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  • 元JW2世の手記『解毒』を読んで

    元JW2世の手記『解毒』を読んで

    2016年1月23日に角川書店より、元エホバの証人2世の女性、坂根真実さんの手記『解毒』が出版されました。

    坂根さんのお母様とお姉様が今も現役の信者さんでいらっしゃる状況の中、実名・顔出しで本を出版されるというのは大変な勇気が必要だったことと思います。

    こちらの本で、物心つく前に親の意向でエホバの証人に入信させられた「二世信者」の苦悩や、ご自身の壮絶な体験も隠すことなく書き綴ってくださったこと、DV、2度の離婚、家族との断絶といったどん底の体験をして、アイデンティティを確立していく過程を記してくださったことに感謝申し上げたいと思います。

    私は、生まれた時からエホバの証人のコミュニティにいたこと、洗脳されてしまった親からの虐待を受けても、親の愛を求め続けていたこと、エホバの証人を辞めたいと思いながらも、母を悲しませたくないという想いも持ち続けていて辞めることができなかったこと、自殺しようとしたこと…。『解毒』を読んで、坂根さんとの多くの共通点を見い出しました。

    1985年6月6日に起きた「大ちゃん事件」(詳しくはこちらをご覧ください http://www.jwstudy.com/ja/blood_suzuki_dai/)をきっかけに、日本でもものみの塔の教理と洗脳の恐ろしさが広く知れ渡ることとなりました。それでも今でも入信し、精神を病んでいき、家庭崩壊、自死にまで至る事例は数多くあります。

    何度もハルマゲドンの予言を外し、それに対する謝罪もせず、責任も取らずに悪びれることもなく予言を繰り返し、「間もなく世界の70億人の人類は、ほとんどの人がハルマゲドンで滅ぼされ、たった数百万人のエホバの証人だけが世の終わりを生き残る」などということを説く組織を信じ切る人たち。組織の闇に気が付いても組織を抜け出さない人たち。
    周りの人たちからしたら、このような人たちが数多くいるというのは不思議なことに思えるかもしれませんが、組織による巧妙な策略によってそれが成功してきたことが分かります。

    また、エホバの証人の子どもたちは親と組織に絶対服従の生活を強いられているのですが、その理由を私は今まで友人たちにうまく説明することができませんでした。しかしこの本の帯に記された、次の的確な表現を見たとき、はっとしました。

    ハルマゲドンの教義は、大人たちにとっては入信を急ぐきっかけとなり、子どもたちにとっては、神への恐怖を植え付けられる洗脳となる。エホバの証人の信者になった親は、エホバから子育てを委ねられた立場となるので、子どもたちが親に逆らうことは、エホバという神に逆らうことになる。
    子どもたちは、ハルマゲドンで神から殺戮されることを恐れ、親や組織の命令に服従するようになる。

    そのような状況だからこそ、子どもたちへの虐待を疑問視する信者もほとんどおらず、常軌を逸した身体的、心理的虐待が長年に渡って行われてきたのだと思います。

    アメリカの大学では「エホバの証人とモルモン教はカルトである」と教えていることを今回『解毒』を読んで初めて知りましたが、日本でも、もっと早い教育段階でカルトの特徴を教えてくれる機会があれば、被害者も減らせるのではないかと感じました。
    というのも、エホバの証人の組織のトップが、信者たちの洗脳が解けないよう、高等教育を悪であるとして受けさせないようにしているからです。

    アメリカの本部や世界各国の支部には、高学歴のエリートを配置して中枢の仕事を任せていますが、大多数の親世代の信者には「子どもに高等教育を受けさせないように」と圧力をかけ、若い信者には「高校卒業後の進路として、大学進学を考えてはいけない。大学にはサタンの罠がたくさんある」と圧力をかけているのです。
    そして多くの若い信者がそれに従って大学進学の道を選ばなかったり、信者である家族によって半強制的に進学の道を絶たれたりしています。
    実際、私も子どもの頃、周りの信者たちから大学には進学させずに開拓者にさせようとする圧力を受けました。
    私がいた地域では大学に進学しない選択をした人たちが褒め称えられていました。(ただ、この教理に対する認識も国内でも地域差がかなりあるようで、大学に進学しても信者たちから蔑視されない地域もあるようです。)

    このような現状から、大学でカルトについて教えてくれても、すでにカルトの信者になってしまっている人たちにはそれを知るところまでたどり着きません。義務教育で例えカルトの特徴を教えることが難しくても、物事の本質を見極める力が付くような機会がもっと与えられたらと願います。

    また、ものみの塔独自の自然の理に反した「性教育」の実態や、その「性教育」の結果、世界各地に多数のエホバの証人の性犯罪者を誕生させてしまっていることや、組織内では女性蔑視の教理が深く浸透しており組織構造や規則、信者たちの言動に反映されていること、そして、エホバの証人の裁判制度と忌避制度などが分かりやすく記述されていました。エホバの証人ではない方々にもこの教団がどのようなものなのか、ご理解いただけるかと思います。

    この本は、エホバの証人が親族や知り合いにいらっしゃる方には、エホバの証人の思考を知ることができる良書であると思います。
    また、壮絶な体験を経て、無償の愛に気付き、大きく羽ばたかれていかれる坂根さんの、淡い恋や青春の思い出なども盛り込まれた半生を綴ったノンフィクションとしても味わい深いものでした。「無償の愛」をテーマとしたこちらの本は、宗教の枠を超えた話として、多くの方の心に響くものであることと思います。

    最後に、『解毒』で私が一番共感した言葉をご紹介させてください。

    他人と過去は変えられない。変えられるのは自分だけだ。親や社会を憎んでも、自分の人格が歪むだけである。私はこれからも現実と向き合って自分を変えていく。そして、人生を存分に味わっていきたい。

  • 大根、あれこれ

    大根、あれこれ

    今回は、私が好きな大根料理3種のレシピと、美味しい大根の選び方、保存法などを…♪

    ☆大根のぴりっと炒め

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    材料

    大根2分の1本 大根の葉適量 赤唐辛子適量 油大さじ1杯 だしの素小さじ3分の1杯 しょうゆ大さじ1杯 塩少々

    作り方

    1. 大根を細めの拍子木切りに、大根の葉は適当な長さに切る。赤唐辛子は種を取って輪切りに。
    2. 鍋に油を入れて赤唐辛子を炒め、大根を加えて透き通るまで炒める。
    3. だしの素、しょうゆ、塩を入れ、大根の葉を炒め合わせて出来上がり☆

    ☆牛肉と大根の炒め物

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    材料

    大根5分の1本(200g)大根の葉適量 牛薄切り肉100g
    ごま油大さじ1杯 豆板醤小さじ1杯 調味料A(しょうゆ大さじ2杯 酒大さじ1杯 砂糖大さじ1杯 中華スープの素小さじ1杯)

    作り方

    1. 大根は皮をむいていちょう切りに、大根の葉は適当な長さに切る。牛薄切り肉は食べやすい大きさに切る。調味料Aは合わせておく。
    2. 鍋にごま油を熱して豆板醤を炒め、香りが立ったら牛肉を炒め、肉の色が変わったら大根を加えて炒め合わせる。
    3. 水200mlを加えて煮立て、合わせたAを加えて大根が柔らかくなるまで煮込む。汁気がなくなったら大根の葉を加えて軽く火を通して出来上がり☆

    ☆大根と豚肉のミルフィーユ

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    材料

    大根3分の1本 しゃぶしゃぶ用豚肉150g 水菜適量 ごまだれとポン酢しょうゆ 各大さじ1と2分の1杯 サラダ油大さじ2分の1杯

    作り方

    1. 大根は皮をむいて薄い輪切りにする。水菜は3~4cmの長さに切る。
    2. ごまだれとポン酢しょうゆを混ぜ合わせて、たれを作る。
    3. フライパンにサラダ油を熱し、大根を入れて少し焦げ目がつくまで炒め、取り出す。同じフライパンに豚肉を広げて入れて炒める。両面を焼き、取り出す。
    4. 器に、大根、肉、水菜の順に重ねていき、一番上を大根にして水菜を飾り、たれをかけて出来上がり☆(写真では、間に水菜を挟んでいませんが…^^;)

    美味しい大根の選び方

    • 葉の色が鮮やかな緑で、みずみずしいもの。(黄色いものは古い)
    • ヒゲ根が少なく、ハリとツヤがあり、ずっしりと重みがあるもの。根の下部にある毛穴のようなでこぼこは、少ないものが良質。

    大根の保存方法

    • 葉のついた大根を買ってきたら、すぐに葉と根を切り分け、葉はゆでて保存する。(葉つきのままだと葉から水分がどんどん蒸発するため)
    • 丸のままの根は新聞紙に包んで冷暗所で保存する。
    • 使いかけはラップに包んで冷蔵庫の野菜室で立てて保存する。

    大根についての豆知識

    • 大根は上のほうが甘く、下にいくほど辛みが強くなる。
    • 葉に近い首の部分は甘みが強く、やや固めなので、おろしやサラダに。おろすとビタミンCが減少するので、酢を加えると良い。
    • やわらかい中央部分は、おでんやふろふきなどの煮物向き。
    • 先端付近は辛みを活かして、薬味向き。

    大根は民間療法の宝庫

    大根には抗炎症効果があるので、昔から様々な腫れや痛みに用いられてきました。

    • 風邪でのどが痛むとき…おろし汁にはちみつを入れて飲む。(1歳未満の子には、はちみつはNGです(>_<))or 大根おろしのしぼり汁にしょうが汁少々を加え、お湯割りにして飲む。
    • 二日酔いに…おろし汁にはちみつを入れて飲む。
    • 口内炎に…茶碗3分目くらいの大根おろしを毎食食べる。

    また、肩こりやにきび、冷え症などにも効くようです。こちらに大根の効用について書かれているページを見つけました☆

    ちなみに私は大根おろしが大好きで、よく食べるのですが、おろすのが面倒…。そこで電動大根おろし器 「おろしちゃん楽々」を使っています。ユーザーの評価は分かれているようですが、私はけっこう気に入っています(*^_^*)

    2016年12月1日加筆修正:
    以前は「おろしちゃん楽々」を使用していましたが、最近、大根おろしだけではなく、とろろなども作りたいと思い、森修焼の「味おろし」を愛用するようになりました。楽天のクチコミにあるように、すぐに溝は満タンになってしまいますが、これでおろしたものは、優しい口当たりになり、美味しく感じます♪

  • 元JW2世の女性の手記 『解毒』が出版されます

    元JW2世の女性の手記 『解毒』が出版されます

    2016年1月23日に、株式会社KADOKAWAより、元エホバの証人2世の女性、坂根真実さんの手記『解毒』が出版されます。

    予約注文可能です。

    また、坂根真実さんのブログ「モカに会えなくても、私は元気」はこちらです。

    ご家族が現役の信者であるにも関わらず、ご本名で手記を出版されることは大変な勇気が必要だったことと思います。
    坂根真実さんの勇気と行動力に感謝いたします。

    本が発売されましたら、改めて感想などこちらでご紹介したいと思います。

  • ものみの塔による児童性虐待隠ぺいに関するCNNニュースの日本語訳書き起こし

    ものみの塔による児童性虐待隠ぺいに関するCNNニュースの日本語訳書き起こし

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    2015年7月28日にCNNニュースで、オーストラリアのエホバの証人による児童性的虐待事件、及びものみの塔による事件の隠ぺいについて報道されました。
    このニュース映像に、中野っちさんが日本語字幕を付けて下さいました。
    中野っちさんの該当ブログ記事はこちらです。
    子供たちを守ると公言している組織の真の姿|JW.orgものみの塔オンライン・ライブラリー JW.orgを日々活用する ニュースに目ざとくある

    今回、中野っちさんのご許可を頂いて、そのニュースの日本語訳を書き起こし、掲載させていただきます。
    なお、映像の尺の都合で要約されたとのことでございますが、こちらのニュースと日本語訳だけでも、組織の実態を知ることができる貴重な情報だと思います。
    中野っちさん、この度は誠にありがとうございました。
    以下、ニュースの日本語訳書き起こし文です。


    男性キャスター「児童性的虐待という衝撃的な事件がエホバの証人内で起きました。
    1950年から、1000人以上の虐待者が組織内にかくまわれているのです。
    100件以上の事件がまったく通報されておらず、JW(エホバの証人)には、事件を警察に届けないとする内部の方針があります。彼らは事件を審理委員会で処理していました。
    調査委員会を取材している記者がお伝えします。

    豪州王立委員会は、カトリックの事件を調査していましたが、今度はJWですか?」

    記者「1950年より隠匿された性犯罪者は1006人にものぼります。一人で複数の犯罪を犯しているケースもあり、事件の数はさらに増えそうです。
    いずれも警察に通報されていません。JWは事件を身内で解決しようとします。
    加害者と被害者を対面させるのです。被害女性『BCB』は15歳の頃から長老から虐待を受けました。事件後、JWがとった方法とは、被害者女性と加害者を引き合わせることでした。」

    被害女性BCB 「私は被害を、長老団の前で説明させられた。そこには加害者も同席していた。恥ずかしかった。」

    記者「女性は、事件を口外しないように言われた。それは加害者とその家族を守るためだった。」

    被害女性BCB「加害者とその家族だけが守られた。私は辱めを受け、捨てられたも同然だった。」

    記者「多くの性的虐待者が、警察に届けられないままJWの中で犯行を繰り返してきました。その数は1950年以来1006人にのぼります。そのことを調査委員会で、1人の長老が証言しました。」

    調査委員「あなたは、性犯罪を警察に通報する義務があるということを認識していましたか?」

    長老「私は警察に通報しないという組織の方針に従います」

    記者「長老は犯人隠匿の罪で刑事告訴される見通しです。JWは、加害者の言い分だけで問題を処理した組織的に犯罪を隠ぺいしていた疑いがもたれています。」

    調査委員「『二人の証人』ルールのため、少なくとも125件の性的虐待が闇に葬られた。」

    記者「JWへの聴聞は2週間に渡って行われます。
    別の長老は、BCBさんが虐待を調査委員会に通報しようとするのを引き止めました。
    『通報は、組織に汚名を着せるものだ』と長老は弁解しましたが、のちに、間違った処置だと認めました。」

    男性キャスター「調査委員会は、被害者に対する長老たちの対応について調査しているようですね。」

    記者「長老バロー氏は、被害者女性たちに聖書的に対応した、と説明していますが、女性たちは長老たちの対応に失望し、自殺未遂をおかしています。
    女性たちは、賠償も心のケアも受けていません。
    JW側は対応の不備を認めました。」

    被害女性BCB「長老に『私は虐待を警察に届けます』と言った。すると長老は『通報するな、さもないと…』
    私:『さもないと、何なの?』
    長老:『とにかく通報するな』
    私:『通報したら、私は排斥ですか?』
    長老:『虐待を警察に通報したら、あなたは排斥だ』
    私:『え?レイプされた私が排斥になって、加害者がエホバの証人内で良い立場を保つの?』
    長老:『とにかく警察に通報するな。通報したら、あなたは神から滅ぼされる。』」


    書き起こし文は以上です。

    虐待の被害を受けたすべての犠牲者の方々の心の傷が癒えますよう、祈っております。
    また、ものみの塔聖書冊子協会*には、この隠ぺい体質を改革するよう切に願います。
    (*電話046-233-0005 月曜~金曜8:00-12:00、13:00-17:00 )

  • 「カルトからの回復 (カルト問題のフロンティア2)」(心のレジリアンス)櫻井 義秀

    「カルトからの回復 (カルト問題のフロンティア2)」(心のレジリアンス)櫻井 義秀

    宗教社会学・比較社会学を専門とする大学教員である櫻井義秀氏が編集された本です。

    本書は二部構成になっており、第一部では回復のプロセス、レジリアンスとはどのようなものか、またレジリアンスはどのように活性化されるのかを理論的に、そして心理臨床の事例に即して考察した論考が収められています。

    第二部は、カルト・カウンセリングの事例の紹介と議論です。回復支援のためにどのようなサポートが必要なのかを、ベテラン・カウンセラー6名が長年の経験に基づいて知見を語っています。
    また、元信者の方々のカルトの経験、回復の経験が載せられています。

    全体的に統一教会の内容がメインとなっていますが、これからエホバの証人を辞めたいと思っている方や辞められた方、また信者さんのご家族にとっても、大変役に立つと思います。

  • 元2世の体験談を新たに掲載させていただきました。

    元2世の体験談を新たに掲載させていただきました。

    元エホバの証人2世の美咲さんから体験談をご寄稿いただきましたので、忌避問題の体験談のページに掲載させていただきました。

    排斥されたことで父との絆を取り戻せました


    美咲さん、お忙しい中、貴重な体験談を詳細に綴ってご寄稿くださり誠にありがとうございました。

    (なお、現在多忙につき、申し訳ございませんが今回はコメント欄は閉じさせていただきます)

  • ライターさんに、当ホームページをご紹介していただきました

    ライターさんに、当ホームページをご紹介していただきました

    先日、アメブロを通じてご縁をいただいた「りんご(ITコンサル)」さん(JWとは無関係の方です)が私とお会いしてくださり、記事にしていただきましたのでこちらでもご紹介したいと思います。


    私はエホバの証人の子どもたちを助けることを決意してから活動を始めたこの1年少しの期間、あまりにも大きなストレスを受け続け、長年苦しんできてようやく収まっていた心身症の症状が少し出てきてしまっておりました。

    様々な本を読んで毎日実践できていたのはその前の時期で、この1年余りは睡眠時間を削りながら気の重くなる作業や取材、様々な方への対応を続けていたため、次第に笑顔がなくなっていき、その様子を見ていた親友たちからは「もう辞めたほうがいいのでは?」と何度も勧告されました。(とりあえず、体験談の英訳作業は中断しました)

    それでも辞めずにやってこれたのは、多少なりとも本の内容を実践し続けていたから、そして「あなたと出会えて良かった」と言ってくださる方々がいたからです。

    先日、この状態を打開するため「マインドブロックバスター」の春野はるみさん(JWとは無関係の方です)とお会いすることに決め、その結果りんごさんともご縁をいただくこととなりました。

    りんごさんによる、春野はるみさんインタビュー記事はこちらです。


    こうして振り返ってみると、この1年余り再び苦しんできたことも意味のあることだったのかなと感じています。また、情報を発信することにばかり気を取られていて、本で学んだ内容を自分があまり実践できていなかったことにも気付かされました。

    再び自分の心が悲しみや恐怖心に支配されないよう気を付けながら、エホバの証人の子どもたちが自由に宗教を選んだり、進学・就職ができるようにするため、そしてものみの塔による忌避の被害をなくすために、当ホームページを一般の方々を含む多くの方々にご覧いただけるよう尽力したいと思っております。

  • オーストラリアでエホバの証人に関するニュースが大々的に取り上げられています

    オーストラリアでエホバの証人に関するニュースが大々的に取り上げられています

    オーストラリアの王立委員会でエホバの証人の調査が行われて「1000件以上の児童虐待を当局に報告していなかった」という調査結果が出て、大手新聞で軒並みニュースになっているようです。
    詳しくは以下の少年カレブさんのブログに記載されています。

    また、本件に関するニュースに日本語字幕をつけて下さった方がいらっしゃっいましたので、そちらのニュースをご紹介させて頂きます。

  • 大山(神奈川)に行ってきました

    大山(神奈川)に行ってきました

    先日、大山(神奈川、1252m)に行ってきました。
    昨年は山頂まで行ったのですが、今回はあいにくのお天気だったため、阿夫利神社下社までにしました。
    今回はいつも一緒に行く友人達とは予定が合わなかったため、一人で登ろうと出発。

    伊勢原駅北口からバスで25分、大山ケーブル駅バス停からスタート。
    バス停から、大山名物のコマが掘り込まれた石段を登ります。石段の両側には大山豆腐を売るお店や食事処、お土産屋さんなどが並んでいます。
    女坂を登って行ったのですが、途中「子育て地蔵」や「爪切り地蔵」などがありました。
    こちらが子育て地蔵についての説明文と写真です。私には子どもがいないので、世界中の子どもたちの幸せを祈願しました。
    DSCF3005 子育て地蔵

    現在、ケーブルカーは工事中のため、9月30日まで運休しているのですが、それを知らずに来てしまった60代のご婦人お二人とこの子育て地蔵のところで仲良くなり、そのまま一緒に登ることに。
    「ケーブルカーに乗って行こうと思って来たから、こんなにたくさんの階段は登れないかも…。無理そうだったら途中であきらめるわ…」と言いながらも、ゆっくりと登り続け、途中から70代のご夫婦と、二人組の山ガール達とも仲良くなり、みんなで遠足のようにわいわいとおしゃべりをしながら阿夫利神社下社まで無事にたどり着けました。

    60代のご婦人お二人は、「いつもだったら、少し歩くと脚が痛み始めるんだけど、今日はこんなに歩いたのになぜか痛みがまったくないわ。やっぱり山には不思議なパワーがあるのかしら。それに、私たち二人だけで登っていたら、多分途中で疲れて引き返していたけど、みんなで登ったから、ここまで楽しく来れちゃったわ!本当に嬉しい!」と、きらきらした笑顔で話されていて、こちらまで嬉しくなりました(*^_^*)

    そしてみんなで阿夫利神社下社近くの広場にある「えちごや」でおやつを…♪ 私は草団子をいただきました。

    そして阿夫利神社下社で参拝をして、ご婦人方とご夫婦とはここでお別れをして、山ガール達と再び女坂で下山。
    途中の大山寺でも参拝をし、ここで人生初の「かわらけ投げ」しました。
     DSCF3013
    直径6センチの土器を、幸運を願って崖下の輪に向かって投げるのですが、これがなかなか難しいのです。
    でも、私は2投球のうち1球が輪をくぐりました! 運動音痴の私でも、たまにはいいことあるものです。
    なお、「かわらけ投げ」についてはこちらのページをご参照くださいませ。

    ちなみにこちらのページでは、輪が茶色ですが、私が行った時には、上記の写真にあるように、赤い色でした。きっと私のような視力の弱い人にでも見えやすいように塗り替えてくれたんだと思います。ありがたや…♪

    そして下山してから、「こうやって知り合えたのも何かのご縁だから…」ということで、山ガール達と大山ケーブル駅の近くに立つ宿坊「旅館 元瀧(もとだき)」で酒盛りタ~イム!!お食事をすることに。
    ここでしし鍋や豆腐懐石をいただきました。 特に、おからを練って揚げた「いがぐり揚げ」(写真上部に写っている、2個並んでいるお料理です)がとっても美味しかったです。衣は、そうめんを揚げたものだそうです。
    DSCF3016 
    お薦めの山の情報や、いろんな話題で盛り上がり、また一緒に登る約束をしました。
    ちなみに元瀧では宿泊だけでなく、日帰り入浴もできるそうです。
    「旅館 元瀧」のホームページはこちらです。

    今回も大自然を満喫し、また心優しい方々と素敵なご縁をいただけました。
    大山は、私にとって特別な山なので、これからも毎年訪れたいと思っています。

  • 「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら」に変えよう!!

    「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら」に変えよう!!

    周りから「無理だ」と言われても

    北海道の田舎の会社で宇宙開発をしている、植松努氏。
    彼は周りから「無理だ」と言われても、失敗を繰り返しながらも工夫を続け、民間での宇宙開発に挑み続けています。そんな彼がTEDで語ったスピーチがとても感動的でしたので、ぜひこちらをご覧いただけたら幸いです。

    公演を文字起こししたものは以下で読めます。

    「どうせ無理」という言葉が、多くの人から自信や可能性を奪っている

    夢や目標を語る人々に対し、「どうせ無理だ」と簡単に決めつけてしまう人がいます。
    植松氏は、この「どうせ無理」という言葉が、多くの人から自信や可能性を奪っているといいます。

    これは人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉です。でも、とっても簡単な言葉なんです。これを唱えるだけで何もせずに済んでしまうから、とってもらくちんになれる恐ろしい言葉でもあるんです。こんな言葉で未来を諦めさせられてしまった人たちは、自信を失ってしまうんです。でも人間は生きていくためにはどうしても自信が必要なんです。

    「どうせ無理」という言葉を使うのは、やったことがない人たちです。
    自信をなくしてしまった人たちの中には、他の人が頑張ったら困るから「どうせ無理」といった言葉をかけて、努力を邪魔するようになってしまう人たちがいるのです。

    「どうせ無理」を無くせば良い社会が来ると思ってます。でも、僕一人にできることは限りがあるからどうしても仲間が欲しいんです。これは僕の代では終わらない夢かもしれないんです。だからこそ、皆さんの力を貸して欲しいんです。
    皆さんが今日から「どうせ無理」という言葉に出会ってしまった時に「だったらこうしてみたら」と言ってくれたら、ただそれだけでいつかこの「どうせ無理」という言葉が無くなってこの世からいじめも虐待もなくなるんです。
    だから、ぜひ皆さんの力を貸してほしいんです。

    学問というものがあります。僕らは学問を学んできました。では、学問というのは誰かに評価されるためのものだったんでしょうか? とんでもない間違いですね。学問っちゅうのは、社会の問題を解決するために人類が生み出したもんなんです。必死になって築き上げたもんなんです。

    じゃあ、教育ってなんでしょうか? 教育っていうのは失敗の避け方や責任の避け方っちゅう要領の生き方を教えてくれるhow toなのでしょうか? 全然違いますね。教育というものは死に至らない失敗を安全に経験させるためのものだったんです。

    でも、それがすっかりおかしくなってしまったんです。なぜかというと失敗をマイナスだと思っている大人がたくさんいたからです。その人たちが皆の可能性と自信を奪ってきたんです。

    自信を取り戻すためのとてもいい方法

    そんな自分たちの自信を取り戻すためのとてもいい方法、それは「やったことがないことをやってみる」ということです。
    やったことがないことをやってみるだけで小さな自信が湧いてきます。もちろん、やったことがないことなので、失敗もします。

    でも、その時に失敗した自分を、逃げた自分を、諦めた自分を責めないでください。へこまないでください。(中略)(そういう時は)「ただ今成長中」って言えばいいのです。そしたらプリっと一皮むけるんです。だから失敗した時はぜひ、「ただ今成長中」って言ってみてください。

    私たち皆、生まれて初めての1回きりの人生をぶっつけ本番で生きているのです。ぶっつけ本番だから失敗して当たり前です。(私なんて、失敗だらけです…)
    失敗はよりよくするためのデータだと思って乗り越えて欲しいのです。

    植松氏はご著書「NASAより宇宙に近い町工場」の中で次のように述べています。

    日本人の宇宙開発は、1955年、糸川英夫さんが片手で持てる小さなロケットを作ったところからスタートします。あまりにも小さいロケットだったので、「くだらない、こんなものを作って何になる」と言われていましたが、ずっとやり続けた結果、月まで探査機を送れるようになりました。
    (中略)
    どんなものも最初は小さくて、そして価値が分からないんです。世界で初めてのものを知っている人間はそれまでいないからです。世界初のものは、マーケットリサーチしたって答えなんて出るわけがありません。マーケットリサーチで得られるのは、すでにあるものの情報だけです。だから国家主導の世界初はこの世にないんです。世界初はすべて、個人が自腹でやってきました。

    この本をお読みになっているあなたも、個人の自腹という点では同じです。あなたも、これから先、世界を変える可能性があります。「そんなこと言ったって、一人じゃ何にもできないだろう」と思ったかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、坂本龍馬は何人いましたか?一人ですよね。エジソンも一人です。歴史は、一人の人間が変えてきました。

    「いやあ、彼らは別格だよ。俺なんか普通だから無理、無理」と考えるのはとても簡単なことですが、それは美しい謙遜ではありませんね。楽をするための言い訳でしかありません。

    思うが招く

    もちろん、現時点では、ただ生きていくことだけでも大変な状況の方々も多くいることと思います。
    私も「ものみの塔によって苦しんでいる方へ」のページでも書きました通り、子どもの頃は「あと一日だけ生きてみよう」と自分に言い聞かせながらなんとか生きていた時期もありましたから、新たな挑戦をするなんていうのは夢のような話でした。
    そのような時には、自分自身に対して、また人に対して「どうせ無理」という言葉を使わない、と決めるだけでも人生が断然違ってくると思います。

    植松氏は、小さい頃から飛行機やロケットが好きでしたが、やったことがない人は「できるわけない」と散々言いました。でも彼の母は「思うが招く」と教えてくれ、思い続けたらロケットを開発できるようなりました。「そしてこれから先、僕らがやっていくべき事は、できない理由を探すことではない、できる理由を考えることです。ただそれだけで世界はあっという間に良くなるんです。」と語ります。

    私は幼少期より、「そんなことやっても時間の無駄!どうせもうすぐハルマゲドンが来るんだから」「そんなことするヒマがあったら奉仕に行きなさい」といった言葉をかけられ様々なチャンスを与えられず、虐待を受け、自分で物事を考えない、動かない人間となっていきました。
    でも長い年月をかけ、徐々に動けるようになり(今でも思考や動作は遅いですが)、また「より良い人生を歩むヒントをくれた本」のコーナーでもご紹介しています、「心の壁の壊し方」を読んで、少しずつですが心の壁を壊していくことができました。

    二つの夢

    また今では、子どもの人権を守るための夢と、保育の仕事での夢があります。
    どちらの夢も、3年前までの自分では全く想像ができなかったことです。

    私は保育関係の仕事をしていますが、日本の保育と育児がより楽しくなるように、少し珍しい内容の仕事をしています。
    近い将来、保育や育児の現場で、今私が行なっていることがスタンダードになればいいなという夢を持って、個人事業で行なっています。

    これはとてもお世話になっていた、ある保護者の方からの提案から始まった仕事でした。これからもう一つの仕事をしようと思っていたので「もう保育業は辞めようと思います。今までお世話になりました」とご挨拶した時に、「どうか辞めないでほしい。このような新しい形の保育業を、ぜひ始めてほしい。日本中に、必要としている方々がいるはずだから」と提案され、スタートさせました。(それでも、もう一つの仕事ももうすぐ開始します)

    あの時に私を引き留めてくれ、新しい形の仕事を提案してくださった保護者の方には心から感謝しております。おかげさまで、多くの親御さんにこの形の保育業が必要だったことを知り、感謝されるようになりました。

    それでもまだ軌道には乗らず、アルバイトをしながらの生活ですが、工夫をしながら進めて行こうと思っています。
    歌は音痴だし、手先は不器用で工作はひどい仕上がり(過去のクリスマスツリーの記事をご参照ください…(^^ゞ)…といった向上の余地が非常にある私ですが、それでも小さな子どもたちが「真彩さんに会いたい」と言って、会えない日も毎日私の事を待っていてくれる、会えば歓喜の声を上げて抱き付いてきてくれる、そんな幸せな毎日を過ごしています。

    子どもたちが自信を持ち新たな挑戦に取り組むようになるために

    私は今でも苦手なことがたくさんあるし、辛い経験をしてきたからこそ、子どもたちの気持ちがよく分かります。

    だから絶対に「どうせ無理」なんて心無い言葉をかけることもないし、できなかったからといって責めることもありません。ただその努力を褒め、できた時には一緒に喜びます。そうすると子どもたちは自信を持ち、新たな挑戦に取り組みます。
    少し年齢の大きな子どもになると、私にいろいろなやり方や勉強も教えてくれるので、それが彼ら自身の喜び、自信につながっていきます。(これは、ごく一般的な学歴の親御さんが子どもたちを東大に入れた際のやり方だそうです)

    苦手なことはカバーし合い、自分の得意なことで自分も人も助ける、そしてお互いに自信や可能性を高め合える、そんな世の中になったら本当に素敵だと思います。

  • ちびっこたちとのエピソードあれこれ

    ちびっこたちとのエピソードあれこれ

    私の身の回りで起きた、ちびっこたちとのエピソードをあれこれと…。
    (名前はすべて仮名です)

    ・いつもとっても仲良しな1歳の大君と愛ちゃん。お昼寝する時に、大君が何かごにょごにょ言っているなあと思っていたら、「愛ちゃ~ん♪愛ちゃ~ん♪」と歌っていました(*^_^*)

    ・3歳のゆうま君との会話。公園で一緒に遊んだ帰り道。私「楽しかったね~♪また公園に行こうね♪」 ゆうま君「うん、でも今度は公園よりも、温泉かハワイがいいな!一緒に行こうね♪」

    ・砂場で何かを作っていた3歳のひなちゃん。私「何を作っているの?」 ひなちゃん「ミックスジュース!」 私「そうなんだ♪なんの果物を使ったの?」 ひなちゃん「りんご!」 私「そっかあ♪あとは?」 ひなちゃん「それだけ!」 ミックスジュースじゃない…(^^ゞ

    ・哺乳瓶でミルクを飲んでいた0歳のゆあちゃん。隣の部屋で、大好きな遊びが始まりそうになり、ゆあちゃんも行きたくて向かおうとしましたが、私が「まだ大丈夫だよ。ミルクを飲んでから行こうね」と言うと、一度離した哺乳瓶を再び持って急いで飲み干そうと。ところが慌て過ぎて、哺乳瓶をさかさまに持ってしまい、哺乳瓶の底を一生懸命吸っていました…。

    ・友人宅にて。ある日、友人がちょっと買い物に行ってくるというので、私と0歳の赤ちゃん(友人の子)はお留守番することに。
    留守番中、チャイムが鳴ったので出ようとしましたが、インターフォンの操作を間違えて、警報が鳴り、セコムが来てしまいました…。

    あれ?最後の話はちびっことは関係ないぞ…(^^ゞ

    毎日楽しい出来事がいろいろ起きます。
    ベビーちゃんたち、ちびっこたち、いつも幸せな時間をありがとう☆

  • 「配偶者がエホバの証人になってしまったお父さん(お母さん)へ」を追記しました

    「配偶者がエホバの証人になってしまったお父さん(お母さん)へ」を追記しました

    本サイトにエホバの証人の周囲の方々へという記事があるのですが、ここに「配偶者がエホバの証人になってしまったお父さん(お母さん)へ」という章を追記しました。→ こちら
    私自身の子どもの頃の経験を書きましたが、今思うとあの過酷な状況から私達兄弟を救い出すことができた人がいたとしたら、非信者の父親だけだったかもしれないと思い、今、奥様が信者になり子どもをエホバの証人の世界に引きずり込まれてしまったお父さんは、母親と子ども達を一括りに「迫害」するのではなく、なんとしても子ども達を救い出して欲しいと願って追記しました。

    また、川島真彩からのメッセージのページも、少し文章を変えさせていただきました。ホームページが完成し、しばらくして改めて読み返してみたところ、なんだか宗教っぽいなあということに気付き、直した次第です。
    当時は、もうすぐ自分が死ぬかもしれないという危機感のもと作成しましたので、かなり痛い表現もありました。温かい目で見守ってきてくださった皆様、ありがとうございました<m(__)m>
    また、切羽詰まった感が出ているコメント返信などもありますが、これは私が当時自分なりに必死に生きていた痕跡として、そのまま残しておこうと思います。

    なお、私は斎藤一人さんのファンですが、自分自身は本を読んで実践しているだけで、一人さんファンの集まるお店や、講演会などには「本当に勧誘されないのか?寄付集めはないのか?一人さんは怪しい人ではないのか?」と、数回行った程度です。
    しばらく様子を見て、大丈夫そうだなと感じましたので、紹介させていただきました。
    ただ、こういったものは人が勧めているからと盲目的に信用してしまうのでなく、ご自身で合うかどうかを慎重に見極めて判断することが大事だと思います。

    これからも、心が温かくなるような話や、役立ち情報や四方山話など、エホバの証人とは無関係の方々にも楽しんでいただけるような内容のブログをメインに綴っていきたいと思います。できるだけ多くの方に当サイトにご訪問いただき、いつの日かそれがエホバの証人の子どもたちを助ける一助になればと願っております。

  • 旅のエピソードあれこれ

    旅のエピソードあれこれ

    今まで旅をしてきた中で起こったエピソードをあれこれ…。

    北海道を裸足で歩く

    北海道旅行にハイヒールを履いてきた友人。
    途中で足が痛くなり、「もう歩けない」とのことで、スニーカーを履いていた私と交代で、一人はスニーカー、もう一人は裸足で歩くことにしました(*^_^*)文字通り、北の大地を踏みしめながら(といってもアスファルトの上ですが(^^ゞ)の旅になりました…。
    その時は暖かい季節で良かった☆

    北海道一周鈍行列車の旅

    ある年の大晦日。妹と上野駅から鈍行列車で北海道最北端の知床半島まで行ってみることに。
    青森と北海道間だけは特急電車OK、それ以外は普通列車のみ乗り放題というチケットを買い、準備でばたばたしたため大晦日の夕方に出発(チケットがもったいなかったですね…)。
    結局、福島の居酒屋で年を越すことに。

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    この雑誌の特集につられて

    元旦に、懐かしい雰囲気の列車に揺られて青森まで行き、夜行で青函トンネルを抜け北海道へ。
    途中、三陸鉄道も乗って三陸海岸も通りました。後に震災で大変な被害にあうこの路線には感慨深いものがあります。

    久慈駅前のデパート
    三陸鉄道 久慈駅前のデパート

    駅の改札前のベンチに横になり寒さに震えながら一晩過ごしたり、明け方に列車の出発まで時間がないなか、駅のホームの立ち食い蕎麦で、熱いお蕎麦を火傷しそうになりながら大急ぎで飲み込んだり、釧路の市場の中にある美味しそうな海鮮丼を食べさせるお店に行こうと思っていたのに市場自体がお正月休みだったり(考えてみれば当たり前ですね)と予想外のことが次々と…。

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    早朝の駅そば

    釧路湿原の中を走る電車からは、タンチョウツルが見えました。

    釧路湿原のタンチョウツル
    釧路湿原のタンチョウツル

    さらに知床半島での宿も決めずに、というか、オホーツク海に面した斜里町という駅で、目の前に来た最終バスに突然思い付きで飛び乗ってウトロというところに行ったのですが、吹雪の中、夜遅くにバスの終点に到着。
    人っ子一人いないバス停(一応小屋のようになっていた)で、ここで寝たら凍死するんじゃないかという恐怖のもと、壁に小さく書いてあった宿に電話してなんとか宿が取れました。
    宿の人が迎えに来てくれましたが、すでに料理人が帰ってしまっているとのこと、また正月だからお店はどこもやってないということで、途中の唯一開いているコンビニに寄ってもらい、日本の北の端まできて部屋でコンビニ弁当を食べるという贅沢をしました(>_<)

    でも、オホーツク海沿いの電車では車窓から厳しい冬の海と駅が見れて素敵でした。

    車窓から見えるオホーツク海
    車窓から見えるオホーツク海
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    オホーツク海に面した駅「鱒浦駅」

    この旅の行程はこんな感じでした。大分前なのであやふやな記憶といいかげんなメモを頼りに書いたので間違ってるかも…(>_<) 駅そばはいっぱい食べた気がします。
    1日目:上野 → 福島
    2日目: 福島 → 盛岡 → 宮古(駅弁食べる) → 久慈 → 八戸(居酒屋) → 青森(駅そば食べる) → (青函トンネル)→ (車中泊)
    3日目:→ 函館 → (自販機のコーンスープ。ひもじい)(どこかの駅のベンチで寝て始発を待つ)  → (電車の中で駅弁) → 釧路(海鮮丼食べれずラーメン食べる) → (釧路湿原を通る電車) → 斜里町 → ウトロ(コンビニ弁当食べる)
    4日目:ウトロ → 斜里町(駅前のホテルの朝食) → 網走(売店にサンドイッチしかなかった) → (海鮮っぽい駅弁食べる) → 札幌(ジンギスカン食べる) →  函館 → (青函トンネル)→ (車中泊)
    5日目:→ 青森(駅そば食べる) → 花巻温泉 → 一ノ関(安いウニ駅弁食べる) → 仙台(牛たん食べる) → 宇都宮(餃子食べる) → 上野(寿司食べる)

    飛行機苦手

    飛行機が大の苦手な私。いつもアルコールを飲んで、怖さを紛らわしています。
    でも気圧の関係で地上の3倍位酔いが回るらしく、ある時は酔い過ぎて、成田空港に着いたとき、サーモグラフィーチェックの所で、あやうく伝染病と間違えられそうに…(>_<)
    でもあるビジネスマンは、極度の飛行恐怖症で、出張のためにやむを得ず飛行機に乗った時にフライトアテンダントの方に「すみません、機長さんに『がんばってください』と伝えて下さい」と言ったらしいので、上には上がいるものです…。
    ちなみに私はある時には「飛行機が苦手なあなたに―飛行恐怖症を克服する本」という本を読んでから乗り込んだこともあります。(あ、でも今アマゾンで見たら、8400円!!金額のほうが怖い!!)

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    いやあ、旅って面白いですね☆(雑なまとめ方…)

  • 「カルトの子―心を盗まれた家族」米本和広

    「カルトの子―心を盗まれた家族」米本和広

    エホバの証人の子どもたちは信者である親の愛を得るためにきわめて大きな犠牲を払わされてきました。
    母親に連れられての伝道訪問や、クラスメートの前で「証言」しなければいけないこと、信条ゆえにいじめを受けることなどによって心に深い傷を負った子どもたちは少なくありません。
    信仰をめぐって家族はしばしば激しく対立し、エホバの証人問題による家庭内暴力、別居、離婚の数は相当数に上ります。

    エホバの証人の章に書かれていた内容は、私自身が体験してきたこと、見聞きしてきたことと重なり、恐怖の記憶が蘇ってきました。

    エホバの証人、オウム、統一教会、ヤマギシ会、ライフスペース…。平凡な家庭にカルトが入り込んだとき、子どもたちはどうなるのか。カルトの子が初めて自分達の言葉で語った、心を盗まれた家族の実態。(「MARC」データベースより)

    親がある教えを絶対であると信じ込んだ結果(これは宗教やイデオロギー、信条一般に通じる)、子どもにふりかかる不幸はどの組織でも同じことなのだということに気づかれるだろう。(本書プロローグより)

    「実質的に世間から隔離された環境で育った子どもは、教団を抜けたとき自らの一般常識のなさに愕然とする。感情や葛藤が子ども時代から抑圧され続けたため、成人してからも本当の親密さや楽しさの感覚を持つことができない。」(本書解説より)

  • 「エホバの証人の子どもたち – 信仰の子らが語る、本当の姿」秋本 弘毅

    「エホバの証人の子どもたち – 信仰の子らが語る、本当の姿」秋本 弘毅

    エホバの証人の両親を持つ著者が、多くのエホバの証人の子どもたちへのインタビューをもとに書かれた本です。

    ハロウィンやクリスマス会、お誕生日会などに参加してはいけないという教え、けれどもみんなと違うことへの恥ずかしさや、楽しいはずの場所での孤立、他の子どもたちへの羨望といったジレンマ…。
    エホバの証人の子どもたちが吐き出したくても、吐き出すことのできなかった、内面の率直な想いが綴られています。

    「子ども時代に味わう多く苦痛、命の危険を及ぼす教理、その後の人生に徹底的な影響力を与える将来像などを考えると、年端の行かない子どもたちにこれらを半ば強要するのは、あまりにも安易と言わざるを得ません。それが信者と親たちの自己満足に資するとしても。」(本書より)

    教育の現場、医療の現場、裁判所などでエホバの証人の子どもたちと向き合う機会のある方々にもぜひご覧いただきたい本です。

    以下のリンク先のアマゾンのレビューページにも長文ですが「S」のペンネームで投稿させて頂きました。

    以下で、アマゾンのレビューで私が投稿した内容を本ホームページでも紹介させて頂きます。


    私もエホバの証人の母親によって育てられました。(父親は「迫害者」で、母親と子供たちを「迫害」していました)
    この本に書かれていることは事実です。

    私は生まれたばかりの頃から集会や伝道活動に参加させられおり、自分の考えを持つことやこの宗教について疑問を持つことはタブーのようなものとなっていました。
    母親とこの宗教の言うことが絶対正しいと信じ(信じ込まされ)、毎日宗教活動をさせられ、従わない場合には厳しい体罰を受けていました。
    少しでも宗教活動を行うために、部活動は一番活動時間の短いものにさせられ、誕生日やクリスマス、墓参り、格闘技など様々なことを禁止されていましたが、母親に捨てられないよう、教義に忠実に従っていました。
    ただ、そうすると今度は父親から「迫害」を受けるという悪夢が待っていました。

    また、エホバの証人たちの集まる集会や大会は1時間から8時間ほどに及ぶのですが、その間、幼い子どもたちも親の隣でおとなしく席に座っていることが強要され、退屈してむずかるとトイレに連れて行かれ、容赦ない体罰を受けていました。
    私の記憶で一番長い体罰は、当時まだ1、2歳ほどの子どもが集会中にぐずったという理由で、1時間にわたり体罰を受けていたことです。
    最初は激しく泣き叫んでいたその子も、最後には声も枯れてぐったりとしていました。
    周りの大人達はその間も平然としていて、誰も止めようとはしませんでした。
    「懲らしめによって、正しい道に導いている」ということらしいのです。
    私はまだ子どもだったため、どんな罰が待ち受けているかを考えると恐ろしくて何も言えませんでした。
    ただ、現在は集会場ではほとんど体罰は行なわず、帰宅してから家で体罰を与えているようです。(これは「昼寝するぶた」のサイトからの情報です)

    信者たちの言動にしばしば疑問を感じていたため、自立できる年齢になってから、罪悪感を感じつつもこの宗教から徐々に離れていくことができました。
    長かった夜が明け、「ハルマゲドン」と「迫害」の恐怖からも解放された今は、とても心穏やかな毎日を送っていますが、それでもしばらくは時々夢の中に出てきて言葉にできない苦しみを味わうことが続きました。(今は完全に解放され夢に見ることもなくなりました)

    この本は、私のようにエホバの証人の子として育てられた筆者が、様々な実話を紹介しながら、冷静に事実を述べています。
    辛い感情を抑えながら書いてくださったのだろうと感じます。
    どの宗教を選ぶかは個人の自由ですが、親に絶対服従しなければいけない、選択肢を持たない子供たちのことも考えてあげてほしいと思います。
    また、私のような苦しみを味わっても、それでも必死に生きている人たちがいるということを再認識させられ、励まされました。
    どんな過去があっても、これからは前を向いて歩んでいこうと思います。
    悪夢が繰り返されないことを願って、この本をより多くの人々に読んでいただけたらと思います。


     

     

  • 敵を味方にするということ

    敵を味方にするということ

    私は普段あまりスポーツ番組は観ないのですが、サッカーJ2横浜FCの三浦知良選手の、野球評論家の張本氏に対する素晴らしい対応に感動しましたので、ちょっと前の出来事ですが、こちらでご紹介させていただきます。

    SYDNEY, AUSTRALIA - NOVEMBER 16: (SOCCER INTERNATIONAL MAGAZINE OUT) Kazuyoshi Miura of Japan and Sydney FC poses for a portrait at Star City Casino November 16, 2005 in Sydney, Australia. (Photo by Adam Pretty/Getty Images)
    SYDNEY, AUSTRALIA – NOVEMBER 16: (SOCCER INTERNATIONAL MAGAZINE OUT) Kazuyoshi Miura of Japan and Sydney FC poses for a portrait at Star City Casino November 16, 2005 in Sydney, Australia. (Photo by Adam Pretty/Getty Images)

    張本氏は4月12日放送のTBS系『サンデーモーニング』の放送中、48歳になってもなお現役を続けるサッカーJ2横浜FCの三浦知良選手(通称:カズ)に「(J2は)野球で言えば2軍のようなもの。もうお辞めなさい」と引退勧告とも取れる発言をしました。
    これに対し、案の定、ネットなどでは「老害」「あなたが辞めるべき」との批判的な声が続出しました。

    こうした中、カズはなんてコメントするんだろうと思っていたら、こんな素敵な対応をしました。

    これについてカズは、憤るどころか感謝の言葉を並べた。「『もっと活躍しろ』って言われているんだなと思う。『これなら引退しなくていいって、オレに言わせてみろ』ってことだと思う」と前を向いた。
    昔から、巨人ファンを公言するカズ。張本氏が巨人入団したころも、テレビにかじりついて応援していたという。「長島さんが引退して、張本さんが巨人にきた。たしか背番号は10。王さんと組んで活躍したことは今でも覚えているし、憧れていた。そんな方に言われて光栄です。激励だと思って、これからもがんばります」と、力強く話した。
    (カズ、張本発言に感謝「『もっと活躍しろ』って言われているんだなと」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ) 2015/04/14 11:59)

    こんなふうに返されたら、批判した人も脱帽です。
    結果、張本氏はカズの対応を絶賛。「会ったことはありませんが食事をごちそうしたい」と“ラブコール”を送っています。

    そんなふうに言われたら、普通なら反論するでしょう。それを三浦選手は「言われるのは光栄。激励だと思って頑張る」と、さらっとかわした。なかなかそんなコメントはできませんよ。日本男児の美徳。あのコメントで、言った私の方が恥ずかしい気持ちになってますから。
    (張本氏 カズ最年長弾を称賛「またやったか!最後まで応援したい」 ― スポニチ Sponichi Annex サッカー 2015/04/20)

    普通なら、人に批判されたら「なにを!」と憤り反論したくなるところを、こうした大人の対応をしたことで、誰も傷つかない、批判した人がちょっぴり恥ずかしくなる、そして、批判した人が味方になるような状況を産んだのです。

    以前、当ブログで「世の中への貯金」というエントリを書きました。
    ここで書いた、”何を得て、何を失ったか”ということを今回のカズの件で考えると、感情的に反論した場合は、言い返してやったという小さな満足感を得て、低俗な罵り合いをする人という印象をもたれる(=信用を失う)という結果になったことでしょう。

    反対に、今回カズが得たもの・失ったものはなんだったのかは、もう一目瞭然です。感情的に反論した場合に対して、今回カズが取った言動によって得たものの大きさは計り知れないと思います。

    「世の中への貯金」の大きな一つの例だと思いますので、私も心にいつまでも留めておきたい事柄です。
    また、素直にカズの対応に敬服し、応援の言葉を贈った張本氏も素敵だったと思います。多くの人々を引き付ける魅力を持つ方々に共通しているのは、このように器が大きいということだと思います。

    目を覚まして欲しいと思っている方への説得においても、この器の大きさということと、敵を味方にするということを意識して行いたいと思いました。

  • 私の好きな言葉「世の中への貯金」

    私の好きな言葉「世の中への貯金」

    相手の気持ちを想像することの重要性

    人にものを伝える時、文章でも口頭でも、時として、自分の意図するところが相手に伝わらないことがあります。
    それで、「私の伝える言葉は、この人にはきちんと伝わっているのか?誤解しているところはないか?」と相手を想像しながら文章を書く、話すということを意識しています。
    また、この話を理解するのに必要な前提とする知識を持っているかどうかを想像して、詳細は省いても理解し易い説明にするのか、それともより詳細に説明するのかを決めることも大事だと思います。

    たった一言付け加えるだけで、誤解されないでコミュニケーションがうまくいくことがあるし、そのたった一言を省いたせいで、自分の言うことが誤解されてコミュニケーションがうまくいかなかったことも何度も経験してきました。

    コミュニケーションでは、相手の気持ちを想像することがとても大事だと感じています。

    世の中に貯金する

    ところで、私は、有名ブロガーちきりんさんのブログ( http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/ )を愛読していますが、「相手のことを想像する」ということを思いながら読んでいて感銘を受けた記事がありました。

    「得るモノ、失うモノ」 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20101214

    自分の主張が通ったのは「自分が優秀だから」ではなく、「相手が譲ったから・譲らされたから」です。相手に残った感情や、自分にたいする相手のイメージがどう変わったか、考えてみましょう。あなたが失ったものは、決して小さくないのです。

    できるだけたくさん、あちこちで譲り、助け、許しておきましょう。それは「社会に貯金をする」、もしくは、「社会に資産をもつ」行為です。わざわざ回収になどまわらなくても結構な確率でそれは戻ってきます。
    反対に、「ちょっと強く言ってみたら主張が通った」とか喜んでいると、増えるのは借りばかりになってしまう。
    むやみに人に勝とうとしないこと、むやみに自分の意見を通そうとしないこと。そっちの方がだんぜん得なのです。


    私は、ちきりんさんの「できるだけたくさん、あちこちで譲り、助け、許しておきましょう。」という言葉に非常に共感しました。

    人には皆、それぞれの考え方があり、時として対立することもあります。
    実際の交渉やネット上でも、相手を言い負かし自分の主張を通そうとする場面をよく見ます。
    でも、「自分の主張が通った」ときに、相手の感情はどのようなものだろうと想像してみることが大事だと思います。相手の感情としては「譲ったから・譲らされたから」なんだろうなと想像できるでしょう。

    そう考えると、強引なやり方で自分の主張が通った時には、「さて今回の件で、自分が得たものは何で、失ったものは何なのか」と考えてみると、ちっとも自分にとっていいことが起こったわけではないんですね。

    逆に、どんどん自分が「譲り、助け、許す」ことが、自分の為になるということを理解させてくれました。
    「世の中に貯金する」いい言葉だと感じます。

    しなやかに生きていく

    長い人生、様々な人と出会います。そして、自分とまったく同じ意見を持つ人というのはいません。
    でも、このように広い視野を持ち、柔軟に生きていけば、大抵の物事はスムーズに運びます。

    私の命の恩人、Kさんはこれまで様々な苦労や失敗、困難に直面してこられましたが、いつも穏やかにしています。
    いやな事をされても、人に強く当たるということをしません。そして、一見、マイナスと思える出来事も、いつのまにかプラスに変えてきていらっしゃいます。
    私が、人からいやな思いをさせられて、強い口調で相手に反論しようとすると、諌められ、穏やかに、穏やかにと諭されます。ちきりんさんの記事を読んだ後、この人は人間関係の達人なんだなと思いました。

    私もそういう風にしなやかに生きていきたいと願っています。

    人から恨まれる人生を歩むか、それとも人から感謝されるような人生を歩むか、それはその人の生き方次第だと思います。

  • コンティ裁判報道について日本のメディアにお願いしました

    コンティ裁判報道について日本のメディアにお願いしました

    2015年3月12日に米国のABCニュースで報道された「キャンディス・コンティ裁判」に関するニュースに関して。

    先日、u-chanさんの「NHKにお願いしました」の記事 http://ameblo.jp/u-chan0911/entry-12003467898.html を拝見し、私も、一人でも多くの方々にコンティ裁判について知っていただけるよう、日本のテレビ局や新聞社に下記のような内容でお願いしてみました。


    「ものみの塔:キャンディス・コンティ裁判に関する放送企画のお願い」

    初めまして。川島真彩と申します。(この名前でホームページを運営しています)
    私は親が宗教「ものみの塔」の熱心な信者であった為、幼少の頃から苦しんできた者です。現在私自身は、様々な困難がありましたが脱会しております。
    (「ものみの塔」の信者を「エホバの証人」といいます)

    2015年3月12日に米国のABCニュースで報道された「キャンディス・コンティ裁判」に関するニュースを、ぜひ御社のニュース番組でも取り上げていただきたく連絡させて頂きました。
    キャンディス・コンティ裁判とは、ものみの塔の信者によって子どもの頃に繰り返し性的虐待を受けていた、元信者のキャンディス・コンティさんがアメリカで起こした裁判です。
    以下に、当該ABCニュースについての紹介や、裁判の簡単な解説があります。
    http://maaya-kawashima.info/20150317/1393/

    日本においては、ものみの塔の信者は約21万人いると言われていますが、信者に対して情報統制が行われているため、多くの信者はこのような事件を知りません。

    ものみの塔は、輸血拒否の教義でよく知られていますが、信者の親たちに対して、子どもたちにムチを行なうよう指導したり(1993年11月に広島で起きた虐待死事件以降は強要しなくはなりました)、高等教育を受けさせないよう、また正社員として就職しないよう圧力をかけたりしてきました。
    そのような問題は一般にはあまり知られていませんが、人権を踏みにじる行為を行なってきたものみの塔の実態の一部や隠ぺい体質が、「コンティ裁判」によって世界的に知られることとなりました。

    ぜひ御社でも取り上げていただけたら、人権侵害の被害に遭っている方々に大変助けとなります。
    ぜひともご一考いただけたら幸いです。


    なお、こちらの文章は適宜改変し、ご自由に各種メディアにお送りいただいて結構です。

    子どもたちに対する虐待が一刻も早くなくなりますよう願っております。

    ※なお、コンティ裁判は和解しました。
    詳しくは少年カレブさんのこちらの記事をご参照くださいませ。(2015年7月追記)

  • コンティ裁判に関するABCニュースの日本語訳全文書き起こし

    コンティ裁判に関するABCニュースの日本語訳全文書き起こし

    2015年3月12日に米国のABCニュースで報道された「キャンディス・コンティ裁判」に関する映像に、少年カレブさんが日本語字幕を付けてくださいましたので、カレブさんのご許可を得て、そのニュースの全文を書き起こし掲載させていただきます。
    皆様のお役に立てば幸いです。


    今回紹介するのはエホバの証人として育てられた若い女性です。
    彼女は教会の成員から虐待され、教会が加害者を守ってきたと述べています。
    そして今全国から続々と被害者が現れています。
    今夜はナイトラインのダン・ハリスがお届けします。

    今でもあの時の気持ちを覚えています。内面では会衆の人たちに助けを求めていました。(コンティの発言)

    キャンディス・コンティの話。男性の指導者のみで構成される裕福で秘密主義の宗教に立ち向かった若い女性です。

    「ノース・フリーモント会衆を代表して…」(男性の発言)

    彼女によると、彼らは子どもを食い物にする者からの保護を怠りました。

    「自分を守ってくれる人を求めていました」(コンティの発言)

    私たちがエホバの証人について知っていることと言えばこの教会のビデオのように、彼らが家々をノックして大々的な布教キャンペーンを行なっていることです。
    「私たちは問題の多い世の中の人々に慰めを与えています」(エホバの証人のビデオの中の音声)

    しかしキャンディス・コンティは、闇の部分を明らかにしました。
    「ものみの塔」として知られるニューヨーク本部の中で安楽に暮らす教会の指導者たちが、児童虐待の問題を秘密にするポリシーを維持してきたのです。
    「内密の話は公表しません」(男性(弁護士?)の発言)
    そして人を傷つけることが繰り返されます。

    「ジョナサン・ケンドリックの第一印象を覚えていますか?」(インタビュアー)
    「とても大きな人で恐ろしい感じです」(コンティ)
    9歳のキャンディを性的虐待したとき、彼はカリフォルニア州フリーモントの小さな会衆で評判の良い成員でした。親がいない時に家から家の伝道に参加したキャンディスをジョナサン・ケンドリックは自分の家に連れ込み性的虐待したと彼女は述べています。
    「詳しい部分は本当は話したくないんです。悪夢につながるので…」(コンティ)
    「分かりました」(インタビュアー)
    彼女は2年ほどの間に月に数回性的虐待されることがあったと証言しています。
    「子どもの時にはなぜ告発できないと感じてたのですか?」(インタビュアー)
    「これを言い出すことで壊すことになるのは、私が知っている唯一の人たちだったんです。それは恐ろしいことです。」(コンティ)
    そこがキャンディスにとっては唯一の場所でした。

    彼女が言うには信仰ゆえに孤立して育ったのです。
    「この世界について教会はどのように教えていたか覚えていますか?」(インタビュアー)
    「エホバの証人以外の人々は生きていても死んでいるようなものだと。」(コンティ)
    すべてのエホバの証人と同じく、彼女はハルマゲドンがすぐ到来すると教えられました。
    「新しい地が来るのです。地上の楽園です。」(エホバの証人のビデオの中の男性)
    そして地上の楽園で生きることになるのは真の信者だけだと教えられます。
    エホバの証人として育ち、キャンディスは誕生日やクリスマスは祝わず、教会の外に友達も作りませんでした。
    「エホバの証人以外の人は誰でもクリスチャン家族から引き離すためにサタンに用いられるかもしれないからです。」(コンティ)

    彼女は大人になり教会を離れてから数年後、性犯罪リストのリストの中にケンドリックが載せられており、他の会衆でも子どもを性的虐待していたことを知りました。そして行動することを決意します。
    「私は自分が何もしなかったことで深く後悔しました。他の人にも起きてしまったのです。」(コンティ)
    彼女は地元の教会指導者の所に行き自分の体験を話しました。
    「彼らは私が証明しない限り、聞き入れません。」(コンティ)
    「性的虐待されたことをどう証明するんですか?」(インタビュアー)
    「犯罪の証人が二人必要です。」(コンティ)
    この宗教の内部の法的システムによると、犯罪を罰するかどうか少なくとも二人の証人を聖書が求めていると教えられています。
    「子どもの虐待に二人の証人ですか?」(インタビュアー)
    「いるわけありません。まさにそこが要点です。」(コンティ)
    彼女は警察に行きました。しかしケンドリックが虐待を否定したため告発されず、調査だけ継続されました。

    彼女の次の行動は「ものみの塔」を訴えることでした。
    彼女はリック・シモンズ弁護士に依頼しました。彼はカトリック教会の小児性愛司祭の被害者代表を何年も務めていました。
    「もし闇の部分に光を照らすべきグループを一つ選ぶなら、まさにこのグループです。なぜなら土曜日の朝にあなたの家のチャイムが鳴って、あなたの子どもが児童虐待者に対応するなんて状況は困りますよね。」(リック・シモンズ弁護士)

    キャンディスと弁護人が「長老」として知られる地元の教会指導者に宣誓証言を求めると、驚くようなことが明らかになります。
    「あなたはジョナサン・ケンドリックが子どもを性的に虐待したことを知る機会はありましたか?」(裁判官)
    「はい。」(長老)
    キャンディスが虐待される前に、当時会衆で指導的な立場であったジョナサン・ケンドリックが自分の義理の娘を虐待していたことを長老たちは知っていたのです。
    その子が最初の犠牲者でした。
    「彼は、ある日の夕方に家で彼女を触ったと告白しました。」(長老)

    しかし長老たちは警察に報告することも、会衆の中で警告を与えることもしませんでした。
    「そのことは憤慨しましたか?」(インタビュアー)
    「はい。嫌悪感を持ちました。本当に嫌悪しました。人を助けることよりも、損害を少なくすることを考えているんです。」(コンティ)

    「会衆に知らせないのはなぜですか?」(裁判官)
    「私たちは会衆には公表しません。内密なことだからです。」(長老)
    秘密主義のポリシーはニューヨークの教会指導部から通達されたものです。
    全国の長老たちへの手紙の中で、ものみの塔の児童虐待の問題の扱い方は明確になっています。彼らは幾つかの州による児童虐待報告義務は認めていますが、法で義務が課せられていない場合は教会指導者以外の人には訴えを秘密にするよう言われています。
    その理由は「世の人々は自分たちの権利が侵害されたと感じるとすぐに訴訟する」からであると述べられています。
    「彼が会衆にいる間は、私たちは彼の行動を監視していました」(長老)
    彼らはケンドリックを指導者の立場から降ろしました。ものみの塔のポリシーによると「汚れの理由」だそうです。

    「エホバの証人のノース・フリーモント会衆の成員は、どんな形の児童虐待も忌み嫌います。」(ジェームズ・マケイブ エホバの証人の弁護士)
    教会の弁護人は、会衆の他の成員による性的虐待から子どもを守ることは宗教組織の責任ではないと主張します。
    「エホバの証人は若者の集まりじゃないんです。」(弁護士?)
    性的虐待の危険について親たちを教育してきたと言います。そしてキャンディスが訴えている虐待は教会施設の中で起きたことはない、そして彼女の戸別訪問をケンドリックと一緒になるよう長老が割り当てられたのかに関しても疑問を投げています。
    「長老たちの仕事は霊的なものです。彼らにそれ以上の仕事を求めることはできないと思います。」(弁護士?)

    ものみの塔はインタビューを拒否しました。
    代わりに聖書の引用をちりばめた宣言を送ってきました。
    「犠牲者は政府機関に報告する権利がある(ガラ6:5)。教会はそれを邪魔しない。
    加えて当局から加害者を守ることもしないし、結果を刈り取ることを防ぐこともしない(ガラ6:7)」
    陪審員はキャンディスの側に立ちました。里程標になる2012年の評決では、彼女は1500万ドル以上の賠償を勝ち取りました。ものみの塔は控訴しています。

    「私は自分がけがれたものだと思っていました。」(女性被害者)
    (字幕で「オハイオ州ロレイン」)
    キャンディスの勝利は大きく門を開きました。

    「僕は彼に牢屋に入っていてほしいです。」(男性被害者)
    (字幕で「カリフォルニア州サンディエゴ)

    全米から数十件の他の犠牲者が名乗り出て、教会指導部の隠ぺいに対する訴えを起こしました。
    (字幕で「バーモント州バーリントン」「コネティカット州ニューヘブン」)

    「完全に黙秘しスキャンダルを秘めようとします。」(アーウィン・ザルキン弁護士)
    これらの犠牲者は自分の経験を語るのに勇気を奮い起こしています。

    しかし、ジョナサン・ケンドリックのような加害者はスポットライトを浴びることを巧みに避けます。
    「この道ですね…」(ダン・ハリスが車を運転しながら)
    彼は法廷には姿を現さず、私たちの取材も拒否し続けました。それで彼に会いに行くことにしました。
    「ケンドリックさんですか?ABCニュースのダン・ハリスです。キャンディスについてお話いただけますか?」(ダン・ハリス)
    「ステートメントはこれだよ。キャンディス・コンティと二人きりになったことはないし、虐待もしていない。」(ケンドリック)
    「彼女の作り話だと考えているのですか?」「考えるだって?もう言っただろ」「彼女との野外奉仕もしたことないんですか?」「ないよ。絶対ない。キャンディス・コンティと二人になったことなんて絶対ないよ。」

    (場面が変わり、コンティとインタビュアーとの会話)
    「ケンドリックは強烈に否定してきました。」(インタビュアー)
    「彼にとっての一番賢いやり方なんでしょう。子どもを虐待した人から正直な話を期待できるでしょうか?」(コンティ)

    (ダン・ハリスとケンドリックの場面に戻る)
    「義理の娘に関して教会役員に話した時、彼らは会衆にも伝えるべきだったと思いますか?」(ダン・ハリス)
    「おい、なんだよ、それは!」(ケンドリック)
    「警察に連絡するわよ!」(ケンドリックの妻)
    「内密にしようという話だったんですか?」(ダン・ハリス)
    「そんなことではないよ。」(ケンドリック)
    「ここに警察官をよこしてください…」
    この人はケンドリックの現在の妻です。
    「新聞の人が話を持ち帰ろうとしてるのよ…」(ケンドリックの妻)

    思い出してください。キャンディスが行動を起こすことを決めたのは、第三の犠牲者について知ったからなのです。それで彼は7か月服役しています。その女の子、ケンドリックの三番目の犠牲者は、この妻の7歳になる孫娘なのです。

    「あなたの孫の件について聞いてもよろしいですか?」(ダン・ハリス)
    「ノー!ダメよ!」(ケンドリックの妻)
    「どうして?」(ダン・ハリス)
    「あんたには関係ないからよ!もう刑罰を受けたのよ!」(ケンドリックの妻)
    「たしかにね…」(ダン・ハリス)

    キャンディスは自分の生活に戻ろうと努力しています。
    大学を卒業し、最近婚約もしました。
    しかし他のすべての犠牲者のためにも戦い続けると述べています。
    「私だけの問題ではありません。苦しみを一人で抱えるわけではありません。私たちは犠牲者になるだけで終わるのでなく、変革のために語ることができます。そうすれば痛みに耐えた価値が少しでも出てきます。」
    キャンディスの評決以来、教会は児童虐待に関する内密ポリシーに幾つかの調整をしてきました。しかし、キャンディスを含め、それは十分でないと述べます。

    ジョナサン・ケンドリックはどうでしょう?彼は自分が今でも良い立場のエホバの証人だと述べています。
    「あんた、何よ!」(ケンドリックの妻。ダン・ハリスに向かって。)

    サンフランシスコからダン・ハリスがお届けしました。

  • エホバの証人 キャンディス・コンティ裁判に関する米国ABCニュース

    エホバの証人 キャンディス・コンティ裁判に関する米国ABCニュース

    今回は、エホバの証人の児童性虐待に関するニュースです。

    エホバの証人内では長期にわたり児童虐待が行われており、過去にも欧米のマスメディアを通して幾つか報道されてきました。(詳しくは下記の「エホバの証人研究」のサイトをご覧ください)
    ニュース論評 – 児童虐待報道 – エホバの証人研究

    今回、新たに2015年3月12日に米国のABCニュースで「キャンディス・コンティ裁判」に関する報道がなされました。
    キャンディス・コンティさんは9歳の時から約2年間、宗教組織内で指導的立場にあったジョナサン・ケンドリックによって性的虐待を繰り返し受けていました。

    エホバの証人の子どもたちは、「エホバの証人以外の人々は生きていても死んでいるようなもの、やがてハルマゲドンで滅ぼされる。エホバの証人以外の人々はサタンに支配されているので、サタンに操られて我々エホバの証人をクリスチャン家族から引き離そうとするものだ。」と教え込まれて育ちます。
    また、信者以外の子どもたちと深く関わることは良しとされず、誕生日やクリスマスといった行事も祝わないため、一般の人たちから孤立した環境に置かれています。

    そのためキャンディス・コンティさんは誰にも助けを求めることができず、性的虐待を繰り返し受けていました。(なお、キャンディス・コンティさんの母親は薬物依存者で精神的にも問題を抱えており、自分や娘の世話をする力はありませんでした。父親は敬虔なエホバの証人でしたが、家族の元を去っていました。)

    今回ABCニュースで放映された映像に、少年カレブさんが日本語字幕を付けて下さいましたので、詳しくはこちらの記事をお読みいただけたらと思います。
    [更新!]キャンディス・コンティ – エホバの証人 米国ABCニュース|エホバの証人研究(ブログ)

    2009年に、キャンディスさんは性的虐待者リストにケンドリックが登録されているのを見つけます。
    自分とは違う女子を性的虐待していたのです。キャンディスさんは当時住んでいたロサンゼルスの会衆の長老のところに行き、性犯罪者を隠すことをやめるよう言いました。
    彼女は「性犯罪者の正体を隠す理由が何かあるのですか?」と訴えましたが、長老は方針を変えることを拒否しました。キャンディスさんの事件を本部に報告することさえ拒んだのです。
    ものみの塔本部は1989年7月1日にアメリカの全ての長老に宛てて「児童性的虐待も含めて報告を内密にしなさい」という指示を含む手紙を出していたのです。
    キャンディスさんは勇気を振り絞って立ち上がり、訴訟を起こし勝訴しました。
    そして判決の後、この件が世界中で注目され、エホバの証人の性虐待被害者から千件以上の問い合わせが来ました。

    詳しくは、こちらをご覧ください。

    このような悲劇が繰り返されてきても、ものみの塔は謝罪をするどころか、「よその者たちの声に用心しなさい」といった講演を行い、マスコミの報道に警戒するよう呼びかけています。そしてあいまいな表現を用いて、エホバの証人の組織の問題についてのメディア報道を「事実無根」として否定したり、「人間は不完全なのだから、罪を犯すこともある。たとえ信者の中にそのような行為を行う者がいたとしても、我々には責任はない」と主張したりしています。
    しかし、勇気を振り絞って声を上げ始めた被害者の方々によって、ものみの塔の「自分たちの組織は神の霊に導かれる唯一の組織である」との主張にまったくそぐわない実態が次々と明るみに出てきているのです。

    虐待の被害を受けたすべての犠牲者の方々の心の傷が癒えますよう、祈っております。
    また、ものみの塔聖書冊子協会*には、この隠ぺい体質を改革するよう切に願います。
    (*電話046-233-0005 月曜~金曜8:00-12:00、13:00-17:00 )

    川島真彩

    #追記
    上記、ABCニュースの全文日本語訳を書き起こしました。併せてご参照下さい。