ずっと死のうと思ってた – ものみの塔(エホバの証人)の2世信者として長く苦しんできたこと(第3回)
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義務教育以上の高い教育を求めるのは筋が通らない、大学では「有害な思想」が教え込まれているとし、大学教育を蔑視する教理
勉強をすることが好きなのに、心の中でそのような自分を認めようとしていませんでした。
参考:習慣と信条 – 大学教育 | エホバの証人研究
正社員の仕事に就かないように圧力をかけてきたこと
正社員の仕事に就くことを禁止しているわけではありませんが、ものみの塔誌などで、宗教活動をおろそかにしないようにとの指示を繰り返し、定職に付くことはあまり勧めないような言い回しをしてきました。
例えば、ものみの塔オンライン・ライブラリーの「神の愛」182ページには「世俗の仕事のゆえに主要な業から注意をそらされたりはするまい、という決意を抱きましょう。神の王国の良いたよりを宣明する業を優先することによって、エホバへの愛を示し、エホバの愛のうちにとどまることができるのです。」と書かれています。
また、宗教活動を優先させるために正社員を辞めてパートタイムの仕事に切り替えた信者を周りの信者が賞賛する、という光景も見てきました。集会に出席するために会社を辞めるよう長老が信者を促すという事態も起きているそうです。
私も正社員の仕事に就いた時には、嬉しい気持ちもあった反面、正社員になってしまった自分を心の中で批判していました。そんなこともあり、せっかく正社員で就職した会社も長続きしませんでした。
参考:習慣と信条 – 律法主義 | エホバの証人研究
信者たちがそのような行動に出る理由もご理解頂けるかと思います。
女性蔑視の教え、組織構造
女性信者のほうが多い組織ですが、どんなに入信歴が長くても、女性は企業でいうところの幹部や管理職に相当するポジションに就くことはできません。また女性信者に対する様々な制限があります。
私も無意識のうちに「男性のほうが偉い」という錯覚に陥っていました。
なお、女性蔑視の教義を持つものみの塔には女性信者限定の規制もあり、布教活動や集会などの宗教活動の際には、子どもを含む女性信者の服装はパンツスタイルは禁止されており、スカートの着用が強要されていました。そのため真冬の非常に寒い日でも凍えそうになりながらスカート姿で戸別訪問をさせられており、体調が悪い時などは厳しい状況を強いられました。
自分の意思で宗教活動を行なっていたかのように錯覚させられていたこと
ものみの塔はほとんどの場合「〇〇しなさい」「〇〇は禁止です」といった明確な表現を用いず、以下のような言い回しを用い、信者の口から回答や「気持ち」を引き出します。
- 「〇〇なことは明らかです」
- 「〇〇したことで、今では報いを刈り取っています」
- 「このようなことをすると、エホバはどのようにお感じになるでしょうか?」
- 「〇〇と感じてしまうのはなんと悲しいことでしょう」
- 「〇〇することはエホバに喜ばれないことです」
- 「〇〇したいと思うことでしょう」
これは組織が責任逃れをするためでもあると思います。そしてその回答や「気持ち」は、組織の意向に沿う内容のみが許され、決して自分の意見を言うことは許されていませんでした。
そのような質疑応答を繰り返しさせられてきたため、自分の意思で宗教活動を行なっていたかのように思っていましたが、きちんと振り返ってみると、組織の思惑通りに動かされていただけで、自分の良心に反する行動を取らされていたことに気が付きました。
入信した妻子の宗教活動に反対する父親を迫害者と呼ばせること
第1回の記事の最後にも書きましたが、この記事を書いて何度も読み返すまで、私は父のことを自然と「迫害者」と呼んでいたことに気付きませんでした。
脱会してから17年経ち、このサイトを数年運営しているにもかかわらず、いまだ洗脳が解けきってないことに驚き、洗脳の怖さを改めて思い知りました。
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