ずっと死のうと思ってた – ものみの塔(エホバの証人)の2世信者として長く苦しんできたこと(第3回)
この記事は約8分43秒で読めます
私が子どもの頃から自殺願望を持っていた原因
こうして振り返ってみると、私が子どもの頃から自殺願望を持っていた原因は下記だと思います。
- 自分の良心に反する行動を取らされていたため
- 人間は無力で無能である、エホバ(実際にはものみの塔組織)だけに頼るべきだ、それに従わない場合は生きる価値のない人間だと叩き込まれていたため
- 間もなくハルマゲドンが来て、エホバの証人以外の人類が抹殺されるという教義を教え込まれていたため
組織を離れて17年経った現在でも、完全にものみの塔の教理の毒の部分が抜けきったかどうかは分かりません。
自分の心を守るために実家を出てから十数年が経ちますが、その間に実家に行ったのは1度きり(家を出て間もなく母から呼び出され仕方なく訪問しました)。
その日から十年以上実家には近寄っていないのですが、果たして今後実家に行くことがあるのかどうかは分かりません。
ただ、実家を出たことにより心の回復が促進されたので、実家を出て良かったと感じています。
ものみの塔組織については残念な思いしかありませんが、私は罪を憎んで人を憎まず、という考え方ですので、エホバの証人たちを批判することはしたくありません。
これからも視野を広げていき、自分の心に合うものを取り入れ、自分の良心に従った生き方をしていきたいと思っています。
清水富美加さんの洗脳されるのを選んだという気持ち
女優の清水富美加さんは「洗脳上等だよって感じですよね。『洗脳されてるんじゃなくて、されるの選んでるんだ』って気持ち」と著書にお書きになったそうですが、もしかしたら私のように、組織の教理・指示により自分の意思で行動していると思い込んでいる可能性もあるかと思いました。
組織による洗脳とは、私のように脱会して何年も経過し組織に批判的なものでも、解けきったかわからないほど強力ですので。
ただ、彼女が死にそうになるほど悩んでいるときに逃げ場があり、現在、幸せそうにしているのであれば、私が何か言うことでもないと考えています。
昨今、芸能界が夢見る若い人を食い物にして服従させているのが多く目に付くようになってきている中、それでもこれら人権侵害に対してマスコミは非難するどころか擁護する方向にしか報道しないという芸能事務所の権力の大きさ・恐ろしさを感じます。
そういった絶大な権力に対して、彼女の側に立って対抗し守ることができたのは、たとえそれが組織にとってのメリットがあるからだとしても、組織の資金力・動員力があるからなんだなと複雑な想いで見ています。
もし私が同じような立場だったらものみの塔に対して、2世として散々苦しんできたのだからそういったことで利用してやろうと思ってもいいのでは、とも考えてしまいます。(ま、私が芸能人の立場になること自体考えられませんが…)
心を立て直すのに役立ったこと
長い年月、自分の過去や親に対する恨みつらみや劣等感(ハンデがあります)を抱えながら、また、幸せそうにしている周りの人たちへのうらやましさを持ちながら、でも真っ当な人間になりたい、幸せになりたいといった気持ちも持ちながら一進一退を繰り返してきました。
心を立て直すために特に役に立ったのは、過去記事「私の人生を救ったもの」でも書いています通り以下の3つでした。
- 命の恩人ともいえる方、心の豊かな方々と出会い、話を聞いていただいたこと、そして彼らの考え方、行動から学ぶようにしたこと
- レイキヒーリング(日本発祥の、心身の癒しに効く伝統療法です。参考過去記事:「隣のおばあちゃんとおしゃべり&ヒーリング」)
- 様々な良書を読み、良いと思った本の内容を実践するよう努めていったこと
旅に出たこと、できるだけ運動をするようにしたことも大きな助けになったように思います。
コメント