんは、自分のことを忘れないでいてもらうために、真彩さんのもとにいち早く帰ってきて、大事にしてくれるよ。色んなことを忘れてしまうみたいだけど、その分、いつまでも新鮮な気持ちで付き合えるよ」と言ってくれました。

    「あれ?ちょっとおおげさに伝わってしまったかな?」と心の中で思いながらも、初対面の私に、言葉を選びながら慰めてくれた優しさが嬉しかったです。その方も入院を繰り返している方だったので、人の辛さを理解してくれる方なんだなと思いました。

    また、友人たちから「行動力がすごい」「あなたにはどんなことも乗り越えられる力がある」と言ってもらえたこと。割と単純なので、「そっかあ!」と嬉しくなります(*^^*)

    世の中を生きていくための対策

    こんな私が、世の中を生きていくためには準備や対策が必須です。今までの人生での失敗から自分なりに編み出した対策を紹介します。

    座席表を作成していました

    子どもの頃からクラスメイトを覚えるのが苦手だと感じていたので、新クラスになると自由帳に席順と名前を書いて、何度もその紙とクラスメイトの顔を照らし合わせて覚える作業をしていました。

    あらかじめ症状を伝えています

    親しい人には、自分が相貌失認の気があることを伝えてあります。そのため、私が相手に気が付かなくても「悪気はないんだな」と理解してもらっています。

    待ち合わせで人違いを防ぐために

    「この人かな?」と自信がない時には、すぐ近くで電話をかけてみて、その人が電話に出るかどうかで合っているかを判断しています。

    部屋に子どもたちの写真を貼っています

    自分の部屋に、保育している子どもたちの写真を貼っています。以前、何年も保育していたある女の子に、休日に街で声を掛けられた時、私はその子が誰なのか分からずしばらく固まってしまったことがあります。その子が悲しそうな顔をしたので、やってしまったと思いました。そんなこともあり、たとえ自分の顔は分からなくなっても、子どもたちの顔だけは絶対に忘れないように、毎日写真を眺めるようにしています。

    スケジュール帳を失くしたらすべてが終わるので、絶対に失くさないようにしています

    スケジュールを覚えられないので、なんでもスケジュール帳に書き込むようにしています。毎日寝る前に、翌日の詳しいスケジュールと持ち物、電車の時間や、そこから逆算した家を出る時間を紙に書いています。ただし、少し早めの時間から翌日分のスケジュールを書き始めることもあり、夜にそれをすっかり忘れていて、紙2枚に同じことを書いてしまうこともありますが…(^^;

    スケジュール帳を失くしたら、全てが終わるので、絶対に失くさないようにしています。以前、大雨の日に携帯電話を濡らしてしまい、全データが消えた時は死ぬかと思いましたが、それと同じレベルのダメージです。

    万一に備えて、何かの本で紹介されていた、「これは大切な手帳です。もし拾った方は下記までご連絡下さい。5,000円差し上げます。[携帯番号]」という文章を書いてあります。なお、5,000円というのがちょうど良い金額なのだそうです。少な過ぎると、拾った人はわざわざ連絡しようとは思わないし、多すぎると、何か怪しいと思って逆に連絡してくれないそうです。

    さらに、自分の住所や電話番号も思い出せなくなることがあるので、毎年手帳に書いています。

    仕事のために念入りに準備をしています

    仕事の時もアルバイトの時も、その日覚えておくべき内容を小さめの紙に書いて、携帯しています。そのため、仕事の準備に時間を取られますが、自分の場合はこのような作業をしないと仕事になりません。高校生で初めてアルバイトをした時から、記憶の限りずっとやっています。

    まあ、どんなに準備をしていてもケアレスミスも多いので、保育している子どもに「ごめん!悪気はないんだよ!ほんとごめんね!」と謝って、「考えすぎだよ~。大丈夫だよ~!」と言ってもらったりしていますが…(^^; また、新しく覚えることがある時には単語カードを活用しています。

    時間をかけて記事を書いています

    記憶が混乱しやすいため、資料や記録を参考にしたりじっくりと思い出しながら記事を書いています。内容や脳の状態によっては1つの記事を書くのに100時間以上かかることもあります。

    記憶が間違っている可能性もあるので記事に書いていることが100%事実だとは断言はできませんが、もし間違いに気が付いたら修正しようと思いながら、その時その時のありのままの状態で書いています。ハイになっている時は痛い感じだし、落ちている時は自分でも危ないなあと思うくらいです。

    今も果たして自分の発達障害について公表したことを後悔していないかと問われたら答えることはできません。

    生きづらさを抱えながら生きている方々が、より暮らしやすくなる社会になることを願っています。

  • 初めてテレビドラマを観ました

    初めてテレビドラマを観ました

    人生で初めてテレビドラマを観ました。

    今年、人生で初めてテレビドラマを観ました。

    これまで映画はかなり観たことがありましたが、テレビドラマを観ようという気は全く起きず、テレビのチャンネルを変える際に視界に入る時などを除いて、自分の意志で選択して観たことはありませんでした。

    テレビドラマを観ることになったきっかけは、今年、私の勘違いと思い込みが激しいことを露呈する出来事が起きたことです。私は訳が分からず、「??」となっていました。友人が解説してくれても納得できず、とても落ち込んでいました。

    少し経ってから、私のことをよく理解してくれている友人から、一般的な感覚を知るためにテレビドラマを観ることを勧められました。今後の人生に役に立つかもしれないので、がんばって観てみるようにとアドバイスされました。

    テレビドラマを観る工夫

    思い返せば、これまでの人生の中で、テレビドラマを観ようと思ったことがありませんでした。

    私は、ものみの塔の教えによって、テレビドラマを観ることに対して罪悪感を持っていました。
    「サタンの考え方の影響を受けた人は,わたしたちの心を腐敗させるためにストーリーを使います」(エホバの証人の公式サイトより引用)といった内容を幼少期から繰り返し聞かされていたため、テレビドラマに対して悪いイメージを持っていたのと、昨年ひょんなことから数時間、海外のテレビドラマを観ることになったのですが(選択肢がそのドラマか、子ども向けのアニメしかなかったので、仕方なく観ました)、内容がドロドロしていたので、ドラマに対してますます悪いイメージを持つようになっていました。

    相貌失認の気がある上に忘れっぽい私には、長期間にわたって登場人物やストーリーを忘れることなく見続けなければいけないことはハードルが高かったのですが、「そうだ、番組にはホームページがあるのだから、登場人物の写真が載っているページを印刷して、その紙を見ながら番組を観ればいいんだ!ストーリーもネットで時々確認すればいいんだ!」と思い付き実行に移しました。

    またドラマを毎回見逃さずに視聴するのは難しいかもと思っていましたが、「録画してから観れる時に観ればいいんだ!そもそも、いつも他の番組も録画してから観ているんだし」と、録画してから観ることにしました。相変わらず気が付くのが遅いのです…。

    ドラマを最後まで観ることができたことで、少し自信につながりました

    上記の工夫の結果、ほぼ人生初の視聴となるテレビドラマ「この世界の片隅に」の最終回まで無事に観ることができ、内容も理解できたため、少し自信につながりました。それに、「なんで今までドラマを観なかったんだろう?」とドラマの魅力に気が付きました。

    私は友人から、かなり独特の感覚を持っていることを指摘されています。今回は起きたことの意味が分からず、「何で??」となっていたのですが、友人が解説してくれて数か月経ってから、ようやく自分に非があったことが分かりました。「確かに、一般的な感覚を知るためにはドラマを観たほうが良さそうだ」と思いました。

    これからはもっと積極的にテレビドラマを観て、一般的な感覚を知り、勘違いや思い込みを減らせるようにしていきたいと思います。
    といいつつ、これから観ようと思っている「下町ロケット」は登場人物が多すぎて、人物相関図のプリントを観ながら、「内容はすごく興味があるんだけど、これはちょっと厳しいかも…」と躊躇しているので、初回分から録画が溜まってきてしまっていますが…(^^;

  • 沖縄の郷土料理「チーイリチャー」(豚の血炒め)

    沖縄の郷土料理「チーイリチャー」(豚の血炒め)

    沖縄に住む友人から、「いつか沖縄に旅行することがあったら、絶対食べてほしい、めちゃくちゃ美味しい料理があるよ。それはチーイリチャーという郷土料理だよ」と教えてもらいました。

    沖縄の金武町(きんちょう)の伝統食「チーイリチャー」 visit kintownより

    チーイリチャーというのは、「血の炒め煮」という意味だそうで、それを聞いた時、私はドキッとしました。というのも、私がかつていたエホバの証人の教団では、「血を避けるように」との戒律があり、輸血することが禁止されており、血抜きのされていない肉を食べることも禁止されていたからです。

    例えば、クジラの肉は血抜きができないとのことで、食べることを禁止されていました。脱会してから相当の年月が経っても、何となくクジラの肉を食べることに抵抗があり、以前、居酒屋で友人がクジラの料理をオーダーした際には「私はパス」と言って食べなかったこともありました。

    それが、チーイリチャーは「血」そのものを調理しているというのです。

    チーイリチャーに使う冷凍されたキレイな赤紫色の豚の血 visit kintownより

    いかにチーイリチャーが美味しかったかを語る友人の話を聞いて、いまだに信者っぽい独特の感覚を持っていると友人たちから指摘されるし、そろそろ血の入った料理に挑戦してみるのもいいかもしれない。まずは美味しい料理から挑戦すれば、血の入っている料理に偏見を持つこともなくなるかもしれない、と思い始めました。

    友人がチーイリチャーを食べたのは、沖縄の金武(きん)という町にある、1966年創業の「久松食堂」という老舗の食堂だそうです。
    チーイリチャーには豚の血を使ったものとヤギの血を使ったものがあり、金武で主に食べられているのは豚の血の方だそうです。味だけでなく栄養面も良いようで、ネットで見つけた visit kintown というサイトに下記のような記述がありました。

    チーイリチャーは、滋養強壮の食べ物であり、栄養的にはタンパク質、鉄、銅、亜鉛など増血に必要なミネラルを多く含んでいます。ですから、貧血改善、貧血予防の食事として理想的な食事というわけです。また、肉から出る油もとてもいい油で、体の乾燥を防ぐ効果があります。

    (「visit kintown」より引用)

    でもよく考えたら、子ども時代も私がいた地域では、私を含め信者さんたちはレバーを食べていましたし、ネットで見つけたある元信者さんの体験談によると、ユッケや馬刺しも普通に食べていたとあったので、今さらそんなに気合いを入れて挑戦するほどのことではないのかもしれませんが…(^^; 私も、ユッケと馬刺しも大人になってから食べたことがありますし…。

    それでもやっぱり、いつかチーイリチャーをぜひ食べてみたいと思います。

    エホバの証人の幹部(統治体)の方々にはこのチーイリチャーを食べて美味しく感じて、早くあのばかばかしい輸血禁止の教えを廃止してほしいです。

  • TBSテレビ「あさチャン!」2018年11月7日放送のグアテマラでの事件報道について

    TBSテレビ「あさチャン!」2018年11月7日放送のグアテマラでの事件報道について

    グアテマラで布教活動をおこなっていたエホバの証人の信者が殺害された事件について

    毎週月曜から金曜の朝5:25から放送されているTBSテレビの番組「あさチャン!」で、本日、2018年11月7日水曜の放送で、上記のブログで紹介した、グアテマラで布教活動をしていたエホバの証人女性が殺傷された事件について取り上げられていました。

    同番組では約5分間、この事件について取り上げられていましたが、3年前に脱会した元信者さんとして、今年「カルト宗教信じてました。」を出版された「たもさん」さんがインタビューに応じていました。(番組内では、お名前は伏せられていました)

    番組が始まる数時間前に、「たもさん」さんがブログ記事にて「朝お時間あれば見てください」と告知してくださっていたので、私も観ることができたのですが、エホバの証人の海外の布教活動について「強制はされない。みんな自ら行っているんです」と答えた「たもさん」さんの言葉を聞いて、私は「あれ?本当は一番言いたいことはそこではないんじゃないのかな?言葉をカットされてしまったのかな?」と違和感を感じていたのですが、放送終了後にアップされた記事を見て、やはりそうだったんだと分かりました。

    この件に関する「たもさん」さんの記事はこちらです。

    また番組で「エホバの証人広報」のコメントとして流された全文は以下の通りです。

    「エホバの証人」は命の大切さと安全の重要性を高く評価しており、世界中どこでも個人として犯罪から身を守るために日々努力を払っています。何よりも被害者のご家族の上に慰めと支えがあるよう心から願っておりできるだけのことを行いたいと思っております。

    これまで組織は信者たちに、信者の子どもたちに対して虐待に相当することを行うよう指示を出してきました。また、性犯罪者を組織的に匿ったり、証拠隠滅をしてきていますので、上記の言葉には白々しさを感じました。

    (詳しくは過去記事「ものみの塔による子どもたちへの虐待・人権侵害について」をご参照ください。「ものみの塔」とはエホバの証人の宗教法人組織登録名です)

    また、これだけ凄惨な事件が起きても、エホバの証人側は公式サイトでも事件について触れていませんし、現役の信者さんの情報によると、信者さんたちの集まりでも取り上げられていないようです。(参考:『緊急速報』のレベルではないのかい?)やはり、エホバの教えは、人々の心から「自然の情愛」を奪うのだと改めて感じました。

    今回日本の地上波のニュース番組で、グアテマラで布教活動をしていたエホバの証人が殺害された事件が、宗教名を公表して取り上げられたことは、時代が変わってきたんだなと感じています。

    どうかものみの塔の被害者がこれ以上増えないことを願っています。

  • グアテマラで布教活動をおこなっていたエホバの証人の信者が殺害された事件について

    グアテマラで布教活動をおこなっていたエホバの証人の信者が殺害された事件について

    すでにご存知の方も多いと思いますが、今月4日、グアテマラで布教活動を行っていたエホバの証人の日本人の若い女性信者たちが襲われ1人が死亡、1人が大けがをして病院に入院して手当てを受けている、という報道がありました。
    元エホバの証人2世の私は、このニュースを知って複雑な気持ちになりました。

    すでに多くの方の注目を集めている同事件については様々な意見があるようですが、今回の事件の被害者の方々は本当に不幸だったと思います。

    「自己責任だ」という意見もあるかもしれませんが、もしも被害者のお二人が、私のような育てられ方をされたエホバの証人2世信者だったとしたら、「危険な地域では布教活動はしない」という判断を下すのは難しかったのではないかなと思います。

    私の場合は過去記事でも書きました通り、生まれた時にはすでに母が信者だったため、乳児の頃からエホバの証人の集会、大会、布教活動に参加させられており、家でも移動中の車内でも毎日のように宗教教育が行われていたため、「間もなく来るハルマゲドンでエホバの証人以外の人類はエホバによって抹殺される。人類を救うために布教活動をしなければいけない」という教えが染み込んでいました。

    子ども時代は、エホバの証人(ものみの塔)の教えを聞かされない日はほぼありませんでした。熱心なエホバの証人の子どもとして生まれてしまった私には、エホバの証人の教育を拒否、抵抗することは不可能でした。

    2000年に脱会に成功しましたが、脱会から18年が経過した現在でも、信者時代の考え方、恐怖心が残っており、エホバの証人問題を考え始めると、どうしても気持ちが落ち込んでしまいます。

    このホームページを運営し始めてからも、子ども時代の恐怖がよみがえり、悪夢で苦しむことがありました。教団によって苦しんでいる人たちの実情を知るほどに「エホバの証人の子どもたちを助けるために、どうして今まで行動を起こさなかったのか」と自分を責めてしまうため、ある幼馴染からは「もうホームページはやめてほしい。落ち方がひどいから見ていられない。一人の女性として普通の幸せを味わってほしい。心が強い人だったらできるかもしれないけど、真彩ちゃんの場合は弱すぎて無理だと思う」と言われたこともあるほどひどく落ち込んだこともありました。エホバの証人の教育は、親の洗脳度合いや子どもの性格などにもよりますが、それほどまでに強く長く影響を与えるものなのです。

    自分自身が体験してきたことから考えても、この事件の被害者がもしエホバの証人2世(または3世)だった場合は「自己責任」という言葉では済まされないのではないかと思います。

    特に、エホバの証人に指示を出す幹部たち(「統治体」と呼ばれています)は安全な場所にいながら、信者たちには「地の果てまで」布教をするように教え、危険地帯に行くことをもいとわない姿勢を称賛していることに疑問を感じます。

    例えば、エホバの証人の公式ホームページには「全世界で収穫を行なう福音宣明者たち」と題するページの中で下記のように書かれてます。(教団の公式ホームページですので、不快に感じる方はクリックしないことをお薦めします)

    人間の中で最も偉大な福音宣明者であったイエス・キリストは,1世紀に一つの組織を発足させ,その組織は「地の果てまで」福音を宣明しました。またイエスは,この時代においても同様の福音宣明の業がなされることをあらかじめ述べておられました。現在それを行なっている組織はエホバの証人で構成されており,エホバの証人は210の国や地域で急いで熱心に神の王国の良いたよりを宣べ伝えています。

    上記に続いて「エホバの証人の宣べ伝え教える業から益を受けた人たちを幾人か紹介しましょう」とメキシコ、インド、ベルギー、ポルトガル、タイで信者が布教活動を行った結果、現地で新たな信者を獲得したことが述べられています。

    また、ケニアで起きた出来事として、あるギャングの首領が裁判を待つため刑務所に監禁された時に、以前にエホバの証人が自分の家に何度も来たことを思い出しエホバの名前を呼んで祈り、自分の罪を認めたところ、比較的軽い刑を言い渡され、そのうちに突然刑期が半分に減り、釈放されてから信者になった、という話が載っていました。そのページの締めくくりの言葉は以下です。

    以上の例は,エホバの証人が「地の果てまで」福音を宣明する使命と責任をどのように果たしているかを示す,ごくわずかの例にすぎません。こうした経験は実際には無数にあるのです。では,エホバの証人が今日における真の福音宣明者であることをあなたは疑いますか。

    上記のように、エホバの証人の幹部たちは「自分たちは信者たちに強制はしていない、信者たちが個人的判断でやっているだけだ」と言い逃れができる書き方をしています。実際、今回の事件を受けてもこのような報道がなされています。

    2人が活動していた宗教団体の中米の担当者はNHKの取材に対し、「2人は3年前、グアテマラの人たちに聖書を知ってもらうためボランティアとして現地に住み始めた。2人とも自費で活動していた。悲惨な事件に巻き込まれたことが残念でならない」と答えています。

    (NHK NEWS WEB「20代日本人女性1人殺害 1人重傷 グアテマラ 家に強盗か」より引用)

    今回の事件で亡くなられた木本結梨香(キモト・ユリカ)さんは、教義上は「復活という希望がある。楽園で会える」ということになるのでしょうが、教団からすでに脱会した私としてはとてもいたたまれません。フルート奏者として将来があったとの情報も見ましたが、とても残念です。

    布教先のグアテマラで26歳という若さで命を落とした木本結梨香さんのご冥福をお祈りすると共に、大けがを負い入院をしているという茂呂澤(モロサワ)ちえさんの一刻も早いご回復をお祈り申し上げます。

    川島真彩

  • 本人が気付いていない障害を指摘する場合に考慮してほしいこと

    本人が気付いていない障害を指摘する場合に考慮してほしいこと

    友人から発達障害を指摘されて

    昨年、友人の一人から「発達障害だと思う」と伝えられて病院を受診し、自分に発達障害の要素があることを知って約1年になります。その友人は「真彩ちゃんのために、伝えずにはいられなかった」と言っていました。

    発達障害と言われて、子どもの頃からのことを思い返すと腑に落ちるところがありました。
    私は、エホバの証人になったがゆえに上層部からの指示を盲信してしまった母親から虐待を受けて育ちました。
    大人になってからも続く自分の様々な症状の理由がいまいち分かりませんでしたが、検査の結果、お医者様から「発達障害の傾向がみられるけど、虐待のせいでそれが目立ってしまうようになった感じです。色々気にしすぎる点は、虐待によるトラウマのほうが影響が大きいでしょう」と説明を受けました。

    障害を伝えられるプラス面

    障害を指摘されて、色々なことがうまくできない理由が分かってすっきりしたという点はプラスだったかなと思っています。
    受診後、障害をプラスとして工夫・対応を考えて生きていこうと前向きになったのも事実です。

    障害を伝えられるマイナス面

    私はアップダウンが激しいため、元気な時の私を知っている人は「まさかそこまでは落ちないだろう」と思うかもしれません。落ちている状態でも、傍目にはそれほどひどいようには見えないようなので、ただ生きていくのにどれほど苦労しているのかを周囲の人に理解してもらうのは難しいのです。

    不安になりやすく思い込みの激しい私にとってはマイナス面のほうが大きかったと思います。相貌失認の症状も悪化してしまい、昨年から今年にかけては、自分の顔を鏡で見ても、誰なのか分からないことが数回ありました。

    色々本を読んで対策を取っていこう、前向きにとらえていこうとしていますが、落ち始めると普段できていることができなくなり、本を読んでもほとんど頭に入ってこなくなってしまいます。

    かなり前に発達障害関係の本を読んで、色々と思い当たることもあり、自分から「少し発達障害の傾向があるかもしれない」と人に伝えたこともあったような気がしますが、自分から言うのと、人から指摘されるのとではダメージが全く違います。

    本人が気付いていない障害を指摘する場合に考慮してほしいと思ったこと

    実は、もう1人私の症状に気が付いていた方がいらっしゃいました。その方は気付いていても発達障害に関しては一切触れずに、うまく仕事をしたり社会で生きていくことができるようアドバイスをしてくれていました。

    気付いていても発達障害に関して触れなかったのは、なにかとうまくいかない中で工夫しながら生活しようとしている私に、「障害」という一言が与える影響を心配していたからとのことでした。
    友人から障害を指摘された私にその方が心配していた通りのことが起きてしまったため「責任を取ることもできないのに、その友人の方は配慮がないと思います。」と話していました。

    子どもの頃から死にたい気持ちと戦ってきた私のような人の場合は、「障害」という一言はマイナス面のほうが大きくなってしまうことがあることを知っておいてほしいと願います。

    もちろん、障害を自分で認識することで、生活や仕事上でトラブルを回避するような工夫や対応を考えることができるので、障害を認識することは大事だと思います。ただ、伝える際には相手がどの程度ショックに耐えられるのか、また伝えなくても工夫して生活していけているのかをタイミングも含めて慎重に見極める必要があると、自分自身に起きたことから感じました。

    発達障害と診断された方へ

    発達障害を認識されたら一人で悩まずぜひお医者様や専門家に相談してほしいと思います。
    また以下のように、最近は子どもだけでなく大人の発達障害の方が、社会の中で生きやすくする工夫について書かれている書籍が多く出ていますので、そういったものから自分にあった工夫を取り入れて少しでも生きやすくなって欲しいと願います。私もいろいろ工夫して前向きに生きていきたいと思います。

  • 夜の街をさまよう少女のための巡回バス『Tsubomi Cafe』

    夜の街をさまよう少女のための巡回バス『Tsubomi Cafe』

    ヤフーニュースで、夜の街をさまよう女子中高生らとつながるための夜間巡回バス『Tsubomi Cafe』について知りましたので、こちらでもご紹介させていただきます。

    10月17日よりスタートする、10代無料の夜カフェ『Tsubomi Cafe』。

    都内の繁華街に駐車し、無料で食事を出したり相談にのったりして、必要な支援につなげていく。
    (中略)バスの周囲にはテントを張り、椅子とテーブルも置く。車内では、歯ブラシや化粧品などがもらえる。フードバンクと連携し、食事や飲み物、衣類の提供もあり、スマートフォンの充電も可能だ。必要があれば病院に同行したり、宿泊先を確保したりする。
    ヤフーニュースより引用

    今後の詳しい開催予定については上記の『Tsubomi Cafe』のサイトをご覧ください。
    なお、中高生、10代の方以外の参加や見学はできないそうですので、ご注意ください。

    すべての少女が 「衣食住」と「関係性」を持ち、困難を抱える少女が搾取や暴力に行き着かなくてよい社会を目指して活動しているという一般社団法人Colaboが、こちらのTsubomi Cafeを運営しているそうです。

     

  • 9月29日㈯にAbemaTVに元エホバの証人2世の方が出演されます

    9月29日㈯にAbemaTVに元エホバの証人2世の方が出演されます

    今月29日土曜にAbemaTVに、元エホバの証人2世の方々が出演されます。
    2016年1月に手記『解毒』を出版された坂根真実さんと、今年5月にコミック『カルト宗教信じてました。』を出版された「たもさん」さんが出演されるそうです。
    すでにご存知の方も多いと思いますが、坂根さんご本人からご連絡をいただきましたので、こちらでもご紹介させていただきます。

    • 番組名: AbemaTV「Wの悲喜劇」 #54 ワタシ、自分を見失ってました
    • 司会者: SHELLYさん
    • 放送日: 9月29日(土)23~24時
    • 再放送: 9月30日(日)17~18時、26~27時(見逃しても一年間はバックナンバーに保管されるため視聴可能)

    視聴は以下より(アプリでも視聴できます)

    Wの悲喜劇

    上記、坂根真実さんと「たもさん」さんの告知記事を参考にさせていただきました。
    坂根さんの告知記事はこちらです。
    https://ameblo.jp/ynm0617/entry-12401745722.html
    「たもさん」さんの告知記事はこちらです。
    https://ameblo.jp/kammile/entry-12404412521.html

    (2018年9月12日加筆修正しました)

  • ときには人を巻き込んで助けてもらう

    ときには人を巻き込んで助けてもらう

    最近、1週間ほど入院していました。おかげさまで現在は退院して順調に回復しています。
    入院中にちょっと困ったことに遭遇してしまったので、そのときのことや、そのことから学んだことを自戒の意を込めて記事にします。

    談話室で、ある男性に話しかけられる

    入院して最初の頃は、病院のベッドの上で寝ていましたが、ある程度体調が回復してきてからは、私はその病院にある談話室で過ごすようになりました。

    そこで、私よりかなり年上の入院患者男性Aさんから話しかけられ、初めのうちは世間話や話題になっているニュースについておしゃべりをしていました。

    ほとんどAさんが一方的に話していたのですが、幅広い知識を持ったAさんの話は興味深く、「特に何もすることがない入院生活で、こうやって人生の先輩の話を聞くのもいいかなあ。話を集中して聞く練習になるし…」と私は一生懸命話を聞いていました。

    次第に話がおかしな方向へ…

    ところが毎日顔を合わせるうちに、次第に話の内容がAさんのこれまでの業績と、これからやるつもりの事業についての話になっていきました。さらに、「自分は霊と交信できるから、何でも分かってしまう。これから自分はとても有名になる」「うちの株を買わないか?」という話になっていき、私は「???」と思うようになりました。

    ただ、Aさんの話はどんどん熱を帯びていき、話したくてたまらない様子だったので、「ここで席を立ったら悪いかなあ…」と私はそのまま席を立たずに、少し頭がくらくらになりながらも話を聞き続けていました。

    普段、元気な時に駅前や路上で「?」と思う人に話しかけられた場合には、簡単に断ることができるのですが、体調が悪い時に、最初は普通の話で打ち解けていた人と、予想していなかった話題になっていってしまった際には断るのが難しかったです。

    「もし本当になんでも分かるのなら、私が迷惑がっていることも分かるはずなのになあ…」と思いながらも、「でも実績がある方だし、もし今話している事業計画(事業の内容自体は賛同できる内容でした)が将来本当に実現したら素晴らしいから、応援する意味でも聞いておいたほうが良いのかなあ…」と迷いながら、席を立つタイミングを逃していました。

    看護師さんに相談することに

    連日で話を聞かされたある日、またAさんに言われるがままに翌日も談話室で会う約束をしてしまったのですが、私は夜中になってから「あれ?この状態はいつまで続くんだろう…?」と不安になりお腹が痛くなってきたため、看護師さんに事の経緯を説明して、話がおかしな方向に行かないよう助けてもらうことにしました。

    翌日、私が機関銃のようなAさんの話を聞いているところに、看護師さんが「あら、今朝退院したAさんじゃない!どこかで見た顔だと思ったら!」と自然に会話に入ってくれました。

    そのままAさんは私達に「私は開発霊媒師で、、、」ということなど熱く語ります。その途中で、看護師さんが私に「あれ?時間大丈夫だっけ?」と話を振ってくれ、「あ、もう行かなきゃいけないので。わざわざありがとうございました」と言う私の背中を看護師さんが押してくださり、スムーズに退出することができました。

    後から、看護師さんがいらして「体調悪い人に難しい話をしないでって釘刺しといたから」とAさんにやんわりと注意をしてくださったことをお聞きし、無事にAさんとの連日の会話に終止符を打つことができたんだなと安堵しました。

    ときには人を巻き込んで助けてもらうことの必要性

    最初打ち解けて話をしていた人との会話がおかしな方向に行った時、私は「今さら席を立つのは悪いなあ…」となかなか断ることができない性格(&とろくて、席を立つタイミングを逃す)なのですが、流れに任せているとますます断りづらくなってしまうということを学びました。

    また、どうしようもなくなってしまった時には、信頼できる人に間に入ってもらうことの大切さを学びました。面倒事に巻き込んでしまい申し訳ないなぁと、つい自分だけで抱え込んでしまいがちですが、早めにおおごとになる前に間に入ってもらった方が、結局周りに迷惑をかける度合いが低いということを経験しました。

    いろいろな方に聞いた話では、病院にはそうやって体調が悪く落ち込んでいる人を狙って、宗教の話とか怪しい話をしてくる人がよくいるのだそうです。病院側も気を付けてくれていますが、自分でもしっかりと断る勇気を持っていなければいけないですね…(>_<)

    おまけ…
    入院中に迎えた「土用の丑の日」に出された食事に添えられていた、うちわの折り紙です☆
    まさか病院でうなぎが出されるとは!!数年ぶりのうなぎだ~!!わ~い!!とびっくり&折り紙まで添えてくださる心遣いが嬉しかったです(*^^*)(嬉しすぎて食事はすぐに食べてしまったので、うなぎの写真はありません(^^;)

  • 登録制のアルバイトで働きながら感じていること

    登録制のアルバイトで働きながら感じていること

    最近、大手求人サイトから、登録制のアルバイト数社に応募してみました。
    登録制のアルバイトは、かなり前にも数社登録していたことがあり、その時にチラシ配りのアルバイトを長くやっていたので、「また登録制のアルバイトなら、スケジューリングがしやすいかな」と思い、久しぶりに再開することにしました。

    今回は、過去も含めてアルバイトを経験して感じたことを徒然と書いてみようと思います。あまりオチはないです…(^^;

    求人サイトに記載されている時給と、実際の時給は異なることがあることを知る

    今回、複数の求人サイトから、複数の会社に応募し、面接を受けて登録しましたが、そのうちの2社で、求人サイトに記載されていた時給よりも時給が低い案件ばかりが現在募集中の仕事として紹介されており、この事実は、実際に面接を受けてその会社に登録するまで、分からなかったです。自分の勘違いかと思って、求人時に提示されていた時給と、実際に紹介される仕事の時給を書き出してみましたが、やはり相違がありました。

    私はこれまで、スーパーマーケット(開店前の品出し)や、テーマパーク、飲食店、映画館などでアルバイトをしたことがありますが、すべて求人広告通りの時給だったので、ショックを受けました。

    過去に登録制のアルバイトに登録していた時も、たしか求人広告通りの時給だったと思うので、人手不足と言われている昨今は時給を偽らないと人が集まらないのかなあと思いました。でも、採用の時に実際の時給が違うとなったら、人手不足だけにみんな他の会社に行ってしまうでしょう。ひょっとして募集している会社は、きっぱりと断れなくて流されやすい人がひっかかればいいや、と思っているのかもしれません。

    人に流されやすいと友人に言われたこともあるので、自分をしっかりと持って、必要なときは毅然とした対応をしなければ自分を守れないと思いました。

    初めて試食販売の仕事をしました

    先日、登録制のアルバイトで初めて試食販売をしました。
    スーパーでフルーツをお客さんに試食してもらったのですが、当たり前なのですがやはり試食をしてもらえたら嬉しい、買ってもらえたらもっと嬉しい、ということが分かりました…(^^;

    私はこれまで、買うかどうか分からないのに試食をするのは申し訳ないなぁと思い試食はあまりしなかったのですが、試食販売をされる方の気持ちが分かったので、これからは買ってもいいかなと思えるものや販売員さんの感じが良い場合は試食して、美味しかったら販売員さんを応援する気持ちで買ってみようかなと思います。

    当日は8時間勤務(内1時間休憩、ただし30分前到着)だったのですが、私はスーパーの建物の中で迷ってしまい(複数の店舗が入るビルだったため、控室から店内に戻るルートが分からなくなりました)、バタバタと走り回って、ヘトヘトになりました…(>_<)

    私は人の顔を認識することに、いつも一番エネルギーを使います。
    朝、仕事の指示をくださった現場の責任者の方がどの方なのかすぐに分からなくなってしまい、「帰りにどの方に声をかけたらいいんだろう?」と8時間以上悩んでいました。お店のスタッフが近くを通る度に、「この方だったかなぁ…?うーん、似てるような、違うような…」と考えていました。スーパーは働いている方の人数が多いのと服装が似ているので、私にとってはそこで働くのは大変でした…。

    過去にチラシ配りのアルバイトをしていた時に思ったこと

    かなり昔、登録制のアルバイトでやったことがある仕事は、パン工場勤務、葬儀の受付、お寿司屋さんのチラシのポスティング、コンタクトレンズ屋さんのチラシ配りなのですが、この中で一番長くやったのは、コンタクトレンズ屋さんのチラシ配りでした。

    当時、コンタクトレンズ屋さんのチラシ配りに関しては、A社とB社の2社に登録をしていました。
    どちらの会社も、コンタクトレンズ屋さんのチラシを配る(クライアント先である、コンタクトレンズ屋さんに行ってチラシをもらい、店舗前で配る)という、業務内容は全く同じものだったのですが、A社よりもB社のほうが時給が少し高かったので、まずはB社の案件に申し込み、働くことにしました。

    B社での仕事のやり方は、1時間ごとに配らなければならないチラシの枚数が決まっており、もし配れなかった場合にはその都度B社に電話をしなければいけませんでした。
    かなり無理のある枚数設定だったと思いますが、最初の1時間で規定の枚数が配れなかったため、B社に電話をしたところ「君みたいに仕事ができない人は初めてだ」と言われショックを受けました。社長らしきその人物からの言葉に傷付いたので、すぐにB社は辞め、A社のほうで働くことにしました。

    A社のほうも1時間ごとに配るチラシの目安があり、配れなかった場合は同じくA社に電話をする、という決まりだったのですが、A社の場合は電話をしても「分かりました。引き続き元気にがんばってください」と言われるだけだったので長く働くことができました。

    私はいつも真剣に仕事をしていたので、コンタクトレンズのお店の方からはよく「一生懸命笑顔でがんばってくれてありがとう!またよろしく頼むね!」と言われることが多く、アルバイトを辞めてからもコンタクトレンズを買う時には、自然とA社のクライアント先のほうのコンタクトレンズ屋さんに行っていました。

    この経験から、もしも今後私が人を雇うようになっても、人をバカにするようなことは決してしないようにしようと思います。(ちなみにA社でアルバイトをしている時、バイト仲間にB社での出来事を話したら、「ああ、あの会社ね。私も前、同じことを言われて辞めたよ」とのことだったので、色んな人に同じことを言う会社だった、ということが分かりました)

    派遣スタッフの人を大切に扱う大切さ

    コンタクトレンズ屋さんも、今回試食販売でお世話になったスーパーも、普段はお客さんとして利用するお店です。

    最近数回行っているあるお店の女性店長さんは毒舌な方で、「ああ、このお店はちょっときついなあ…」と最初は感じていました。
    でも私はとにかくどんな人にも丁寧に接するように心がけているので、その店長さんにも誠意を持って接し続けていたところ、次第に身の上話をしてくれるようになり、親近感を持つようになりました。

    大変な過去を持った方だったので、私は「そっかあ…、だから自分を守るために強がっているのかなあ」と思えるようになりました。(だからといって、人の悪口を言うことはやめてほしいのですが…(^^;)
    今は、私に対しては親切に接してくれるようになりました。

    「どうせ一回とか数回しか会わないんだから」と派遣スタッフを雑に扱うよりも、人として誠意を持って接していれば、いずれそのお店の評判は世間に広まり、そのお店の業績にも影響してくると思います。
    チラシ配りなどは、「誰にでもできる仕事」として下に見られがちかもしれませんが、働いているほうは、しっかりと周りを観察していること、様々なことを感じているということを知ってもらえたらと思います。

  • 美容モニターのアルバイトに応募してみたら・・・

    美容モニターのアルバイトに応募してみたら・・・

    大手求人サイトから、美容モニターのアルバイトに応募してみました

    先日、私は大手の求人サイトに掲載されていたA会社の、美容系モニターのアルバイトに応募し説明会に参加してきました。
    説明会に参加して、これから美容系モニターへの応募を考えている方のために、気をつけるべき事を伝えたいと感じましたので、今回の体験を報告しようと思います。

    コスメやエステ、健康食品などを試して感想を送るだけ、しかも「自己負担があるモニターは現金で前払い」「1商品あたり報酬例1,000~5,000円」となっていたので、「そんなに美味しい話があるのかなあ?でも大手の求人サイトに載っているんだから、大丈夫かな」と思いながら応募しました。

    説明会の様子

    応募後、間もなくA会社から説明会の案内メールが来たため、説明会参加の予約をし、当日説明会会場へ。
    会場はお洒落な場所にあり、室内も明るくて、女性スタッフ2名が司会進行されていたのですが、お二人そろって美しい方でした。

    入り口で「本日はA社とB社、どちらの会社に応募されましたか?」と聞かれ、「A社です」と答えると、二つあるテーブルのうちの片方へ案内されました。B社というのは、同じく大手求人サイトに掲載されていた会社名で、私は今回アルバイトに応募する時にB社も応募しようか迷っていたのですが、説明会に参加して初めて両社がグループ会社か提携している会社であることを知りました。

    私を含め10人前後の応募者が揃い説明会の開始時間になると、「本日はA社とB社の合同説明会にお越しいただきありがとうございます」との挨拶から始まり、仕事の案件一覧が載った紙などが配られました。

    司会者「ところで皆さんは、日本人女性は美容代に1か月あたりどのくらいお金を使っていると思いますか?(参加者名が載った紙を見ながら)はい、では○○さん、どの位だと思いますか?」
    指名された参加者「えーっと、〇円位でしょうか?」
    司会者「近いですね!実は一か月あたり、約3万円なんです。でも本日、こちらの案件すべてにご応募いただくと、5万○千円(正確な金額は記憶が不確かです)も節約できてしまうんです!」

    美容系以外にクレジットカード作成も求められることに

    ここまでですと、ただの良いバイトなのですが、案件一覧を見ると、脱毛サロン、健康食品、化粧品に混じって、クレジットカード作成というのが3件も。さらに「保険会社の合同説明会で説明を聞く(保険会社勤務者は対象外)」という案件までありました。

    司会者「では、こちらのサイト(A社とは別会社が運営する美容モニターサイトでした)に登録していただき、ログインしてください。ログインしたら、すでに持っているカード、行ったことのあるお店、使ったことのある化粧品以外はすべて応募してください。」
    参加者の一人「あのー、全部応募しないといけないですか?好きな物だけではだめですか?」
    司会者「仕事としてやっていただくので、お願いします。もしどうしても応募できない案件がある場合は、その理由をお聞かせください」

    決して威圧的な言い方ではなかったのですが、私は「美容モニターとして応募したのに、なんでクレジットカードを3枚も作らなきゃいけないんだ?」と疑問に思い始めました。
    それぞれのモニター報酬を見ると、化粧品や健康食品は、報酬から商品代金を差し引いた金額は一件につき100円にしかならず、クレジットカードを作った場合にはカード1枚につき報酬は2,000円でした。

    「これはなんか変だなあ。入社お祝い金として、〇件申し込めば、〇円もらえると書いてあるけど、これは入社というより、ただモニターサイトに登録して応募するだけの話なのに…。あえて『入社』という言葉を用いて、応募しなくてはいけないような感じを出しているのかなあ」と思い、この美容モニターのアルバイトは辞めることにしました。

    会社の口コミを検索してみました

    もし、この美容モニターのアルバイトをやっていたらどうなっていたのかなと思い、今回の会社や、登録した美容モニターサイトのクチコミをネットで検索してみました。

    すると「きちんとレポートを書いたのに非承認となり、お金が払い込まれない」「期日になってもお金が振り込まれず、問い合わせをしても答えてもらえない」というクチコミが多く見られました。やはり、このアルバイトはやらなくて良かったです…(^^;

    友人からのアドバイス

    インターネット上で商品やサービスを紹介して、その広告を表示し、その広告から申込みがあった場合に報酬を受け取ることができる仕組みをアフィリエイトといいます。当サイトでもサーバー代の足しにと広告を貼っていますが、報酬が数円、数十円の世界です。

    そういった仕組みに詳しい友人から聞いた話では、クレジットカード入会の報酬は桁が違って万単位になるのはざらにあるようです。
    この友人が推測する、今回のモニターアルバイトの仕組みについていろいろ聞きました。

    「恐らくアフィリエイトの仕組みを使って、1件万単位の報酬に対して2,000円でバイトを集めてきてその会社のサイトで登録させているんでしょう」

    「よく、インターネット上で様々なクレジットカードの会費や特典などを比較した記事を目にすることがあるかと思います。そもそもアフィリエイトとは、こういった読者が知りたいことについて記事を書くことで読者を集め、対象の商品の宣伝になり報酬をもらうというものです。モニターアルバイトのこのやり方は、アフィリエイトの趣旨とも違ってきますね」

    「金融機関が融資をする際にその人の財務状況を参照する個人信用情報機関というのがあります。
    カードを作る際には、その個人信用情報機関にカードを申し込んだことやカードを作ったという履歴が記録されます。履歴が残って即座にどうということはないですが、あまり多く作ったり、今回のように一度に3枚作ったりすると、将来、自動車ローンや住宅ローンを申し込んだ際に金融機関の審査担当からはリスクの高い人というような印象を持たれる可能性はありますね」

    「バイトには個人信用情報に記録されることは説明しないで利益を持っていく、社会の仕組みを知らない人を搾取する会社があるということですね。こういった会社に搾取されないようにするには、社会の仕組みに興味を持つという姿勢が大事だと思います」

    私は知らなかったことが多いので、覚えておこうと思います。

    モニターのアルバイトについて感じたこと

    モニターサイトでも、きちんと運営されているところもあるようですが、今回の体験から、クチコミなどの情報をしっかり検索してからモニターに応募したほうが良いと感じました。

    説明会のその場でモニター応募やクレジットカード申込みをさせられそうになった場合、よくよく考えて納得してから申込むべきと感じました。もし、内容に納得できない場合には、周りの雰囲気に流されず、しっかりと断るべきだと思います。

    そして、知識が無いせいで搾取されないよう、常に社会の仕組みに興味を持つということをしていきたいと思いました。

    なお、「雇用主が給料を支払ってくれない」などの労働問題に関する相談ができるところとして、厚生労働省のホームページに「総合労働相談コーナーのご案内」がありましたので、リンクを貼らせていただきます。

  • 高騰する大学の授業料に対応「学び方の形」が変化

    高騰する大学の授業料に対応「学び方の形」が変化

    先日(2018年7月4日)放送のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、大学での学び方が変化していることが取り上げられていたので、ご紹介させていただきます。

    番組では、大学の授業料が値上がりを続けていること、今では大学生の2人に1人が奨学金を受給しているということが述べられ、そのような中で、学費をできるだけ低く抑えながら学ぶことができるスタイルが出始めていることが紹介されていました。番組ではそのような取り組みを始めた二つの大学が紹介されていました。

    東洋大学の「独立自活」支援推薦入試

    一つ目に紹介されていたのは「東洋大学」です。

    東洋大学では学生の「独立自活」を支援する推薦入試を実施しています。合格すると、昼は大学職員として働きながら、夜間部の学生として学ぶことができます。東洋大学の加藤入試部長は「学ぶ場はお金を持っている人だけでなく、いろいろな人に提供するのが使命」と語ります。
    WBS公式ホームページより引用)

    働きながら学びたい人を応援するこの新しい奨学金制度は、2014年度入試よりスタートしたそうです。
    東洋大学の「独立自活」支援推薦入試の公式ページはこちらです。

    4年間の学費が62万円の東京通信大学

    そして二つ目は、今年4月に開学した「東京通信大学」です。
    東京通信大学では、ほとんどの講義をスマホやパソコンなどの端末で受講でき、通学不要で大学卒業資格<学士>も取得でき、4年間の学費は62万円だそうです。授業はすべて15分程度の動画で配信されるため、家事や仕事の合間を縫って学ばれる方も多いようです。
    出願や大学に関する質問もWebサイトで受け付けているそうです。
    また、学長の村岡洋一先生を取材した記事を見つけましたので、以下にリンクを貼らせていただきます。

    大学で学びたいと願う人が、学べるチャンスがこれからも増えるといいなと思います。

    特に、JW2世の方など、家庭の事情で大学進学を諦めていた人にとって、こういった大学のありようの変化は望ましい事だと思いました。

  • 人の辛さは、見た目では分からない

    人の辛さは、見た目では分からない

    もう何年も前のことになりますが、ひょんなことから、私よりかなり年上の女性Aさん(JWとは無関係の方です)と知り合い、よく一緒にご飯に行っていました。

    Aさんは実年齢よりも10歳以上若く見えるとても綺麗な方でした。でもAさんは、とてもお辛い経験をされていて、長い間落ち込んでいると語られていました。
    一緒にご飯に行く約束をしても、当日になって「どうしてもまだ家を出られないから、待ち合わせ時間を遅らせてほしい」と連絡がくることがあり、また会って話をしていても、どれほどご自分が辛いかを延々と語られたりすることもありました。

    Aさんは、元気な時にはごく自然に会話を楽しんでいたので、私は「普通、苦しんでいる人というのは、もっとやつれているんじゃないのかなあ。大げさに言っているのかも。現に、今こうやって普通に会話しているんだし…。本当に苦しんでいたら、もっと老け込んでいて、こんなに穏やかな雰囲気を醸し出すことはないんじゃないのかなあ…」と思っていました。

    ところがここ1年ほど、私自身がとても落ちている期間が長く、「人には乗り越えられない試練は与えられないというけれど、もう限界かもしれない…」と思っていました。

    どうしても家を出られず、習い事を何度もキャンセルしたりしていました。電車に乗って、何とか教室まで行こうとしても、電車を降りる頃に体調が悪くなり、開始時間直前にキャンセルしたこともありました。(決してその習い事が嫌いだったわけではなく、行くのを楽しみにしていました)

    外に出られるようになって、久しぶりに教室に行ったところ、先生が私の顔をじっくりと見て、「大丈夫そうね」と安心したようにおっしゃったので、私は「そっかあ。私は辛くても、周りの人たちから見たら、大丈夫そうに見えるのかあ…」と思いました。(まあ、その時にはかなり回復していたということもありますが…)

    Aさんが本当に辛かったんだろうなということは、自分自身が体験をして、ようやく分かりました。
    傍目からは、元気そうに見えても、実際にはすごく苦しんでいる人がいる、とういうことを心に留めておきたいと思います。

  • 世に生を得るは事を成すにあり – 坂本竜馬

    世に生を得るは事を成すにあり – 坂本竜馬

    竜馬のように目的に向かって突き進みたい

    歴史上の人物の中でも特にかっこいいと思うのが坂本竜馬なのですが、竜馬のまっすぐな生き方には女性の私でも惚れてしまいます。
    私はこの一年ほど、色々なことが重なり、低空飛行している期間が長かったのですが、最近、竜馬の下記の言葉が胸に響きました。

    「世に生を得るは事を成すにあり」

    意味:人生には目的がある。人間は、大事な目的を果たすために、生まれてきたのだ。その目的を早く見つけよ。目的に向かって突き進んでこそ、人生は輝くのだ。(木村耕一著 『人生の先達に学ぶまっすぐな生き方』より引用)

    私も竜馬のように目的に向かって突き進みたいところなのですが、なかなかうまく行かず、心が不調になり始めるとただ生きるだけで精一杯になってしまい、夢も忘れてしまいます。

    夢を実現する宝地図

    どうすれば低空飛行の時でも夢を忘れずにいられるか、できるだけ落ちずにいられるかと考えていました。

    そんな折、最近ある方にいただいた本の中で、夢を実現させるために、夢や目標、ビジョンについての写真や文字を1枚のボードに詰め込む「宝地図」を作ることが勧められていました。

    かなり前から宝地図については聞いたことはあったのですが、ネーミングに怪しいイメージを感じたのと(ゴメンナサイm(__)m)、作るのが面倒くさそうな感じだったので、これまで作ったことはありませんでした。
    でも今回ネットで宝地図についての評判や、合う人合わない人についても調べてみたところ「もしかしたらこの方法は自分に合うかも。ちょうど今が作るチャンスかもしれない」と思い、図書館で以下の本を借り参考にしながら作ってみました。

    宝地図を作るということは、以下の意味があるのだそうです。

    『自分の夢を表現した文字や写真』を上手に活用し、『思考力』を高めるツール。文字を書き記すだけでなく、写真や絵というイメージの力を最大限に活用することで、誰でも『夢・目標』という『思考』を、確固とした形で維持することができる。
    (本書前書きより引用)

    本によると2時間位で宝地図はできるそうですが、私は考えることと作業が超スローペースなのと、うちにプリンターがないのでコンビニを10往復位して(不審者…?(^^;)、20時間位かけてようやく完成しました。

    見ていると、本当に夢が実現しそうな気がしてくるので、苦労して作った甲斐があります(*^^*)
    もちろん、ただ眺めるだけではなくて、ここから夢の実現のために計画を立ててスモールステップを積み上げていくのですが、「ゴールから目標を決める」この方法、いいなと思います。まだ始めたばかりなので、いずれ良い報告ができればいいなと思います。

    竜馬はこのような宝地図は作っていませんが、きっと心の中に新しい日本の姿をありありと思い描いていたのだと思います。だからこそ、風雲の中に孤立しても、正義を唱えることができたのだと思います。
    自分を奮い立たせるために、今回作った宝地図の中に竜馬の写真と言葉を入れました。プラス、ウォルト・ディズニーと吉田松陰という豪華顔ぶれで私にエールを送ってくれています(*^^*)
    この宝地図の紙が部屋の壁に貼ってあるだけで、今までよりモチベーションを高く保てそうです♪

    東京にも竜馬の像があります

    品川区に、平成22年に建立された二十歳の竜馬像があることを知り、会いに行ってきました。

    ちょうどここに滞在していた頃の二十歳の竜馬像とのことで、京急本線立会川駅からすぐのところにありました。(住所:品川区東大井2-25-22/北浜川児童遊園)
    この像には平成11年に修復された高知県桂浜の像の金属片が溶かし込んであるそうです。
    (二十歳の龍馬像除幕式に関する品川区の記事はこちらです)

    この像から数百メートルのところに、復元された「浜川砲台」もあるとのことだったので、行こうとしたのですが、この近距離で見事に道に迷いました…。優しい女子高生の方に道を案内していただき、無事にたどり着きました。(女子高生さん、その節はデート中だったにも関わらずご親切にありがとうございましたm(__)m )
    龍馬の江戸滞在中にペリーが来航し、彼は土佐藩臨時御用に徴用され品川海岸で浜川砲台の警備に当たったのだそうです。(住所:東大井2-26-18/新浜川公園)
    (浜川砲台復元完成披露記念式典に関する品川区の記事はこちらです)

    ちなみに竜馬像の所で写真を撮っていた、出張中とおぼしきスーツケースを引いたサラリーマンの方がいらっしゃったのですが、この砲台の所でも再びお見かけしました。竜馬ファン、多いですね(*^^*)
    立会川駅は、品川駅から2駅と近いので、出張中の方にも人気があるようです。


    この倉庫らしい建物の壁に描かれた竜馬の絵が可愛いかったです(*^^*)

  • 週刊誌「AERA」に元エホバの証人2世のインタビュー記事が掲載されました

    週刊誌「AERA」に元エホバの証人2世のインタビュー記事が掲載されました

    本日2018年6月4日発売の週刊誌「AERA 2018年 6/11 増大号」に元エホバの証人2世である女性のインタビュー記事が掲載されました。
    こちらの方は、「ゴン」さんというハンドルネームでブログも書かれています。
    以下のご自身のブログで、AERA掲載にいたるブログを書くことについての考えが綴られておりますので、併せてご覧いただけたら幸いです。

  • また、お菓子を作ってみました。

    また、お菓子を作ってみました。

    立て続けに、お菓子を作ってみました。(まずい。このペースで作ってたら、横に大きくなってしまう…(>_<))
    子どもの頃、実家に『たのしいお菓子―ホームメイド』の本があり、私はその本の中にあった「レアヨーグルトケーキ」を何度か作ったことがあります。

    こちらの本は、ご著者で料理研究家の小林カツ代さん(故人です)の素朴なエッセイと共に、身近な材料でできるお菓子が紹介されており、読んでいると思わずお菓子を作りたくなる本です。(今アマゾンで見たら、プレミアム価格になっていました。きゃあ。)

    作ってみたレアヨーグルトケーキがこちら。
    オーブンがなくても、そして特別な材料がなくてもできてしまう、優しい味わいのケーキです。

    私は子どもの頃、「お母さんは入信前は、お菓子作りをしていたのかなあ…。」と思いながらこの本を眺めていました。
    甘いもの好きのお母さんと、いつか一緒にこのケーキを食べられる日が来たらと願っています。

  • 子ども時代にやってみたかったことをしました

    子ども時代にやってみたかったことをしました

    エホバの証人だった子ども時代、私は自由にお菓子を作ることはできませんでした。教義でお菓子作りが禁止されていたわけではありません。

    信者同士のお茶会やお食事会(「交わり」と呼びます)の時に、各自が食事やおやつを持ち寄ったりしていたのですが、その際に信者たちは手作りのお菓子を持っていくこともありました。そのような時にはうちでも作ることを許されたのですが、信者が集う場に行くこと自体が憂鬱だった私は、「交わり」のために自分で作ったことがあるかどうか記憶がありません。

    うちの場合は、宗教活動とそのための行動(この場合は「交わり」のためのお菓子作り)以外のことをすると、「そんな無駄なことをして!もうすぐハルマゲドンが来るのに、そんなことやっている場合ではないでしょ!」となる(毎回ではありません。母の機嫌次第です)ので、様々なことに罪悪感を持つようになっていきました。

    交わり以外の機会に何度かお菓子を作ったことはありましたが、母は「お菓子は、作るよりも買ったほうが早い。その分奉仕(布教活動)に行ける」という方針だったため、母の怒りに触れないかびくびくしながら作っており、次第に「心臓に悪いのでやめよう」という結論に達してやめました。

    私は小学校の図書館で、「わかったさん」シリーズのお菓子の本を読んだりしながら、「いつか自由にお菓子を作れるようになったらいいなあ…。」と思っていました。

    最近、久しぶりにわかったさんの本を読んで、「そういえば、もう自由の身なんだし(気が付くの遅い!!)、子ども時代に作ってみたかったものを作ろう!」と思い立ち、クレープを作りました。クックパッドのレシピも参考にしながら、生地には豆乳を使ってみました♪
    中身は生クリームとバナナです。

    そういえば、屋台のクレープを買ってもらうのも、夢だったなあ…。(屋台のクレープを食べたいという夢は、自分で働けるようになってから、叶えました(*^^*))

    それにしても、「わかったさん」シリーズの本、懐かしかった…(*^^*)
    姉妹篇の「こまったさん」シリーズも好きでした。

    作っていたら楽しくなってきたので、100均でチョコペンを買って、お絵かき…☆

    私は脱会して18年の年月が経っていますが、友人の観察によると、まだまだ教団の教えやトラウマに囚われているようなので、小さなことでも、本当に自分がやりたいことをできるようになっていきたいと思います。

  • 「ママの推しは教祖様」を読みました

    「ママの推しは教祖様」を読みました

    友人に勧められて、「ママの推しは教祖様」というコミックを読みました。
    ご著者「しまだ」さんの母親がある宗教(宗教を特定できないよう詳細は変えてあるらしいですが、エホバの証人ではないようです)にのめり込み、家族が振り回される話でした。

    画風が明るく、母親や宗教にツッコミを入れながら面白おかしく話が展開していくので、どんどん読み進めて行きましたが、最後の描き下ろしは急に画風が変わり、「実際はこうだったんだろうなあ…」と思わせるものでした。

    新興宗教にはまって、何もかも宗教のフィルターを通してでしか物事を見ることができなくなり、話が通じなくなってしまう母をフラットな視線で見つめ続け、大人となった現在、そのような子ども時代と向き合った「しまだ」さん。暗い過去に引っ張られたくないし、全部ひっくるめたら「ハチャメチャ」の一言で済む話、と書かれていましたが、一番最後のページで胸が締め付けられました。

    私は最初、無料のWEB版を試しに読んでみて、続きが気になったので本を購入しましたが、最後の描き下ろしあっての話だと思ったので、買って良かったです。

    無料のWeb版はこちら。7~10話と12話以降は書籍かKindleにだけ収録されています。

    「これこそが真実!」と心を揺さぶられて入信したり、心の安定を求めて入信したはずだったのに、周りを巻き込むようになり、なかなか宗教に興味を持たない娘に「目覚めてほしい!」と願い、果てには「教祖様」を否定する子どもに暴力…。
    私が入信していた宗教と重なることが多々ありました。また、熱くなりすぎて周りの人に自分が良いと思ったものを強引に勧めるくだりなどは、身につまされました。

    ご著者のツッコミが的を得ていて、共感できる場面が多くありましたが、特に下記の言葉が心に響きました。

    いわゆる「人生の教科書」って人それぞれだ
    誰だってリスペクトしてる人物の作品や言葉 思想の影響は受けるし 熱中しすぎて周りが見えなくなることだってよくある
    ママはそれがたまたま宗教で…それがカルトだっただけ
    何度も言うが宗教が悪いのではない
    ただ「それひとつだけ」を完全に正しいと思い込み 盲目的になることが何よりも恐ろしいと…ママを見る度に思う

    誰にでも、はまるものはあるし、好み、考え方は色々。時には意見の違いで議論になることだってある。でも、他の人の意見も聞けなかったり、自分とは違う価値観を認めないほど盲目的になってはいけないな、と思いました。
    「しまだ」さんは、「せめて自分はそうならないように気をつけたい… ただただ平和に楽しいのが一番いいと私は思うなあ…」と書かれていました。

    私も過去記事『私の好きな言葉「Respect for others」』でも書きました通り、人それぞれがお互いを尊重することが大事だと思います。

    こちらの記事も是非読んでみてください。京都のお坊さんが日本人の宗教観と共に、人それぞれがお互いを尊重することが大事だと語っております。

    最近、宗教体験に関するマンガが次々と出版されていますが、このようなマンガは他の宗教に入信されていた方の体験を知ることができるだけではなく、自分の考え方、言動を振り返ったり、過去と向き合うこと、これからを考えることにも役に立ってくれていると感じています。

  • 最近読んで良かった本

    最近読んで良かった本

    カルト宗教、信じてました。

    5月1日に発売された、たもさんの『カルト宗教、信じてました。』。読んで良かったです。

    エホバとは無関係の方々にもぜひ読んでもらいたいコミックでした。軽快なタッチの絵ですが、ご著者の半生は読む人に大切なメッセージを伝えてくれると思います。

    なぜエホバの証人が「子どもを殺す宗教」と言われることがあるのか、理由が分かると思います。

    以下、他に最近読んで良かった本のご紹介です。(あくまでも私の好みです)

    好奇心を“天職”に変える空想教室

    小学生から大人まで、幅広い世代の方々にお薦めです。

    北海道の田舎の会社で宇宙開発をしている植松努氏。彼は周りから「無理だ」と言われても、失敗を繰り返しながらも工夫を続け、民間での宇宙開発に挑み続けています。

    植松氏の言葉は純朴なのですが、自分の可能性に挑戦するきっかけを与えてくれる、そして壁に突き当たった時に力をくれるような本です。

    「やったことがないことを、やりたがる人。あきらめない人。そして工夫をする人。そういう人がもっと増えればいい。(中略)夢と希望はただ奪わなければいいだけです。あきらめ方を教えなければいいだけです。みなさんがそうするだけで、10年後の社会は変わります」

    なお、植松氏については以下の過去記事でご紹介しておりますので、併せてご覧いただけましたら幸いです。

    新津春子。世界一のおそうじマイスター!

    羽田空港は2013年、2014年、2016年、2017年に「世界で最も清潔な空港」に選ばれましたが、その背後には新津春子さんの大きな貢献があります。

    清掃という仕事に全身全霊で向き合い続け、「国宝級の清掃職人」とまで言われるようになった彼女は、中国生まれで父親は中国残留孤児の日本人、母親は中国人です。一家で日本へ「帰国」した17歳当時は全く日本語が話せず、日本語が話せなくても雇ってもらえたアルバイトは清掃の仕事だけで、それが清掃の仕事の始まりでした。

    中国では日本人ということでいじめを受け、日本では中国人として差別を受けていた新津さん。こちらの本では、清掃業や女性に対する偏見に立ち向かってきた彼女の半生が描かれており、その仕事に対する真剣な姿勢に思わず背筋が伸びました。

    清掃の世界の奥深さも知ることができたと同時に、彼女の細やかな心配りに心が温かくなりました。児童書なので文字が大きめで、小学校高学年向けにふりがな付きなので読みやすいです。大人が読んでも心に響く内容だと思います。(NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』のこちらのページで、動画を観ることができます。)

    番外編

    よく、寝る前には美しいものを見たり、楽しいことを考えながら眠りに就くと良いと言われていますが、私がよく見ているのは富井義夫氏の世界遺産の写真集です。富井氏の親しみやすい解説と共に紹介されている、空気感あふれる写真を眺めていると、自分の中にスペースが作られていく気がします。
    100キロを超える荷物を抱えて移動をされながらの撮影だそうですが、連綿と続く人類の歴史を自宅に居ながらにして感じさせていただき、感謝感謝です。

    同じく、写真家の三井 昌志氏のサイト『たびそら』も好きです。